37 / 59
収穫前の宴会
しおりを挟む
ワッハッハ飲めや歌えやだべ!
久しいのう皆元気にしてるべか?あと一週間と数日後におら達が丹精込めた米や豆や近場の梨の木の実さ収穫するだよ今日はその実りに感謝する宴会開いているんだべ
「しかし、山本殿此処等は豊かですな!山一つ越えた先の村なんぞ不天候の雨や水害水不足で村同士で争い不作で現在膠着状態らしいですぞ。」
本日は仕官先で仲になった柳生家の跡取り息子も招待したべ。
おら達の田畑は本来作物が実る事がない荒れ果てた山と竹藪だったんだべが、おらが隠居する時にコツコツ開拓してなそんで山賊さんたつやわらべ達に婆さんと家族総出でここまで豊かな土地になったんだべ。
「ほほうそういえば山本殿は血を受け継ぐつもりはないのですか?いや、血の繋がらぬ家族でもこんなに強き絆で結ばれて居られるようで嫁の一つや二つ娶られたら更に賑やかになるのだろうなと。」
おらの家族はもう居るし嫁なんて来るわけないべこんな山の中に好き好んで嫁ぐ女なぞ居なかろう
「こんなに豊かな土地にして其処らの庄屋よりも居心地もよいですがなあ…」
まあ、おらの嫁探しより先にこの子達等の嫁ぎ先と元服が先だべよ。
すくすく育っていくべ、本当にこの一時を楽しませてもらんだべ!
「ふふ…流石山本殿、貴方は父上と戦してた頃からだいぶ穏和になられたがあの頃と変わってないでございますな!」
一丁前だべなあ
「ハッハッハ!まあまあ私も折角の宴会のお誘い頂きました故にどうぞ此方を…」
ん?なんだべ…おおっ!寿司!
今年の土用の丑の日どころか今月殆んど遠征してたんでみんなに食わせてやれてなかったんだべ!
「それは良かった、ちなみに此方のネタはニゴロブナ、こっちのほうは鯉や鰻、そして手前が茄子とたけのこで敷き詰めました」
な、なんと!豪勢なわらべ達や、ちゃんと柳生さまにお礼を申し上げなさい!
「…ブフォッコホッコホッ山本殿!さま付けなんぞやめてくだされ!変なところに入って咳き込んでしもうたでないですか!」
わいわいがやがやと夕暮れ涼しき時間帯から夜更けまで宴会は続いたのであった。
久しいのう皆元気にしてるべか?あと一週間と数日後におら達が丹精込めた米や豆や近場の梨の木の実さ収穫するだよ今日はその実りに感謝する宴会開いているんだべ
「しかし、山本殿此処等は豊かですな!山一つ越えた先の村なんぞ不天候の雨や水害水不足で村同士で争い不作で現在膠着状態らしいですぞ。」
本日は仕官先で仲になった柳生家の跡取り息子も招待したべ。
おら達の田畑は本来作物が実る事がない荒れ果てた山と竹藪だったんだべが、おらが隠居する時にコツコツ開拓してなそんで山賊さんたつやわらべ達に婆さんと家族総出でここまで豊かな土地になったんだべ。
「ほほうそういえば山本殿は血を受け継ぐつもりはないのですか?いや、血の繋がらぬ家族でもこんなに強き絆で結ばれて居られるようで嫁の一つや二つ娶られたら更に賑やかになるのだろうなと。」
おらの家族はもう居るし嫁なんて来るわけないべこんな山の中に好き好んで嫁ぐ女なぞ居なかろう
「こんなに豊かな土地にして其処らの庄屋よりも居心地もよいですがなあ…」
まあ、おらの嫁探しより先にこの子達等の嫁ぎ先と元服が先だべよ。
すくすく育っていくべ、本当にこの一時を楽しませてもらんだべ!
「ふふ…流石山本殿、貴方は父上と戦してた頃からだいぶ穏和になられたがあの頃と変わってないでございますな!」
一丁前だべなあ
「ハッハッハ!まあまあ私も折角の宴会のお誘い頂きました故にどうぞ此方を…」
ん?なんだべ…おおっ!寿司!
今年の土用の丑の日どころか今月殆んど遠征してたんでみんなに食わせてやれてなかったんだべ!
「それは良かった、ちなみに此方のネタはニゴロブナ、こっちのほうは鯉や鰻、そして手前が茄子とたけのこで敷き詰めました」
な、なんと!豪勢なわらべ達や、ちゃんと柳生さまにお礼を申し上げなさい!
「…ブフォッコホッコホッ山本殿!さま付けなんぞやめてくだされ!変なところに入って咳き込んでしもうたでないですか!」
わいわいがやがやと夕暮れ涼しき時間帯から夜更けまで宴会は続いたのであった。
1
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
ガダンの寛ぎお食事処
蒼緋 玲
キャラ文芸
**********************************************
とある屋敷の料理人ガダンは、
元魔術師団の魔術師で現在は
使用人として働いている。
日々の生活の中で欠かせない
三大欲求の一つ『食欲』
時には住人の心に寄り添った食事
時には酒と共に彩りある肴を提供
時には美味しさを求めて自ら買い付けへ
時には住人同士のメニュー論争まで
国有数の料理人として名を馳せても過言では
ないくらい(住人談)、元魔術師の料理人が
織り成す美味なる心の籠もったお届けもの。
その先にある安らぎと癒やしのひとときを
ご提供致します。
今日も今日とて
食堂と厨房の間にあるカウンターで
肘をつき住人の食事風景を楽しみながら眺める
ガダンとその住人のちょっとした日常のお話。
**********************************************
【一日5秒を私にください】
からの、ガダンのご飯物語です。
単独で読めますが原作を読んでいただけると、
登場キャラの人となりもわかって
味に深みが出るかもしれません(宣伝)
外部サイトにも投稿しています。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
アイドル⇔スパイ
AQUA☆STAR
キャラ文芸
【現在、更新停止中】
アイドルとスパイの日常が入れ替わる⁉︎
ソロアイドルとして人気絶好調の凛花(天然、超幸運体質)、表は普通の女子高校生『白波瀬凛花』として生活していた彼女は、校内で『自分と瓜二つの人間が現れる』という都市伝説を耳にする。
その日、いつもの様に学校から自宅へと帰宅していたリンカは、黒ずくめの怪しい男たちに襲われる。そんな彼女を助けたのは、自分と瓜二つの顔をするカリンと名乗る少女だった。
「私は通りすがりのスパイよ」
アイドルに憧れる凄腕スパイ。
非日常に刺激を求める天然アイドル。
混ぜるな危険。二人の少女による華麗な輪舞曲、『アイドル』と『スパイ』略して『アイスパ』ここに開演。
御神楽《怪奇》探偵事務所
姫宮未調
キャラ文芸
女探偵?・御神楽菖蒲と助手にされた男子高校生・咲良優多のハチャメチャ怪奇コメディ
※変態イケメン執事がもれなくついてきます※
怪奇×ホラー×コメディ×16禁×ラブコメ
主人公は優多(* ̄∇ ̄)ノ
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
人形の中の人の憂鬱
ジャン・幸田
キャラ文芸
等身大人形が動く時、中の人がいるはずだ! でも、いないとされる。いうだけ野暮であるから。そんな中の人に関するオムニバス物語である。
【アルバイト】昭和時代末期、それほど知られていなかった美少女着ぐるみヒロインショーをめぐる物語。
【少女人形店員】父親の思い付きで着ぐるみ美少女マスクを着けて営業させられる少女の運命は?
百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話
釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる