47 / 68
第3章 蠢く陰謀
14.隠れアーデン心奉者
しおりを挟む
華々しく王都を出発した遠征軍は、西方国境までほぼ五日の行軍の半分を、表立っては問題無く消化していた。この間多少は揉めかけた事があったものの、大して実害無く過ごしていたエリーシアは、馬に揺られながら独り言を呟く。
「平和だわ……」
「国境に到達する前に、一悶着あったら困るな」
いつの間にか馬を並べて進んでいたらしいシュレスタが、笑いを堪える表情で口を挟んできた為、色々面倒をかけている自覚のあったエリーシアは、素直に頭を下げた。
「……すみません」
「確かに、大事の前に小事を片付けたい気分ではあるがな」
好奇心を含んだ視線を向けてくる周囲の者を彼はじろりと睨み付け、相手を怯ませてから忌々しげに呟く。それを見たエリーシアは、再度頭を下げた。
「シュレスタさんには、この間ご迷惑をおかけしてます」
「迷惑と言う程の事では無い。年寄りに多少睨まれた位ですごすご引き下がるなら、最初から絡まなければ良いものを」
そう言って苦笑したシュレスタだったが、エリーシアはしみじみと考え込んだ。
(でも副魔術師長のガルストさんは三十代半ばだし、サイラスは元敵国人で問題外だから、シュレスタさんが睨みを利かせているお陰で、ここまで揉め事が最小限……と言うか、表立ってはトラブルは生じていないのよね)
そう再認識してから、エリーシアはキョロキョロと辺りを見回し、ガルストとサイラスが近くにいないのを確認してから、慎重に声をかけた。
「あの、シュレスタさん。ちょっと失礼な事をお尋ねしても良いですか?」
「何かな?」
「シュレスタさんは、父さんと一緒に働いた事がありますか?」
その問いに、シュレスタは怪訝な顔をしながらも答える。
「アーデンは十五年程王宮専属魔術師として働いたから、同じ期間は一緒に仕事をしたな」
「十五年? え? あれ? 何か計算が合わない様な……」
首を捻ったエリーシアを見て、彼は驚いた様に話を続けた。
「まさか知らないとか? アーデンが王宮専属魔術師として初めて出仕したのは、十六歳の時なんだが」
「十六!?」
声を裏返らせた彼女の反応を見て、シュレスタが思わず嘆息する。
「知らなかったか……。当時の周りの人間も驚いたが、実際の能力を目の当たりにして、私も二度驚いたクチだ」
(父さん! なんて規格外な人間だったのよ!?)
唖然として声が出なかったエリーシアだったが、そんな反応を見てさもありなんと言う様に、シュレスタが頷きながら続けた。
「因みに彼が王宮専属魔術師長に就任したのが、確か二十九の時で、その二年後に出奔したな。あの時は、いきなりの辞任に驚いたものだ」
「……そうでしょうね」
その時の事情を知っているエリーシアは反射的に顔を引き攣らせたが、シュレスタはそれに気づかないまま話し続けた。
「その後を引き継いだクラウスは、アーデンより五歳年長だったし、アーデンの魔術師長最年少就任記録は破られていないな」
「はぁ……、そうなんですか」
「しかしアーデンも水臭い。幾ら陛下の命で、ひっそりとシェリル姫を養育する為とは言え、完全に連絡を絶ってしまうとは。確かに少々思い込みが激し過ぎる所はあったが、後からクラウスから連絡が付いたと言われてホッとしたぞ。『本人からそっとしておいて欲しいと言われた』と説明されて、追及するのは止めたが」
若干腹立たしそうにそんな事を言われて、エリーシアは密かに冷や汗を流した。
(当時本当に、急に消息を絶った父さんの心配をしてくれたんですよね? すみません。失踪理由があんなヘタレな理由で)
エリーシアがもの凄く居心地の悪い思いをしていると、シュレスタが口調を改めて言い出す。
「それでその後、職を辞したアーデンの手を煩わせるのは申し訳無かったが、王宮専属魔術師内で解決困難な事例があると、クラウス経由で時々相談していたんだ。その都度見事に問題を解決して、独創的な術式を編み出していてね」
「そうでしたか……。全然知らなかったです」
「肩書きなどに固執する男では無かったから、周囲に煩わされない環境で、魔術の真理を探求したかったのだろう。あれこそ真の魔術師だ」
「ええと……」
真顔で力説したシュレスタに、エリーシアは思わず遠い目をしてしまった。
(ここにも居た……。隠れアーデン信奉者が。ひょっとして父さんと面識がある年長者の面々は、人数は少ないけど残らずそうなの!? この前、今後世間の荒波に揉まれるロイドは現実を知っておいた方が良いと思って本当の事を教えたけど、近々引退予定のシュレスタさんや他の皆さんに知らせるのは……)
密かに彼女が悩んでいると、シュレスタが不思議そうに声をかけてきた。
「エリーシア。急に黙り込んで、どうかしたのか?」
「いえ、何でもありません」
「そういえば、話が逸れてしまった様だが、何を聞きたいんだい?」
そう問われて、エリーシアは慌てて聞きたかった事を口にした。
「あ、そうでした! その……、シュレスタさんは父さんや魔術師長よりも年長で、勤続年数も長いんですよね? それなのに魔術師長として自分の上に立たれるのって、腹が立ちませんか?」
サイラスが聞いたら「無神経な事を聞くな!」と怒鳴られる事確実だったが、シュレスタは何回か瞬きしてから、感心した様に口を開いた。
「これはまた、率直に聞くな」
「すみません。野次馬根性旺盛で」
「いや、ここまで真正面から聞かれたら、怒れはしないさ。勿論、嫉妬したよ?」
「そうなんですか?」
とてもそう思っている風には聞こえなかった為、若干戸惑いながらエリーシアが問いを重ねると、シュレスタは更に真面目な顔付きになって答えた。
「だがそれ以上に、私は彼らの能力を認めていたからね。自分が、それ位の理性と分別を保持していた事に感謝したな。詳しくは言えないが、同僚の中には短気を起こして自滅した奴もいるから」
「そうですか……」
なんとも物騒な話になりかけて、エリーシアが曖昧に頷く。シュレスタもそれ以上踏み込んで説明する気は無かったらしく、話題を変えた。
「だが今になって思えば、王宮専属魔術師の中で、自分が最も能力が高い人間で無かった事に感謝しているかな?」
「どうしてですか?」
エリーシアが不思議そうに尋ねると、苦笑しながらの答えが返ってくる。
「私が辞めても、全く不安は無いからさ。クラウスは魔術師長としてまだまだ頑張れるだろうし、ガルストも若いがしっかり彼を補佐している。それに何と言っても、エリーとサイラスが入って来てくれたし」
「私とあいつ、ですか?」
「ああ。できればもう少し一緒に働きたかったが、君達のお陰で後顧の憂いなく、新しい人生を歩めそうだ。私がアーデンを尊敬しているのは、君の様な優秀な魔術師を育成した為でもあるんだよ?」
「ありがとうございます」
「だから最後まで、できるだけ君達が働きやすい環境整備に努める位、お安い御用さ。遠慮無く老人をこき使いなさい」
「宜しくお願いします」
ここは変に遠慮しないで頼るべきだろうと判断した彼女が頭を下げると、シュレスタはしわの目立ち始めた顔を綻ばせ、今後の行軍の行程などについて語り始めた。
「平和だわ……」
「国境に到達する前に、一悶着あったら困るな」
いつの間にか馬を並べて進んでいたらしいシュレスタが、笑いを堪える表情で口を挟んできた為、色々面倒をかけている自覚のあったエリーシアは、素直に頭を下げた。
「……すみません」
「確かに、大事の前に小事を片付けたい気分ではあるがな」
好奇心を含んだ視線を向けてくる周囲の者を彼はじろりと睨み付け、相手を怯ませてから忌々しげに呟く。それを見たエリーシアは、再度頭を下げた。
「シュレスタさんには、この間ご迷惑をおかけしてます」
「迷惑と言う程の事では無い。年寄りに多少睨まれた位ですごすご引き下がるなら、最初から絡まなければ良いものを」
そう言って苦笑したシュレスタだったが、エリーシアはしみじみと考え込んだ。
(でも副魔術師長のガルストさんは三十代半ばだし、サイラスは元敵国人で問題外だから、シュレスタさんが睨みを利かせているお陰で、ここまで揉め事が最小限……と言うか、表立ってはトラブルは生じていないのよね)
そう再認識してから、エリーシアはキョロキョロと辺りを見回し、ガルストとサイラスが近くにいないのを確認してから、慎重に声をかけた。
「あの、シュレスタさん。ちょっと失礼な事をお尋ねしても良いですか?」
「何かな?」
「シュレスタさんは、父さんと一緒に働いた事がありますか?」
その問いに、シュレスタは怪訝な顔をしながらも答える。
「アーデンは十五年程王宮専属魔術師として働いたから、同じ期間は一緒に仕事をしたな」
「十五年? え? あれ? 何か計算が合わない様な……」
首を捻ったエリーシアを見て、彼は驚いた様に話を続けた。
「まさか知らないとか? アーデンが王宮専属魔術師として初めて出仕したのは、十六歳の時なんだが」
「十六!?」
声を裏返らせた彼女の反応を見て、シュレスタが思わず嘆息する。
「知らなかったか……。当時の周りの人間も驚いたが、実際の能力を目の当たりにして、私も二度驚いたクチだ」
(父さん! なんて規格外な人間だったのよ!?)
唖然として声が出なかったエリーシアだったが、そんな反応を見てさもありなんと言う様に、シュレスタが頷きながら続けた。
「因みに彼が王宮専属魔術師長に就任したのが、確か二十九の時で、その二年後に出奔したな。あの時は、いきなりの辞任に驚いたものだ」
「……そうでしょうね」
その時の事情を知っているエリーシアは反射的に顔を引き攣らせたが、シュレスタはそれに気づかないまま話し続けた。
「その後を引き継いだクラウスは、アーデンより五歳年長だったし、アーデンの魔術師長最年少就任記録は破られていないな」
「はぁ……、そうなんですか」
「しかしアーデンも水臭い。幾ら陛下の命で、ひっそりとシェリル姫を養育する為とは言え、完全に連絡を絶ってしまうとは。確かに少々思い込みが激し過ぎる所はあったが、後からクラウスから連絡が付いたと言われてホッとしたぞ。『本人からそっとしておいて欲しいと言われた』と説明されて、追及するのは止めたが」
若干腹立たしそうにそんな事を言われて、エリーシアは密かに冷や汗を流した。
(当時本当に、急に消息を絶った父さんの心配をしてくれたんですよね? すみません。失踪理由があんなヘタレな理由で)
エリーシアがもの凄く居心地の悪い思いをしていると、シュレスタが口調を改めて言い出す。
「それでその後、職を辞したアーデンの手を煩わせるのは申し訳無かったが、王宮専属魔術師内で解決困難な事例があると、クラウス経由で時々相談していたんだ。その都度見事に問題を解決して、独創的な術式を編み出していてね」
「そうでしたか……。全然知らなかったです」
「肩書きなどに固執する男では無かったから、周囲に煩わされない環境で、魔術の真理を探求したかったのだろう。あれこそ真の魔術師だ」
「ええと……」
真顔で力説したシュレスタに、エリーシアは思わず遠い目をしてしまった。
(ここにも居た……。隠れアーデン信奉者が。ひょっとして父さんと面識がある年長者の面々は、人数は少ないけど残らずそうなの!? この前、今後世間の荒波に揉まれるロイドは現実を知っておいた方が良いと思って本当の事を教えたけど、近々引退予定のシュレスタさんや他の皆さんに知らせるのは……)
密かに彼女が悩んでいると、シュレスタが不思議そうに声をかけてきた。
「エリーシア。急に黙り込んで、どうかしたのか?」
「いえ、何でもありません」
「そういえば、話が逸れてしまった様だが、何を聞きたいんだい?」
そう問われて、エリーシアは慌てて聞きたかった事を口にした。
「あ、そうでした! その……、シュレスタさんは父さんや魔術師長よりも年長で、勤続年数も長いんですよね? それなのに魔術師長として自分の上に立たれるのって、腹が立ちませんか?」
サイラスが聞いたら「無神経な事を聞くな!」と怒鳴られる事確実だったが、シュレスタは何回か瞬きしてから、感心した様に口を開いた。
「これはまた、率直に聞くな」
「すみません。野次馬根性旺盛で」
「いや、ここまで真正面から聞かれたら、怒れはしないさ。勿論、嫉妬したよ?」
「そうなんですか?」
とてもそう思っている風には聞こえなかった為、若干戸惑いながらエリーシアが問いを重ねると、シュレスタは更に真面目な顔付きになって答えた。
「だがそれ以上に、私は彼らの能力を認めていたからね。自分が、それ位の理性と分別を保持していた事に感謝したな。詳しくは言えないが、同僚の中には短気を起こして自滅した奴もいるから」
「そうですか……」
なんとも物騒な話になりかけて、エリーシアが曖昧に頷く。シュレスタもそれ以上踏み込んで説明する気は無かったらしく、話題を変えた。
「だが今になって思えば、王宮専属魔術師の中で、自分が最も能力が高い人間で無かった事に感謝しているかな?」
「どうしてですか?」
エリーシアが不思議そうに尋ねると、苦笑しながらの答えが返ってくる。
「私が辞めても、全く不安は無いからさ。クラウスは魔術師長としてまだまだ頑張れるだろうし、ガルストも若いがしっかり彼を補佐している。それに何と言っても、エリーとサイラスが入って来てくれたし」
「私とあいつ、ですか?」
「ああ。できればもう少し一緒に働きたかったが、君達のお陰で後顧の憂いなく、新しい人生を歩めそうだ。私がアーデンを尊敬しているのは、君の様な優秀な魔術師を育成した為でもあるんだよ?」
「ありがとうございます」
「だから最後まで、できるだけ君達が働きやすい環境整備に努める位、お安い御用さ。遠慮無く老人をこき使いなさい」
「宜しくお願いします」
ここは変に遠慮しないで頼るべきだろうと判断した彼女が頭を下げると、シュレスタはしわの目立ち始めた顔を綻ばせ、今後の行軍の行程などについて語り始めた。
8
お気に入りに追加
267
あなたにおすすめの小説
「お前を妻だと思ったことはない」と言ってくる旦那様と離婚した私は、幼馴染の侯爵から溺愛されています。
木山楽斗
恋愛
第二王女のエリームは、かつて王家と敵対していたオルバディオン公爵家に嫁がされた。
因縁を解消するための結婚であったが、現当主であるジグールは彼女のことを冷遇した。長きに渡る因縁は、簡単に解消できるものではなかったのである。
そんな暮らしは、エリームにとって息苦しいものだった。それを重く見た彼女の兄アルベルドと幼馴染カルディアスは、二人の結婚を解消させることを決意する。
彼らの働きかけによって、エリームは苦しい生活から解放されるのだった。
晴れて自由の身になったエリームに、一人の男性が婚約を申し込んできた。
それは、彼女の幼馴染であるカルディアスである。彼は以前からエリームに好意を寄せていたようなのだ。
幼い頃から彼の人となりを知っているエリームは、喜んでその婚約を受け入れた。二人は、晴れて夫婦となったのである。
二度目の結婚を果たしたエリームは、以前とは異なる生活を送っていた。
カルディアスは以前の夫とは違い、彼女のことを愛して尊重してくれたのである。
こうして、エリームは幸せな生活を送るのだった。
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢は逃げることにした
葉柚
恋愛
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢のレイチェルは幸せいっぱいに暮らしていました。
でも、妊娠を切っ掛けに前世の記憶がよみがえり、悪役令嬢だということに気づいたレイチェルは皇太子の前から逃げ出すことにしました。
本編完結済みです。時々番外編を追加します。
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?
たまご
ファンタジー
アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。
最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。
だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。
女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。
猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!!
「私はスローライフ希望なんですけど……」
この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。
表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。
冷遇妻に家を売り払われていた男の裁判
七辻ゆゆ
ファンタジー
婚姻後すぐに妻を放置した男が二年ぶりに帰ると、家はなくなっていた。
「では開廷いたします」
家には10億の価値があったと主張し、妻に離縁と損害賠償を求める男。妻の口からは二年の事実が語られていく。
【完結】辺境伯令嬢は新聞で婚約破棄を知った
五色ひわ
恋愛
辺境伯令嬢としてのんびり領地で暮らしてきたアメリアは、カフェで見せられた新聞で自身の婚約破棄を知った。真実を確かめるため、アメリアは3年ぶりに王都へと旅立った。
※本編34話、番外編『皇太子殿下の苦悩』31+1話、おまけ4話
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる