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第一章
真偽の確認
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──初めてこの力を使ったのは、今から丁度一年ほど前のこと。私は悪徳商法を職業とする詐欺師のペテンを見破った。
その為に使ったのがこの力。
「ベルの手が光って……つぅか何か知らねぇ文字が浮いてる! お前、マジで何なんだ!?」
「テンギ、それは貴方に教えても多分理解出来ないことだよ。でもこれを、二人は知ってるんじゃないですか?」
「……確かに、あの聖女も似た様なことが出来た。見覚えの無い、文字を使ってね」
要するに私と同じ、異世界へ飛ばされた人なのかな。それで全く同じ様に祀りあげられて命を失った……ってことか。
つくづく、殺されるためだけに飛ばされた気がするなぁ。どうせ要らない命だろ、とでも思われてるのかな。私はまだやりたいことあるのに。
「おじい様、もう一度訊ねます。貴方が見た聖女は、私と同じことが出来ましたよね? それはどんな力ですか」
「……同じなら、やってみりゃ分かんじゃねぇのかよ」
「そうですね、私には可能です。では……貴方の嘘を、飲み込みます」
強く念じる──『真偽の器よ、嘘を掘り起こせ』と。
私の手から光の粒子がポツポツと飛び出し、天井に触れて音も無く消える。明らかに恐れてるおじい様からは、文字が飛び出てきた。
胸のあたりからすぅっと抜けたその文字は、私にしか視認出来ない。
「……やっぱり、嘘を映し出す力か。器は、かなり昔から受け継がれて来たか、別の肉体に移動したかなんだね」
「ベル? どうした? 何ブツブツ言ってんだよ。何か分かったのか? 爺ちゃんから何か……」
「うん、やっぱり私と同じ、嘘を映し出す力を持ってたみたいだね」
「……ああ、不気味な奴だった」
私だけにしか視えないけど、文字はまだ浮かんでる。私はそれを、飲み込んだ。
私の内側にある、器に注いだんだ。これでおじい様は嘘をつけない。
「しかし、ベルまでその能力を持ってたとはね。もしかして、あの聖女の生まれ変わりとかかい?」
「いえ、恐らくこれは呪いの類いなんです」
「呪い?」
テンギが顔をくしゃくしゃにして疑問を零したから、それに信用はしといてほしくて説明することにした。
私が呪いにかかった日のことと、呪いについてを。
「人の言葉も分からず、幼かった為に何も出来なかった私を育ててくれた方達がいました。私は彼らを、実の父と母の様に想ってました」
「最初からぶっ飛んだ話だなぁ」
「ですが彼らは私を雑用に使うだけが目的だった様です。それでも今日まで、恩を返す為に働く計画も立ててました。もう、無駄ですが」
もしかしたらこの呪いにかかった人は、ランダムな時期にここへ飛ばされるのかも知れないし。戻り方も知らないし。
さっきは否定してけど、私と前聖女は生まれ変わりという関係なのかも知れない。やたらと顔が似てるのが、偶然と思えないから。
「十歳になっていない頃、私は買い出しを頼まれて四年振りに家の外へ出ました。そこで、見知らぬ女性に首飾りをかけられたのです」
「かけられた……って、欲しくて貰ったとかじゃ?」
「そんなこと出来ません。お金を勝手に使ったと思わせてしまうので。……ただ、その首飾りは今はもう存在しません」
──首飾りは下げたら消えた。
「どういうことだい? その首飾りは、本当に消滅してのか?」
「ええ。もっと正確に表しますと、私の中に入った──ですかね」
「怖っ!」
「直接じゃないからね」
すぅっとそこから蒸発した様に消えた首飾りは、多分呪いそのものだったんだ。または、聖女の力を得る為に必要だった道具……とか。
三人がまるでモンスターでも発見してしまったかの様に怯えて止まってる。こんな状況、慣れっこだから気にしない。
「私にかけた呪いについてを、その女性は簡単に説明してくれました」
──『それは真偽の器と言って、人の嘘や過ちを見破る為の物よ。貴女はその人柱となり、器を満たしていくの。満たしてようやく、貴女は全てから解放されることになるでしょう』。
「……それって要するに、さっきみたいに嘘を見破り続けるしかないってことか? まじかよ、難しくねぇ?」
「見破る必要はないんだ。この力のおかげで嘘は通用しないから……何て説明したらいいんだろう。とにかく、嘘を飲み込み続けるしかないの」
「飲み込み……?」
ま、分かるわけないよね。映し出された嘘が視えるのは私だけだし。飲み込めるのも。
端的に言うと、人助けを続けろってことだね。多分この世界の嘘を幾らか飲み込めば、帰れるんだと思う。
先は長い。
「……皆さん、こんな私ですがここに置いておきたいですか。私はこれから、恐らく使命として王族の元へ向かうしかないんです」
一応これが最後の確認としておく。もし、まだ助けてくれるというのなら、三人は王族や貴族から蔑まれることになるかも知れない。
こんなことになるならいっそ、奴隷の方がよかったかも。罪悪感で喉が乾く。
沈黙は長い。何かテンギがそわそわしてるけど、他の二人は俯いたままだ。
おじい様は多分、厄介なのを連れて来たからテンギを睨んでる。テンギ気づいてないけど。
「どうします? ハッキリ出て行けと言われれば、今直ぐにでもここを去ります。それからは教会に住ませていただくので、大丈夫ですよ」
凄い喉乾いたしお腹も空いちゃうけどね。そこら辺は、家にいた時と同じだから気にならない。
恩を仇で返す訳にはいかないから、追い出してくれた方が気が楽だよ……。
「どうします、お父さん」
「知るか。俺は聖女なんぞに居て欲しくねぇな。店に人が入らなくなる」
「そうですね、分かりました。一日……ありがとうございました。ご飯助かりました。いつか恩を返しますので、それでは……」
「待てよベル!」
腕を引かれて尻餅ついた。お尻痛い。
何で、引き止めちゃうのかな。
「テンギ、私は貴族にとって……貴方達にとって厄病神でしかないんだよ。だから、放して? 私は貴方に迷惑をかけたくないんだ」
「いや、迷惑なんてかからねぇよ! ベルが王族の嘘を……@#*☆してくれれば、きっと貴族達も事情を理解してくれる!」
「何て?」
「やめねぇかテンギ! このクソガキが! さっさと出て行けあんたも! 失せろ!」
「んだとクソじじい!」
──さよなら。喧嘩してる内に、行っちゃうね。
さてと、かなりの難点があるよ。何点か。なんちゃって。テヘペロ。
……無表情のテヘペロなんて可愛くないよ。
「明日でいいかな。王宮を訪ねてみよう。この姿だと前聖女と丸っきり同じだから直ぐに警戒されちゃうから……一応テンギが買ってくれた服を着る」
王族の、誰の嘘を映し出せばいいんだろう。やっぱ王様かな。うわぁ、射殺されそう。死ぬのやだなぁ。
で、嘘を飲み込んだ後にはちゃんと真実も抜き出さなきゃ。そうして、貴族達にそれぞれ認識させれば、完了。
生き延びれる確率は砂粒ほども無い。だから、そのひと仕事だけで許してね、次の器に選ばれちゃう人。
「次の聖女も私と同じ様な容姿をしてるのかな。……逆に、前聖女はどんな人だったんだろう。私みたいに孤児だったのか。それとも、お嬢様だったとかかな」
──今は別にいいか。それより、お腹空いたなぁ。お昼になっちゃったよ。
次は私でも自給自足出来る世界がいいです。……いや次は無いか。死ぬんだった。多分だけど。
だって多分、前聖女の方が私より優秀だった筈。私は知識が乏しいから、上手く嘘を映し出せるか。そこが不安だよ。
「ねぇ、どうすることが正解なの? 前、聖女様。教えてくれないかな」
玉座に腰掛けたまま、背後の絵に質問する。当然、答えなんて返ってこない。
牛さん、牛さんの毛皮頂戴。牛肉食べさせて。なんておふざけも出来ないんだよね。この先は。
この世界で生き延びるためには、どうしたらいいのかな。私は死にたくないから。
「……どうやって寝ようかな、これ」
玉座の上で寝るのは厳しい。絶対次の日マトモに動けない。
まだお昼時だけど寝床を探す私は、教会の椅子をじっと見つめた。落ちちゃうかもだけど、寝れなくはないよね。
私は玉座を椅子の前に運んで、椅子で横になった。
寝返りうったら玉座に激突して、痛過ぎて暫く悶えた。
その為に使ったのがこの力。
「ベルの手が光って……つぅか何か知らねぇ文字が浮いてる! お前、マジで何なんだ!?」
「テンギ、それは貴方に教えても多分理解出来ないことだよ。でもこれを、二人は知ってるんじゃないですか?」
「……確かに、あの聖女も似た様なことが出来た。見覚えの無い、文字を使ってね」
要するに私と同じ、異世界へ飛ばされた人なのかな。それで全く同じ様に祀りあげられて命を失った……ってことか。
つくづく、殺されるためだけに飛ばされた気がするなぁ。どうせ要らない命だろ、とでも思われてるのかな。私はまだやりたいことあるのに。
「おじい様、もう一度訊ねます。貴方が見た聖女は、私と同じことが出来ましたよね? それはどんな力ですか」
「……同じなら、やってみりゃ分かんじゃねぇのかよ」
「そうですね、私には可能です。では……貴方の嘘を、飲み込みます」
強く念じる──『真偽の器よ、嘘を掘り起こせ』と。
私の手から光の粒子がポツポツと飛び出し、天井に触れて音も無く消える。明らかに恐れてるおじい様からは、文字が飛び出てきた。
胸のあたりからすぅっと抜けたその文字は、私にしか視認出来ない。
「……やっぱり、嘘を映し出す力か。器は、かなり昔から受け継がれて来たか、別の肉体に移動したかなんだね」
「ベル? どうした? 何ブツブツ言ってんだよ。何か分かったのか? 爺ちゃんから何か……」
「うん、やっぱり私と同じ、嘘を映し出す力を持ってたみたいだね」
「……ああ、不気味な奴だった」
私だけにしか視えないけど、文字はまだ浮かんでる。私はそれを、飲み込んだ。
私の内側にある、器に注いだんだ。これでおじい様は嘘をつけない。
「しかし、ベルまでその能力を持ってたとはね。もしかして、あの聖女の生まれ変わりとかかい?」
「いえ、恐らくこれは呪いの類いなんです」
「呪い?」
テンギが顔をくしゃくしゃにして疑問を零したから、それに信用はしといてほしくて説明することにした。
私が呪いにかかった日のことと、呪いについてを。
「人の言葉も分からず、幼かった為に何も出来なかった私を育ててくれた方達がいました。私は彼らを、実の父と母の様に想ってました」
「最初からぶっ飛んだ話だなぁ」
「ですが彼らは私を雑用に使うだけが目的だった様です。それでも今日まで、恩を返す為に働く計画も立ててました。もう、無駄ですが」
もしかしたらこの呪いにかかった人は、ランダムな時期にここへ飛ばされるのかも知れないし。戻り方も知らないし。
さっきは否定してけど、私と前聖女は生まれ変わりという関係なのかも知れない。やたらと顔が似てるのが、偶然と思えないから。
「十歳になっていない頃、私は買い出しを頼まれて四年振りに家の外へ出ました。そこで、見知らぬ女性に首飾りをかけられたのです」
「かけられた……って、欲しくて貰ったとかじゃ?」
「そんなこと出来ません。お金を勝手に使ったと思わせてしまうので。……ただ、その首飾りは今はもう存在しません」
──首飾りは下げたら消えた。
「どういうことだい? その首飾りは、本当に消滅してのか?」
「ええ。もっと正確に表しますと、私の中に入った──ですかね」
「怖っ!」
「直接じゃないからね」
すぅっとそこから蒸発した様に消えた首飾りは、多分呪いそのものだったんだ。または、聖女の力を得る為に必要だった道具……とか。
三人がまるでモンスターでも発見してしまったかの様に怯えて止まってる。こんな状況、慣れっこだから気にしない。
「私にかけた呪いについてを、その女性は簡単に説明してくれました」
──『それは真偽の器と言って、人の嘘や過ちを見破る為の物よ。貴女はその人柱となり、器を満たしていくの。満たしてようやく、貴女は全てから解放されることになるでしょう』。
「……それって要するに、さっきみたいに嘘を見破り続けるしかないってことか? まじかよ、難しくねぇ?」
「見破る必要はないんだ。この力のおかげで嘘は通用しないから……何て説明したらいいんだろう。とにかく、嘘を飲み込み続けるしかないの」
「飲み込み……?」
ま、分かるわけないよね。映し出された嘘が視えるのは私だけだし。飲み込めるのも。
端的に言うと、人助けを続けろってことだね。多分この世界の嘘を幾らか飲み込めば、帰れるんだと思う。
先は長い。
「……皆さん、こんな私ですがここに置いておきたいですか。私はこれから、恐らく使命として王族の元へ向かうしかないんです」
一応これが最後の確認としておく。もし、まだ助けてくれるというのなら、三人は王族や貴族から蔑まれることになるかも知れない。
こんなことになるならいっそ、奴隷の方がよかったかも。罪悪感で喉が乾く。
沈黙は長い。何かテンギがそわそわしてるけど、他の二人は俯いたままだ。
おじい様は多分、厄介なのを連れて来たからテンギを睨んでる。テンギ気づいてないけど。
「どうします? ハッキリ出て行けと言われれば、今直ぐにでもここを去ります。それからは教会に住ませていただくので、大丈夫ですよ」
凄い喉乾いたしお腹も空いちゃうけどね。そこら辺は、家にいた時と同じだから気にならない。
恩を仇で返す訳にはいかないから、追い出してくれた方が気が楽だよ……。
「どうします、お父さん」
「知るか。俺は聖女なんぞに居て欲しくねぇな。店に人が入らなくなる」
「そうですね、分かりました。一日……ありがとうございました。ご飯助かりました。いつか恩を返しますので、それでは……」
「待てよベル!」
腕を引かれて尻餅ついた。お尻痛い。
何で、引き止めちゃうのかな。
「テンギ、私は貴族にとって……貴方達にとって厄病神でしかないんだよ。だから、放して? 私は貴方に迷惑をかけたくないんだ」
「いや、迷惑なんてかからねぇよ! ベルが王族の嘘を……@#*☆してくれれば、きっと貴族達も事情を理解してくれる!」
「何て?」
「やめねぇかテンギ! このクソガキが! さっさと出て行けあんたも! 失せろ!」
「んだとクソじじい!」
──さよなら。喧嘩してる内に、行っちゃうね。
さてと、かなりの難点があるよ。何点か。なんちゃって。テヘペロ。
……無表情のテヘペロなんて可愛くないよ。
「明日でいいかな。王宮を訪ねてみよう。この姿だと前聖女と丸っきり同じだから直ぐに警戒されちゃうから……一応テンギが買ってくれた服を着る」
王族の、誰の嘘を映し出せばいいんだろう。やっぱ王様かな。うわぁ、射殺されそう。死ぬのやだなぁ。
で、嘘を飲み込んだ後にはちゃんと真実も抜き出さなきゃ。そうして、貴族達にそれぞれ認識させれば、完了。
生き延びれる確率は砂粒ほども無い。だから、そのひと仕事だけで許してね、次の器に選ばれちゃう人。
「次の聖女も私と同じ様な容姿をしてるのかな。……逆に、前聖女はどんな人だったんだろう。私みたいに孤児だったのか。それとも、お嬢様だったとかかな」
──今は別にいいか。それより、お腹空いたなぁ。お昼になっちゃったよ。
次は私でも自給自足出来る世界がいいです。……いや次は無いか。死ぬんだった。多分だけど。
だって多分、前聖女の方が私より優秀だった筈。私は知識が乏しいから、上手く嘘を映し出せるか。そこが不安だよ。
「ねぇ、どうすることが正解なの? 前、聖女様。教えてくれないかな」
玉座に腰掛けたまま、背後の絵に質問する。当然、答えなんて返ってこない。
牛さん、牛さんの毛皮頂戴。牛肉食べさせて。なんておふざけも出来ないんだよね。この先は。
この世界で生き延びるためには、どうしたらいいのかな。私は死にたくないから。
「……どうやって寝ようかな、これ」
玉座の上で寝るのは厳しい。絶対次の日マトモに動けない。
まだお昼時だけど寝床を探す私は、教会の椅子をじっと見つめた。落ちちゃうかもだけど、寝れなくはないよね。
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