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第五話 ドッキドキ! 初デート♥という話
§1 - 三月の兵頭睦月(その四)
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三月下旬の某日。今日も朝から晩までへとへとになるまで働いた。納期直前で一分一秒が惜しいため、空腹を感じたらゼリー飲料でごまかし、眠気を感じたらエナジードリンクを取るという、心身ともにギリギリの一日であった。
ようやく目処が立って業務を終え、よろよろとオフィスを出た午後十一時。終電に間に合うべく駅まで走りながら留守電を確認したところ。
『あ、もしもし、兵頭さん! おれです。磯上皐月です! C大、合格しましたっつ!!!』
スマホに残された吉報は、残り少ない気力を回復するのに充分すぎるほどだった。
「うわあ、磯上くん、おめでとう!」
思わず立ち止まり、声が出てしまう。
(磯上くん、きっともう寝てるだろうな。でも、お祝いを伝えたい)
走る速度を早めて、駅まで急いだ。ホームに入ったら電話して、オレも留守電にメッセージを残そう。おめでとうおめでとう磯上くん! オレも嬉しい!!
ようやく目処が立って業務を終え、よろよろとオフィスを出た午後十一時。終電に間に合うべく駅まで走りながら留守電を確認したところ。
『あ、もしもし、兵頭さん! おれです。磯上皐月です! C大、合格しましたっつ!!!』
スマホに残された吉報は、残り少ない気力を回復するのに充分すぎるほどだった。
「うわあ、磯上くん、おめでとう!」
思わず立ち止まり、声が出てしまう。
(磯上くん、きっともう寝てるだろうな。でも、お祝いを伝えたい)
走る速度を早めて、駅まで急いだ。ホームに入ったら電話して、オレも留守電にメッセージを残そう。おめでとうおめでとう磯上くん! オレも嬉しい!!
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