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夏休み編
甘すぎてシぬる・・・
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小山田くんはぼくの頭の横に肘を付くと、腰をゆらし始めた。
「ん、ん、ん」
「カズ、つらくない?」
「ん、ダイジョブ」
そんなことよりも、顔が近いんだけど!!
薄暗い部屋の中でさえ、小山田くんがぼくをじっと見てるって、はっきりわかるよ!!
「小山田くん、なんでぼくのこと見てんの?」
「カズから目を離したくない」
「っ!」
ぐわあっと顔に熱が集まってくる。
ダメ。こういう甘ったるいのには慣れてない。
キィちゃんは性欲のはけ口扱いだし、ディルドくんはオモチャだからしゃべらないしね。
「カズ、キスしてもいい?」
「ん……」
照れ隠しに冗談のひとつも言いたいところだけど、さすがに空気を読んだ。
ぷちゅ、とやわらかいものが唇に当たる。
小山田くんの舌に唇を舐められて、くすぐったさに笑い出しそうになった。
「んぅ、ふ、ぁ」
「カズ、かわいい」
もう、ほんとなんだろうなあ。
うわああああ、って思いっきり叫び出したくなるこの気持ち。
ところで、ぼくの中の小山田くんは、さっきまで暴発する勢いだったのに、中に入ったらすっかりおとなしくなっちゃって――おいこら! ぼくの中じゃ不満なのかよ!!
というか、いつまでこのままでいるつもりなんだろ?
「小山田くん、動いて」
「ええ~? ヤだ」
「うっ! 可愛くしてもダメ」
「だって、もったいない」
いや、そりゃ、大事な(?)童貞喪失が、あっという間に終わったんじゃ、そう思わなくもないけどね。
キスとか髪を撫でられたりするのも、たしかに気持ちいいけどね。
ぼくはもっと気持ちがよくなりたいんだよ!!
「じゃあ、勝手に動くから」
「ちょ、カズ!」
ぼくは小山田くんの首の後ろに手を回し、ぎゅっとしがみつくと、腰を乱暴に揺すった。
「んんっ、キツ……っ」
ずっぽりはまっちゃってるから、なかなか動かないよ。
これ、あれだ。ワイン瓶にコルク栓だ。
料理に使うワインのコルク栓を、母さんとふたりがかかりで抜いたときのことを思い出した。
「なに笑ってるんだ?」
「ん? いや、思い出し笑い」
「なんかそういうの腹立つ。いや、いつまでも動かなかった俺が悪いのか」
「え?」
「しっかりつかまってろよ」
ちょ、ま、どこ行く気!?
「ん、ん、ん」
「カズ、つらくない?」
「ん、ダイジョブ」
そんなことよりも、顔が近いんだけど!!
薄暗い部屋の中でさえ、小山田くんがぼくをじっと見てるって、はっきりわかるよ!!
「小山田くん、なんでぼくのこと見てんの?」
「カズから目を離したくない」
「っ!」
ぐわあっと顔に熱が集まってくる。
ダメ。こういう甘ったるいのには慣れてない。
キィちゃんは性欲のはけ口扱いだし、ディルドくんはオモチャだからしゃべらないしね。
「カズ、キスしてもいい?」
「ん……」
照れ隠しに冗談のひとつも言いたいところだけど、さすがに空気を読んだ。
ぷちゅ、とやわらかいものが唇に当たる。
小山田くんの舌に唇を舐められて、くすぐったさに笑い出しそうになった。
「んぅ、ふ、ぁ」
「カズ、かわいい」
もう、ほんとなんだろうなあ。
うわああああ、って思いっきり叫び出したくなるこの気持ち。
ところで、ぼくの中の小山田くんは、さっきまで暴発する勢いだったのに、中に入ったらすっかりおとなしくなっちゃって――おいこら! ぼくの中じゃ不満なのかよ!!
というか、いつまでこのままでいるつもりなんだろ?
「小山田くん、動いて」
「ええ~? ヤだ」
「うっ! 可愛くしてもダメ」
「だって、もったいない」
いや、そりゃ、大事な(?)童貞喪失が、あっという間に終わったんじゃ、そう思わなくもないけどね。
キスとか髪を撫でられたりするのも、たしかに気持ちいいけどね。
ぼくはもっと気持ちがよくなりたいんだよ!!
「じゃあ、勝手に動くから」
「ちょ、カズ!」
ぼくは小山田くんの首の後ろに手を回し、ぎゅっとしがみつくと、腰を乱暴に揺すった。
「んんっ、キツ……っ」
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「なに笑ってるんだ?」
「ん? いや、思い出し笑い」
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「え?」
「しっかりつかまってろよ」
ちょ、ま、どこ行く気!?
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