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夏休み編

最初にイってよ・・・

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「母さーん、お風呂入れる?」
「あら、おかえり。入れるけど、もうすぐお父さんが帰って来るから、早くあがってね」
「は~い」

 うちではいつも仕事から帰って来た父さんが、一番風呂を使う。
 だけど、今日だけは勘弁してほしい。ぼくはいろんな体液でどろどろになった身体を早く洗い流したくて、疲労困ぱいながらも洗面所へと向かった。

 セックスが、あんなに体力を使うものだったとは――。

「ねえ、和伊かずい……貴仁きじんくんは元気だった?」

 洗面所の扉に手をかけたぼくに、母さんがおそるおそるたずねてきた。

「元気だったよ」
「そう、よかった」

 母さんはほっと表情をゆるめた。子どもの頃から知っているおとなりのキィちゃんが、心配でたまらないらしい。
 ことあるごとに、ぼくにたずねてくる。

 まあ、キィちゃんが心配なのは、ぼくもおなじだ。
 無気力になってしまった幼なじみの力になってあげたいと、いつだって思っているのだ。



 風呂場に入ったぼくは、まずはボディソープで全身を洗い流す。さっぱりしたところで、今度はお尻に手をやった。

 中出しをされたらかき出さないとお腹を壊すって、キィちゃんが教えてくれたので、これからかき出すのだ。

 でも、そんなことを知ってたんなら、精液を外に出すか、ゴムを付けてほしかったよ。
 今さら言ってもしょうがないし、ぼくも熱い精液を奥にぶっかけられるの、すごい気持ちよかったけどさ。

 ぼくは風呂イスに腰をかけ、足を大きく開いた。
 自分でそこをさわるのは初めてなので、うまく出来るか内心ドキドキだ。

「んっ!」

 ぼくの尻孔はじんわりと熱を持っていた。
 キィちゃんのちんぽを出し入れされたのだ。あたりまえか。

 シャワーから熱いお湯を出し、尻孔に当てる。
 ふわあーこれ気持ちいいわー。

 おっと、こんなことをしている場合じゃない。
 父さんが帰って来るまえに、お風呂を出ないと!

「んんっ、んっ、んっ」

 シャワーを当てながら指を出し入れすると、どろりとした液体がぼくの尻孔から出てくる。
 キィちゃんがぼくの中に出した精液だ。

 キィちゃんのちんぽ、けっこう長かったよね。
 ぼくの指では奥までは届かないかも知れない。みんなどうやってんだろ?
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