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番外編 ギゼル視点
04-01 肛門を2時間ほぐしなさい ギゼル視点
しおりを挟む俺は大分見慣れつつあるデカい門の前、ダンジョン試練の場入り口にいる。
また罠に引っかかって一発でここにこれた。これでユキミに会えなかったら、ちょっとキレちまうかもしんねえ。
ちなみに、前回のように荒れて八つ当たりした末に罠を踏んだってわけじゃねえ。
アキラ家やジェラピケノ商会について、見つけたら教えてもらえるように個人的な知人や友人に話しをしに行ったり、転移のアーティファクトを使って隣国に行ったりしていたが、まあそこでもめぼしい話はなかった。
それでもあまり慌てていねえのは前回ユキミとの別れが穏やかだったおかげだ。ダンジョン産のアイテムとアーティファクト、金を貯めつつユキミに会えた時に口説く準備をしている。金は転移のアーティファクトを使用したせいで目に見えて増えたわけじゃないが、元から稼いだ分だけそのまま貯まっていくような状態だったし問題ねえだろ。
んで、ダンジョンの攻略中「私は見るからに罠ですよ」っつう見た目の、他とは色が違う上に少し出っ張っていた床を踏み抜いてみたが、どうやら大正解だったらしい。お陰様でここに来れている。
一応念のために用心しつつ門を開けると、どでかい音声が聞こえてきた。
《《肛門を2時間ほぐしなさい》》
よしよし、当たりの試練だな。また我慢すんのが辛そうな試練内容だが、ここでユキミを安心させることができれば外で会うのに一歩近づくはずだ。今回はマジで気合入れていかねえとな。
見慣れてきたデカいマットレスと毛布の山、不自然に盛りあがった場所。近づいてそっと毛布をまくれば、やっぱりユキミがいる。安らかに眠ってんなぁ。
そっと毛布を元の状態に戻しつつ、試練内容のせいかこの間見つけたレアなラブポーションのことを思い出す。
いつも訳の分からないことをするダンジョンだが、あんな量が多いラブポーションは初めてみた。前に使ったのも量はそこそこ多いやつだったんだが、それ以上にでけえ。一応性能は普通のより上っぽいが、見た目からして明らかに普通のラブポーションとはちげえ。
まあ、今回の試練なら量が多いに越したことはねえんだが。………あー、そういや味を確認してねえな。確か、レアヒールポーション…性能がめちゃくちゃ良くなった代わりに味がくっそまずくなったパターンがあったよな。
何かの幸運でユキミのケツを舐めれる状況になった場合、くそまずかったらユキミのケツにクリーンできねえし詰むよな。今のうちに味見しとくか…?
我ながら下心がすぎる気もするが、一応味見しとこう。万が一ユキミの口に入った時も味がヤバかったら可哀想だしな。こっちがまずかったら普通のラブポーションを使うっつうことで。
マジックバッグからレアラブポーションを取り出して躊躇なく飲む。……あんま味自体がしねえ。ついでにこっちの方が粘性が上か?くっそ飲みづらい。性能は良いのかもしんねえが、まあ一長一短だな。今回に関してはこっちのほうが使いやすそうだが。
ユキミは絶対ラブポーション使ってもらいたがるだろうし、これはポケットにしまっておこう。 よし、それじゃあ早くユキミを起こすとするか。
少し揺らすと、どうやらユキミが起きたようだ、体に力が入ったのが布越しでも分かる。
手を止めればすぐに毛布をどかしてこちらを見てきた。
「ギゼル!」
おー、今日もユキミは可愛いな。
ユキミは嬉しそうに呼びかけてきたが、すぐに着ている服をまくったり寝ていた場所を確認し始めた。パッと見なにも落ちていないように見えるけどな、それでも諦めきれないのか周りを何度も見て回っている。
なにか大事なものを持ってたのか?
「ユキミ、急にどうした?」
「いや、その、ここに何か持ってこれないかと思って試してみたんだけど…駄目だったみたいだ」
ここに物を持ち込む、か。俺のように試練の場入り口に引っ張られた場合は持っているものが自動で持ち込まれるはずだ。ただ、ユキミの場合はどうだろうな。
「試練の場にはその時持っている物しか持ち込めないな」
「一応、ポッケに1個と上の服に直接1個入れといてみたんだけど、駄目だったみたい…はぁ」
思った以上にしょげてるな。つうか、わざわざここに持ち込みたいもので複数用意できるもの……なんだ?
周りの奴らが用意した手紙を常に持っているように言われていたとか?俺に対する警告文じゃねえよな…。
表情には出さねえようにしてさらっと聞いてみるか。少しビビりつつもユキミに問いかける。
「そこまでして、何をここに持ち込みたかったんだ?」
「え……食べ物…」
た、食べ物? 全然予想していなかった。わざわざここに持ち込みたい食べ物ってなんだ。まさか俺に食べさせるように家の奴らに言われたのか?…毒物?
いや、俺が食って倒れたらユキミは自分を責めるだろうし、万が一にもユキミがくったらまずい、それはねえか。
つまりユキミが純粋に食べたかったってことか? ふうん、変わった食い物だったら出回っている場所を特定できる可能性があるな。
「食べ物?何がそんなに食べたかったんだ?」
「………お菓子」
「菓子?どんな菓子だ?」
「いや、あのほら、試練しなきゃだろ?別にお菓子なんてもういいからさ!」
菓子好きなのも可愛いんだが、今はどんな菓子なのかってのが重要だ。ユキミを探す手掛かり、多いに越したことはねえ。じっと見つめると気まずそうに視線を返される。
なんでそこで言いたがらねえんだ。俺の考えがバレて嫌がられてるってわけじゃねえよな?
「んぇっ!」
「ユキミ」
ユキミを横抱きにして膝の上に乗せる。逃げられないようにがっつり抱き寄せながら甘えるように名前を呼ぶ。
何だかんだ言って、ユキミは甘えられんのに弱い気がすんだよな。もうどんな手を使ってでも聞き出す。まあユキミにがっつり拒絶されなければの話だが。
「な……なに?」
「どんな菓子だ?」
「えっ」
「どんな菓子だ?お前がここにまで持ってきたい菓子はどんな菓子だ?」
こいつ、全然言おうとしねえ。まじでそこまでして隠したい菓子って、なんなんだ?
どっかの王家専売とかか?それにしたって隠す理由が………まさか、王族の婚約者とかじゃねえよな?
「言わねえとずっとこのままだぞ、家のやつらが心配するんじゃねえか?」
過ぎった嫌な可能性を否定する材料が欲しい。王族に見初められててがっつり囲われてるとか、笑えねえぞ。
こいつは美人ってだけじゃなくて色味も珍しい。子供の時から目をつけられても、まあおかしくねえ。態度は幼げだとは思ったがマジで未成年か?適齢期になるまで囲って待ってるとかじゃねえよな…。見た目も良いが何よりこの性格の可愛さ、普通に育てられたらこうはならねえはずだ。
祈るような気持ちでユキミをきつく抱き寄せて囁く。
「ユキミ」
「んっ……自分で作ったやつ」
……あ?自分で作ったやつ…?自分で作った菓子ってことか?
「ん?お前が作った菓子?」
「そう、甘くないやつ作ったから…………どうせならギゼルに食べてほしくて」
………………はあぁぁ、一気に力が抜けた。菓子作っちまうのか、まじで可愛い子ちゃんだな。
だが、さっきの想像、あり得ない可能性じゃねえんだよな、どっかのえらい奴に小さい頃から囲われてるってのは。貴族だった場合ここまで見つからねえなんておかしいし、家名も、なんならジェラピケノ商会だって、こいつを囲うためにわざわざ用意したって可能性もある。
まあ、それにしちゃあ俺の前でかなり無防備すぎるとは思うし、考えすぎだと助かんだけどよぉ。
はぁー。しかし、甘くない菓子ね。
俺にも、じゃなく、俺に食べてほしいってことは、わざわざ俺のために作ったってのか?
「………」
くっそ、めちゃくちゃ嬉しい。嬉しいんだが、変に脱力しちまって素直に喜べてねえ。色んな意味でつれえ。
ユキミの手作り菓子か………たとえ腹壊すことになっても喜んで食うってのに、ここには持ってこれてねえんだもんな。
っつーか、さっき一生懸命探してたのはそれが理由かよ、まぁじこいつ可愛いわ。はぁ。
「そうか、どんなのを作ったんだ?」
「んぇ?………えっと、ショコラマドレーヌ、あんま甘くないやつ。あのさ、もうそろそろ試練をしたほうが良いと思う」
気を取り直して菓子について聞こうと思ったが、あっさり話を切り替えられた。そういえば、ユキミはなんであそこまで言いたがらなかったんだ?
あんな気まずそうに言い淀む理由なんてどこにもなかったと思うが。今もすぐに話を切り替えたがっているしな。まあかなり無理に聞き出したし、今度はユキミの意思を尊重しよう。
しかしショコラマドレーヌか、聞いたことねえな。
「ん……分かった」
「うん、そういえば今回のって…どんなのだった?」
これ、言って大丈夫だよな? 肛門を解す試練だって。今までの試練もまあ大概な内容だったが、今回の試練はな、その後にくるのは男同士のセックスって決まってるような行為だからな。
一応、俺が自分の肛門を解すって手もあんだけどよ。何が悲しくてユキミがいる所で自分の肛門を解さなきゃならねえんだ。下心で動いて悪いが、俺はユキミのを解してえ。
俺の意思じゃなくて試練の内容だから、それでゴリ押してなんとかなるか…?
微妙に視線をそらしながらユキミに試練の内容を伝える。
「あー、今回の試練は肛門を2時間解せって内容だな」
………………反応がない。
やっぱ俺が自分で肛門を解すしかねえのか。
そんな姿見られるのは耐えられる気がしねえ、ユキミには悪いが眠っていてもらうことになるだろうな…。
………………………マジで反応がねえ。
ユキミを見ると何やら考え込んでいた。これは試練の内容に悩んでんのか?
「おい、聞いてるか?」
「え!?…なに!?」
聞いてませんでした!って顔に書いてあんな。試練の内容を聞いておいて聞き逃すとは、どうなってんだ?
「ごめん、聞いてなかったです」
「まあいい、今回の試練は肛門を2時間解せってことだが大丈夫か?」
改めて、ちゃんとユキミの様子を確認しながら告げる。
ユキミは驚いたような顔をした後、顔のパーツを真ん中にぎゅっと寄せて口をへの字にした。これは、明らかに嫌がってんな。
「ふ、ふうん…ギゼルは俺のお尻の穴いじるの…大丈夫?」
「問題ないな」
問題ないどころか、お前のなら舐めるのもいける。とか言ったら引かれそうだな。
「えっと、じゃあ、あれ借してくれる?小瓶のやつ」
今回こそ拒絶されるかと思ったが、諦めたような顔をしてラブポーションについて聞かれる。
一瞬俺が自分のを弄ればいいことに気づいたかと思ったが、それにしてはユキミが借してほしがる意味が分かんねえ。
「あ?なんでだよ」
「いや、なんでって使いたいからだけど?」
「あのな、試練はお前がやっても意味ないからな」
「それは分かってるよ!」
分かってるなら、なんでポーションを欲しがんだ?
「じゃあ貸す必要ないな」
「あるよ!借してくれないと困る」
「俺が使ってやるから問題ないだろ」
「いや、その、最初は自分で綺麗にしたいというか…」
あー、なるほどな。だが許されるなら最初から最後まで俺の手でやりたい。
「却下」
「…わかったよ」
俺が要求を突っぱねるとユキミは渋々ながら頷いた。物分かりのいいやつだ。慈しみを込めて頭を撫でておく。
「よし、良い子だ」
ユキミには悪いが、このまま気づかれないうちに逃げ道を塞いじまおう。
……相変わらず脱がしやすいズボンと下着だな。さっさと脱がせてポーションを取り出す。
ユキミはぎょっとしたようにポーションを二度見すると、そのままじっと凝視している。
「これ…甘いの?」
「いや、これは甘くねえ」
「…そっか。えっと、俺はこのままの体勢でいいの?」
なんだ?あっちのが好きなのか?急にテンションが下がったな。やっぱ甘い奴にしとくべきだったか。
「そのままでもいいし、膝立ちして俺に抱きついてもいいぞ」
あんな嫌そうな顔をしていたわりに協力的なユキミに少し心配になりつつ質問に答える。…誰にでもこうじゃないよな?
「じゃあこのままが良い」
ユキミが何を思ってこのままの体勢を希望したのか分からないが、俺にとってもこの体勢は願ったり叶ったりだ。
最初から俺の指って結構キツイと思うんだよな。抱きつかれると様子を確認しづらいだろうし痛がってるのが分かんねえと困る。
俺の心配をよそに、素直に寄りかかってきて安心しているのが幼気だ。
「ん、苦しいとか気持ち悪いのは多少我慢してもらうしかねえが、痛かったら絶対我慢せずに言え、いいか?」
「う、うん、わかった」
失敗した。ぜってえ痛い思いをさせたくなくて念を押したが、少し怯えさせちまったな。
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