上 下
20 / 48
番外編 ギゼル視点

04-01 肛門を2時間ほぐしなさい ギゼル視点

しおりを挟む



俺は大分見慣れつつあるデカい門の前、ダンジョン試練の場入り口にいる。

また罠に引っかかって一発でここにこれた。これでユキミに会えなかったら、ちょっとキレちまうかもしんねえ。

ちなみに、前回のように荒れて八つ当たりした末に罠を踏んだってわけじゃねえ。

アキラ家やジェラピケノ商会について、見つけたら教えてもらえるように個人的な知人や友人に話しをしに行ったり、転移のアーティファクトを使って隣国に行ったりしていたが、まあそこでもめぼしい話はなかった。
それでもあまり慌てていねえのは前回ユキミとの別れが穏やかだったおかげだ。ダンジョン産のアイテムとアーティファクト、金を貯めつつユキミに会えた時に口説く準備をしている。金は転移のアーティファクトを使用したせいで目に見えて増えたわけじゃないが、元から稼いだ分だけそのまま貯まっていくような状態だったし問題ねえだろ。

んで、ダンジョンの攻略中「私は見るからに罠ですよ」っつう見た目の、他とは色が違う上に少し出っ張っていた床を踏み抜いてみたが、どうやら大正解だったらしい。お陰様でここに来れている。

一応念のために用心しつつ門を開けると、どでかい音声が聞こえてきた。


《《2》》


よしよし、当たりの試練だな。また我慢すんのが辛そうな試練内容だが、ここでユキミを安心させることができれば外で会うのに一歩近づくはずだ。今回はマジで気合入れていかねえとな。

見慣れてきたデカいマットレスと毛布の山、不自然に盛りあがった場所。近づいてそっと毛布をまくれば、やっぱりユキミがいる。安らかに眠ってんなぁ。

そっと毛布を元の状態に戻しつつ、試練内容のせいかこの間見つけたレアなラブポーションのことを思い出す。

いつも訳の分からないことをするダンジョンだが、あんな量が多いラブポーションは初めてみた。前に使ったのも量はそこそこ多いやつだったんだが、それ以上にでけえ。一応性能は普通のより上っぽいが、見た目からして明らかに普通のラブポーションとはちげえ。

まあ、今回の試練なら量が多いに越したことはねえんだが。………あー、そういや味を確認してねえな。確か、レアヒールポーション…性能がめちゃくちゃ良くなった代わりに味がくっそまずくなったパターンがあったよな。

何かの幸運でユキミのケツを舐めれる状況になった場合、くそまずかったらユキミのケツにクリーンできねえし詰むよな。今のうちに味見しとくか…?

我ながら下心がすぎる気もするが、一応味見しとこう。万が一ユキミの口に入った時も味がヤバかったら可哀想だしな。こっちがまずかったら普通のラブポーションを使うっつうことで。

マジックバッグからレアラブポーションを取り出して躊躇なく飲む。……あんま味自体がしねえ。ついでにこっちの方が粘性が上か?くっそ飲みづらい。性能は良いのかもしんねえが、まあ一長一短だな。今回に関してはこっちのほうが使いやすそうだが。

ユキミは絶対ラブポーション使ってもらいたがるだろうし、これはポケットにしまっておこう。 よし、それじゃあ早くユキミを起こすとするか。


少し揺らすと、どうやらユキミが起きたようだ、体に力が入ったのが布越しでも分かる。

手を止めればすぐに毛布をどかしてこちらを見てきた。

「ギゼル!」

おー、今日もユキミは可愛いな。

ユキミは嬉しそうに呼びかけてきたが、すぐに着ている服をまくったり寝ていた場所を確認し始めた。パッと見なにも落ちていないように見えるけどな、それでも諦めきれないのか周りを何度も見て回っている。

なにか大事なものを持ってたのか?

「ユキミ、急にどうした?」

「いや、その、ここに何か持ってこれないかと思って試してみたんだけど…駄目だったみたいだ」

ここに物を持ち込む、か。俺のように試練の場入り口に引っ張られた場合は持っているものが自動で持ち込まれるはずだ。ただ、ユキミの場合はどうだろうな。

「試練の場にはその時持っている物しか持ち込めないな」

「一応、ポッケに1個と上の服に直接1個入れといてみたんだけど、駄目だったみたい…はぁ」

思った以上にしょげてるな。つうか、わざわざここに持ち込みたいもので複数用意できるもの……なんだ?
周りの奴らが用意した手紙を常に持っているように言われていたとか?俺に対する警告文じゃねえよな…。
表情には出さねえようにしてさらっと聞いてみるか。少しビビりつつもユキミに問いかける。

「そこまでして、何をここに持ち込みたかったんだ?」

「え……食べ物…」

た、食べ物? 全然予想していなかった。わざわざここに持ち込みたい食べ物ってなんだ。まさか俺に食べさせるように家の奴らに言われたのか?…毒物?
いや、俺が食って倒れたらユキミは自分を責めるだろうし、万が一にもユキミがくったらまずい、それはねえか。

つまりユキミが純粋に食べたかったってことか? ふうん、変わった食い物だったら出回っている場所を特定できる可能性があるな。

「食べ物?何がそんなに食べたかったんだ?」

「………お菓子」

「菓子?どんな菓子だ?」

「いや、あのほら、試練しなきゃだろ?別にお菓子なんてもういいからさ!」

菓子好きなのも可愛いんだが、今はどんな菓子なのかってのが重要だ。ユキミを探す手掛かり、多いに越したことはねえ。じっと見つめると気まずそうに視線を返される。
なんでそこで言いたがらねえんだ。俺の考えがバレて嫌がられてるってわけじゃねえよな?

「んぇっ!」

「ユキミ」

ユキミを横抱きにして膝の上に乗せる。逃げられないようにがっつり抱き寄せながら甘えるように名前を呼ぶ。
何だかんだ言って、ユキミは甘えられんのに弱い気がすんだよな。もうどんな手を使ってでも聞き出す。まあユキミにがっつり拒絶されなければの話だが。

「な……なに?」

「どんな菓子だ?」

「えっ」

「どんな菓子だ?お前がここにまで持ってきたい菓子はどんな菓子だ?」

こいつ、全然言おうとしねえ。まじでそこまでして隠したい菓子って、なんなんだ?
どっかの王家専売とかか?それにしたって隠す理由が………まさか、王族の婚約者とかじゃねえよな?

「言わねえとずっとこのままだぞ、家のやつらが心配するんじゃねえか?」

過ぎった嫌な可能性を否定する材料が欲しい。王族に見初められててがっつり囲われてるとか、笑えねえぞ。
こいつは美人ってだけじゃなくて色味も珍しい。子供の時から目をつけられても、まあおかしくねえ。態度は幼げだとは思ったがマジで未成年か?適齢期になるまで囲って待ってるとかじゃねえよな…。見た目も良いが何よりこの性格の可愛さ、普通に育てられたらこうはならねえはずだ。

祈るような気持ちでユキミをきつく抱き寄せて囁く。

「ユキミ」

「んっ……自分で作ったやつ」

……あ?自分で作ったやつ…?自分で作った菓子ってことか?

「ん?お前が作った菓子?」

「そう、甘くないやつ作ったから…………どうせならギゼルに食べてほしくて」

………………はあぁぁ、一気に力が抜けた。菓子作っちまうのか、まじで可愛い子ちゃんだな。

だが、さっきの想像、あり得ない可能性じゃねえんだよな、どっかのえらい奴に小さい頃から囲われてるってのは。貴族だった場合ここまで見つからねえなんておかしいし、家名も、なんならジェラピケノ商会だって、こいつを囲うためにわざわざ用意したって可能性もある。
まあ、それにしちゃあ俺の前でかなり無防備すぎるとは思うし、考えすぎだと助かんだけどよぉ。

はぁー。しかし、甘くない菓子ね。
俺にも、じゃなく、俺に食べてほしいってことは、わざわざ俺のために作ったってのか?

「………」

くっそ、めちゃくちゃ嬉しい。嬉しいんだが、変に脱力しちまって素直に喜べてねえ。色んな意味でつれえ。
ユキミの手作り菓子か………たとえ腹壊すことになっても喜んで食うってのに、ここには持ってこれてねえんだもんな。

っつーか、さっき一生懸命探してたのはそれが理由かよ、まぁじこいつ可愛いわ。はぁ。

「そうか、どんなのを作ったんだ?」

「んぇ?………えっと、ショコラマドレーヌ、あんま甘くないやつ。あのさ、もうそろそろ試練をしたほうが良いと思う」

気を取り直して菓子について聞こうと思ったが、あっさり話を切り替えられた。そういえば、ユキミはなんであそこまで言いたがらなかったんだ?

あんな気まずそうに言い淀む理由なんてどこにもなかったと思うが。今もすぐに話を切り替えたがっているしな。まあかなり無理に聞き出したし、今度はユキミの意思を尊重しよう。

しかしショコラマドレーヌか、聞いたことねえな。

「ん……分かった」

「うん、そういえば今回のって…どんなのだった?」

これ、言って大丈夫だよな? 肛門を解す試練だって。今までの試練もまあ大概な内容だったが、今回の試練はな、その後にくるのは男同士のセックスって決まってるような行為だからな。

一応、俺が自分の肛門を解すって手もあんだけどよ。何が悲しくてユキミがいる所で自分の肛門を解さなきゃならねえんだ。下心で動いて悪いが、俺はユキミのを解してえ。

俺の意思じゃなくて試練の内容だから、それでゴリ押してなんとかなるか…?

微妙に視線をそらしながらユキミに試練の内容を伝える。

「あー、今回の試練は肛門を2時間解せって内容だな」


………………反応がない。

やっぱ俺が自分で肛門を解すしかねえのか。

そんな姿見られるのは耐えられる気がしねえ、ユキミには悪いが眠っていてもらうことになるだろうな…。

………………………マジで反応がねえ。

ユキミを見ると何やら考え込んでいた。これは試練の内容に悩んでんのか?

「おい、聞いてるか?」

「え!?…なに!?」

聞いてませんでした!って顔に書いてあんな。試練の内容を聞いておいて聞き逃すとは、どうなってんだ?

「ごめん、聞いてなかったです」

「まあいい、今回の試練は肛門を2時間解せってことだが大丈夫か?」

改めて、ちゃんとユキミの様子を確認しながら告げる。

ユキミは驚いたような顔をした後、顔のパーツを真ん中にぎゅっと寄せて口をへの字にした。これは、明らかに嫌がってんな。

「ふ、ふうん…ギゼルは俺のお尻の穴いじるの…大丈夫?」

「問題ないな」

問題ないどころか、お前のなら舐めるのもいける。とか言ったら引かれそうだな。

「えっと、じゃあ、あれ借してくれる?小瓶のやつ」

今回こそ拒絶されるかと思ったが、諦めたような顔をしてラブポーションについて聞かれる。
一瞬俺が自分のを弄ればいいことに気づいたかと思ったが、それにしてはユキミが借してほしがる意味が分かんねえ。

「あ?なんでだよ」

「いや、なんでって使いたいからだけど?」

「あのな、試練はお前がやっても意味ないからな」

「それは分かってるよ!」

分かってるなら、なんでポーションを欲しがんだ?

「じゃあ貸す必要ないな」

「あるよ!借してくれないと困る」

「俺が使ってやるから問題ないだろ」

「いや、その、最初は自分で綺麗にしたいというか…」

あー、なるほどな。だが許されるなら最初から最後まで俺の手でやりたい。

「却下」

「…わかったよ」

俺が要求を突っぱねるとユキミは渋々ながら頷いた。物分かりのいいやつだ。慈しみを込めて頭を撫でておく。

「よし、良い子だ」

ユキミには悪いが、このまま気づかれないうちに逃げ道を塞いじまおう。

……相変わらず脱がしやすいズボンと下着だな。さっさと脱がせてポーションを取り出す。

ユキミはぎょっとしたようにポーションを二度見すると、そのままじっと凝視している。

「これ…甘いの?」

「いや、これは甘くねえ」

「…そっか。えっと、俺はこのままの体勢でいいの?」

なんだ?あっちのが好きなのか?急にテンションが下がったな。やっぱ甘い奴にしとくべきだったか。

「そのままでもいいし、膝立ちして俺に抱きついてもいいぞ」

あんな嫌そうな顔をしていたわりに協力的なユキミに少し心配になりつつ質問に答える。…誰にでもこうじゃないよな?

「じゃあこのままが良い」

ユキミが何を思ってこのままの体勢を希望したのか分からないが、俺にとってもこの体勢は願ったり叶ったりだ。
最初から俺の指って結構キツイと思うんだよな。抱きつかれると様子を確認しづらいだろうし痛がってるのが分かんねえと困る。

俺の心配をよそに、素直に寄りかかってきて安心しているのが幼気だ。

「ん、苦しいとか気持ち悪いのは多少我慢してもらうしかねえが、痛かったら絶対我慢せずに言え、いいか?」

「う、うん、わかった」

失敗した。ぜってえ痛い思いをさせたくなくて念を押したが、少し怯えさせちまったな。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】王子に婚約破棄され故郷に帰った僕は、成長した美形の愛弟子に愛される事になりました。──BL短編集──

櫻坂 真紀
BL
【王子に婚約破棄され故郷に帰った僕は、成長した美形の愛弟子に愛される事になりました。】 元ショタの美形愛弟子×婚約破棄された出戻り魔法使いのお話、完結しました。 1万文字前後のBL短編集です。 規約の改定に伴い、過去の作品をまとめました。 暫く作品を書く予定はないので、ここで一旦完結します。 (もしまた書くなら、新しく短編集を作ると思います。)

ケツデカ男子スパンキング講座

BL
※行為はすべて合意ですが、暴力とも捉えられる表現が含まれますのでご注意ください※  クールな見た目で実はドマゾなケツデカ眼鏡メス男子の「至」が、講師としてアダルトイベントの『ケツデカ男子スパンキング講座』を行う話。攻めは不特定多数の生徒の皆さんで、全員名前はありません。攻め喘ぎあり、強めの言葉責めあり。フィクションとしてライトにお楽しみください。 Twitterのリクエスト企画でいただいたリクエスト第10弾!です。ありがとうございました! pixiv/ムーンライトノベルズにも同作品を投稿しています。 なにかありましたら(web拍手)  http://bit.ly/38kXFb0   Twitter垢・拍手返信はこちらから行っています  https://twitter.com/show1write

やめて抱っこしないで!過保護なメンズに囲まれる!?〜異世界転生した俺は死にそうな最弱プリンスだけど最強冒険者〜

ゆきぶた
BL
異世界転生したからハーレムだ!と、思ったら男のハーレムが出来上がるBLです。主人公総受ですがエロなしのギャグ寄りです。 短編用に登場人物紹介を追加します。 ✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎ あらすじ 前世を思い出した第5王子のイルレイン(通称イル)はある日、謎の呪いで倒れてしまう。 20歳までに死ぬと言われたイルは禁呪に手を出し、呪いを解く素材を集めるため、セイと名乗り冒険者になる。 そして気がつけば、最強の冒険者の一人になっていた。 普段は病弱ながらも執事(スライム)に甘やかされ、冒険者として仲間達に甘やかされ、たまに兄達にも甘やかされる。 そして思ったハーレムとは違うハーレムを作りつつも、最強冒険者なのにいつも抱っこされてしまうイルは、自分の呪いを解くことが出来るのか?? ✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎ お相手は人外(人型スライム)、冒険者(鍛冶屋)、錬金術師、兄王子達など。なにより皆、過保護です。 前半はギャグ多め、後半は恋愛思考が始まりラストはシリアスになります。 文章能力が低いので読みにくかったらすみません。 ※一瞬でもhotランキング10位まで行けたのは皆様のおかげでございます。お気に入り1000嬉しいです。ありがとうございました! 本編は完結しましたが、暫く不定期ですがオマケを更新します!

【BL】【完結】兄様と僕が馬車の中でいちゃいちゃしている話

まほりろ
BL
エミリー・シュトラウスは女の子のように可愛らしい容姿の少年。二つ年上の兄リーヴェス・シュトラウスが大好き♡ 庇護欲をそそる愛らしい弟が妖艶な色気をまとう美形の兄に美味しく食べられちゃう話です。馬車の中での性的な描写有り。 全22話、完結済み。 *→キス程度の描写有り、***→性的な描写有り。 兄×弟、兄弟、近親相姦、ブラコン、美人攻め、美少年受け。 男性が妊娠する描写があります。苦手な方はご注意ください。 この小説はムーンライトノベルズとpixivにも掲載しています。 「Copyright(C)2020-九十九沢まほろ」

【完結】捕まった結婚詐欺師~化物の里で毎日甘く啼かされています

浅葱
BL
【12/11 完結しました。BLエロエロハッピーが書きたかっただけです】 男しか存在しない世界「ナンシージエ」の物語。 結婚詐欺で生計を立てていた俺、だけど今回は相手が悪かった。 金を手にして別のところへ高飛びしようとしたけれど下手を打って掴まった。相手は金持ちなだけじゃなくて爵位持ちのおぼっちゃんだったらしい。結婚するなら許してやると言われたけど好みじゃなかったから断った。そしたら護衛たちとかに延々殴られたり犯されたりして、とうとう29歳童貞ということがバレてしまった。 「”天使”にして化物にくれてしまえ!」 マジで? 30歳まで童貞だと”天使”という、精液を身体の奥で受け止めないと死んでしまう存在になってしまう。 それにさせられて、俺は化物が棲むという深い森に連れて行かれた。 化物に犯されて惨たらしく殺されるのかなーって思ってたら……あれ? なんか違う? 「天使は貴重だからな」 世話係を付けられて毎日鬼たちに犯される生活が始まった。 結婚詐欺師だった俺が、鬼たちにたっぷり抱かれて快楽堕ちしてしまう物語。 毎日気持ちよくてサイコーです。 悲壮感全くナシの快楽堕ちです。化物(不特定多数)×天使になった青年。 痛いのは最初の頃のみ。化物の里へ放り込まれてからは快楽責めになります。 世話係の鬼(混血)にもでろでろに愛されて本人は幸せです。 快楽堕ちハッピーエンド。 ファンタジー/輪姦/尿道責め/アナル責め/乳首責め/結腸責め/快楽堕ち/体格差/総受け/おっぱい(完結後番外編)/おもらし(小スカ)あり/二輪挿し/天使になる 男しか存在しない世界「ナンシージエ」のシリーズですが、他の話とは一切絡みません。 (鬼は鬼でも別の里の話になります) 9/23 完結後番外編開始しました~ 天使の詳しい設定については「天使さまの愛で方」参照のこと→https://fujossy.jp/books/17868 表紙の写真はイメージスタイルインフォ様からお借りしました。 注:ストレス発散用なので誤字脱字報告は一切受け付けません。更新時に確認して直します。よろろーん

ふたりはそれを愛と選んだ。

月宮くるは
BL
王子様×半身不随の元近衛兵のファンタジーBL 創作世界観のファンタジーBL。 ※挿入を伴う第三者との無理矢理描写あり ────────────────── とある王国の王子であるフィン。 ミューはそんなフィンの近衛兵を務めていた。 しかし、ある日を境にミューは近衛兵として働けなくなってしまう。 半身不随となり下半身がほとんど動かなくなったミューは立ち上がることすらままならなくなる。 フィンはそんなミューを自室に置き守るようになるが、それはほとんど軟禁と変わらなかった。 歪な愛情で繋がっていたフィンとミューが、再び真っ直ぐに目を合わせられるようになるまでのお話。 メインキャラクター ・フィン(攻め) とある王国の王子で、第一後継者。 育ちが良い故に多少わがままなところはあるが、自分が王子であるということは重々承知している。 ミューのことは近衛兵になる前からずっと好きだった。 ・ミュー(受け) 民間出身で十代前半に王国兵になるために騎士団に入団した。その先で王子に気に入られ、いつの間にか近衛兵隊長を任されていた。現在は大怪我の後遺症から下半身が動かず、ベッドの上での生活を余儀なくされている。 ポジティブの皮を被ったネガティブ体質で、あらゆることをマイナスに考えがち。周りには笑顔の多い楽天家と思われているが、実際は根暗。 サブキャラクター ・アイハ ミューの世話役。クソ真面目と言われるほどの騎士っぽい騎士。心優しい落ち着いた性格。礼儀を重んじるため、ほとんどの人に敬語で話す。 ・ノイン ミューの世話役。ミューをとても信頼しており、憧れている。世話役ではあるが、多くはミューに代わりフィンの護衛を勤めている。素直で明るい弟のような性格。 ────────────────── ・話によって視点主が変わります。  Side:F フィン視点 / Side:M ミュー視点 *……性描写 **……第三者との性描写 人によっては性描写を過激と感じる可能性があります。 少しでも受けが可哀想な性描写が苦手な方は自衛ください。

麗しの魔術師は養い子の弟子を花嫁に迎える

朏猫(ミカヅキネコ)
BL
“人間の世界”と“魔族や魔獣が住む世界”の境界の地に住んでいる魔術師・ジルネフィは、人間の子であり弟子であるスティアニーと暮らしている。スティアニーは真面目で勤勉な青年だが、最近少し様子がおかしい。そんなある日、ジルネフィはいつもどおり一緒に寝ようとしていたスティアニーの下肢が少し膨らんでいることに気がついた。自ら手ほどきして自慰を教えるが、それが二人の関係を変えることになり……。※他サイトにも掲載 [美しい魔術師 × 養い子の弟子 / BL / R18]

遅咲きオメガ王子は婚活に孤軍奮闘!

朏猫(ミカヅキネコ)
BL
芸術国として名高いアールエッティ王国の第一王子は、ある日高熱を出してΩだということが判明する。二十四歳でΩになった自分を娶ってくれる王族αがいるだろうか――そんな心配をしながら各国に婚姻の打診をするも、よい返事がもらえない。そんななか、大金持ちの大国ビジュオールから王太子妃候補にならないかという親書が届いた。国のため喜んで大国の後宮に向かう王子だが、妃になるには問題が山積みで……。※他サイトにも掲載 [αの王太子 × Ωの王子 / BL / R18]

処理中です...