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本編
02-01 乳首を2時間舐めなさい
しおりを挟む揺さぶられているような感覚がする、それが煩わしくて目をぎゅっとつぶる。
俺は昨日友人に絡まれて大変だったんだ…!俺自身はあまり酒を飲めないんだけど、お酒の席は結構すきだったりする。もちろん、楽しい雰囲気のときな。
昨日はクリスマスイブ。イブは彼女とデート!なんて騒いでいた連中、その中の2人が直前になって別れることになったらしい。1人は丁寧にフラれて、もう1人は三股の発覚。
俺は特に予定もなく1人で過ごすと公言していたため、真昼間から家飲みしていた2人に呼ばれて、日付の変わる直前まで愚痴大会に付き合った。泊ってまで付き合い続けるのは面倒だったから、そのまま少しだけ片づけてさっさと帰ってきたけど。
まったく、怨嗟のこもったとんだイブになってしまった。
まずい、嫌なことを考えたせいで眠気が遠くにいってしまいそうだ。慌てて寝返りをうって顔を隠すように毛布に包まる。
「ユキミ、ユキミ」
声がする、かっこいい声…まるでギゼルみたいな。
あれから何度ギゼルの夢をみたかな。初日以外に見た夢は内容を忘れてしまうのかハッキリとしていないことが多かった。顔も声も合っているのかすら分からない夢ばっかり。ついでにエッチな夢だったのも最初だけ。
だけど、ほぼ全ての夢で同じだったと言えることがある。俺を明と名前で呼んできたんだよな、どの夢のギゼルも。
「ユキミ、起きてくれ」
そんな優しい声と共に、毛布ごとぎゅっと抱きしめられる。
うん、まあ、こうやって抱きしめられて眠る夢もいいかもな。そのままうとうとしてくる。
「はぁ…すぐに起きないユキミが悪い」
声が聞こえたと思うと下から素早く毛布がまくられて脇腹をくすぐられる。
「っぴひゃひゃっ、あははっ!、あはっ、ははっ!っひひひひぃ」
駄目だ、苦しい! 俺は脇腹が弱いんだっ!!
なんとか逃れようと体を動かすが、顔回りには毛布が留まっていて自分がどういう状態かもわからない。どうしろっていうんだ!
「っひっひい゛ぃ、ゃめっ、あ゛ぁっ! あ゛ぁぁっだぁ!や゛だぁっ」
顔の前に毛布があるせいで呼吸も上手くできなくて、途中からは半泣きに変わって止めるように頼むしかできなくなった。
「悪い!やり過ぎた!」
くすぐる腕が一瞬で離れて顔の前にあった毛布を解くようにどかされる。ようやく呼吸がしやすくなった。
「はぁっ、はぁっ………きさまは、俺をころすきかっ」
少しの間目を閉じて呼吸を整えつつ、反省するような声のに少し茶化すように答えて、相手を見る。
「………」
「ユキミ、大丈夫か?ちょっと揶揄うつもりが…悪い…」
少しの間反応できなかった。ギゼルがいる。はっきりと見えるし声も…俺をユキミって呼ぶところまで同じだ。綺麗な紅い瞳で申し訳なさそうにこちらを見て謝ってくる。
あの最初の夢から1ヶ月、こんなにはっきりとギゼルだと思えるのは初めてだ。
「べつに、いいけど。次にくすぐってきたら許さないからな」
見た目も声も、あまりにも記憶通りな気がして、ドキドキしながら悪態をつく。多分服装は違ってるけど、それ以外は一番最初に見た夢のギゼルにそっくり。
体を起こして周りを見る。アイボリーっぽい色の空間、超特大ふかふかマットレスと大量の毛布、本当にあの夢のままだ。
これは昨日頑張った俺へのご褒美か?少し早いクリスマスプレゼント? 夢さん…なんて優しんだ!
夢だとしてもいい、俺はギゼルの夢を全力で楽しもうと決めていた。こんなにそっくりだと思える夢なんて、次いつ見れるか分からないしな。全力で楽しんでやる。
「あのさ、また何かの試練?」
「ん?そうだ。 フローレスにある細氷ダンジョンにいた。まあ、また試練に引っかかっちまったが」
少し不思議そうにしながらも経緯を説明してくれるギゼル。
「えっと…またキス2時間するやつ…?」
そう言いながら一気に顔が熱くなってきた。ああぁ、なんか期待しているような言い方になってないか? ばかか、聞き方間違えた!
いや、でも、俺のご褒美だから…またキスを2時間できるかもしれないし。次はもっとくっついて、鼻で呼吸もできるようになって、いっぱい堪能しちゃうからな。
「いや、それとは別の…だが当たりの奴だな、危ないことは無いから大丈夫だ。…そういえば、この前の試練が終わったあとは問題なかったか?」
「そっか。……別に?何も問題なかったよ」
問題ありまくりだったよ。思い出してはドキドキしたりモヤモヤしたり。日を追うごとに、もう一度ギゼルの夢が見れたらって思うようになって、明晰夢の見方を調べたり。夜眠るのも早くなったし。
まあそれも無駄な努力だったかもしれないけど。こんな期待してなかった時に見れるぐらいだし、やっぱり夢をコントロールしようとするのが土台無理な話しか。夢さんの気まぐれ次第ってことだな。
「そ、れよりも…試練の内容ってどういうのだった?」
当たりの試練だけどキスでもないって…つまり、えっちか?えっちなのか?
自分の夢だから上手くことが進むのか不安ではあるんだけど、なんとなくの知識しかないし。
たしかお尻を使うんだよな。現実だとそこでエッチなことは出来る気がしないけど、キスは頭がおかしくなりそうなぐらい気持ちよかったし、お尻の方も夢のとんでもパワーですっごい気持ちいいのかもしれない。
ドキドキしながらギゼルの言葉を待つ。
「試練の内容な、乳首を2時間舐めろだと」
「んなっ、それ……」
なんだそれは!!! いや、そこはエッチだろ!2時間乳首を舐めるってなんだよ!
キスは…いやまあ初対面の男同士でキスもどうかと思うけど、いや、エッチもそりゃ普通は絶対無理だけど!
でも乳首舐めるってなんだ…絶対気まずいだろ…。二度目ましての男の乳首舐めて何が楽しいんだよ!
まだ2時間舐められる試練、つまり俺がギゼルの乳首を舐めるなら、まあましだと思うんだけど。
俺はギゼルの乳首舐めるの、多分楽しめるとおもうし、ギゼルは最悪寝てればいいからな。いや…いくらギゼルを好きだからって、2時間寝ているところを舐め続けるのは無理かもしれない。
夢さんちょっとズレてるよ。
いや、俺はギゼルにされるなら何でもいいけどさ…。キスの時は楽しんでそうに見えたから、これならまた同じキス2時間がよかった。頭を撫でたり抱きしめてくれたりしたし。
「なんだ、嫌か? まあ最悪の場合は眠っておけ、2時間なんてすぐだろうよ」
なんとも言えない顔をしていたら勘違いされたみたいだけど、ギゼルは良い笑顔でそう言ってくる。
何で良い笑顔なんだよ! これは眠っておけってことか?くっそ、そんなもったいないこと絶対しないぞ。
「べっつにぃ!」
「問題ないなら結構だ、舐めづらいだろうから横になってくれ」
言うが早いか、俺を後ろに押し倒すとニヤニヤしながら見下ろしてくる。
くっそぅ、格好いいんですけど!?
俺の服を撫でながら、ふと真剣な表情になったギゼルが聞いてくる。
「この前も思ったが、ユキミの服は触り心地がいいな。どこの商会のだ?」
「え、商会…なんだろ…ジェラピケの商会?」
「……ジェラピケノ商会か、聞いたことねえな」
よく着てるけどそういうの知らないなぁ。
そういえば、あの初日に来ていたパジャマはここぞという時に着るようにしていた。今日こそはギゼルの夢をって気合入れて寝るときのな。我ながら涙ぐましい努力だ。
「まあ、今はいいか」
そう言って服をまくり上げてくる。
うわっこれボタンタイプじゃないから腹とか見えるじゃん!ギゼルみたいなムキムキの奴にこんな貧相なの見せたくねえ!
慌てて近くにあった毛布をお腹の上に被せる。
「なんだ、恥ずかしいのか」
「違うぞ、お腹が冷えると良くないからだ」
図星を突かれて悔しい…。ニヤニヤしているギゼルがムカつくから否定しておこう。
「まあこっちは丸見えだけどな」
するりと胸元を撫でられてビクッと反応してしまう。いきなり触るなと叫んでしまいたいのに、そこがギゼルに見られてると思うと、恥ずかしくて声が出せなかった。
もうどうしようもなくて、まくり上げられて首の側まできていた服を握るぐらいしかできない。顔を背けて目をぎゅっと瞑る。
「…ユキミ」
暖かくてぬるりとした感触がする。そこをゆっくりと舐める舌が左右に動くたび、ピクリと反応してしまう。ギゼルが俺の乳首を舐めてる、それだけで心臓がバクバクして破裂してしまいそうだ。
ギゼルはそのまま無言で俺の乳首を舐めている。なんだか居たたまれない。
俺も、これはキスと違って特に気持ちいいわけじゃない。いや、気持ちいいんだけど、それはギゼルが俺のことを舐めているっていう行為が気持ちいいというか、多分手でもどこでも、ギゼルが舐めてくれるなら気持ちよくなってしまうと思う。
「…はぁ……はぁ」
そう思っていたんだけど、ただ乳首を舐められているだけなのに、興奮して息が上がってきてしまう、なんでだ。
キスのときは気持ちがいいし苦しいし、ほとんど何も考えずにギゼルの舌に応えるのに夢中になっていたからあっという間だった気がする。
今はどうすればいいか分からない。これを2時間ってやっぱり厳しくないか!?
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