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二章 えっちな3Pシェアハウス

名前で呼ばないで

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 局部だけ破れた白い網のタイツ。そこをどろどろの精液が流れていく。女性もののポリエステルで出来た薄桃色のレースの下着。そこからはみ出る性器は力なくうなだれ、ひくひくと先端の溝を動かしていた。
 四つん這いで上半身だけ倒れ込むようにして凛は枕に顔を埋める。胸元は大きく開かれ、ハート型のイヤリング状の器具……ニップルクランプがはめられている。甘く痛む乳首をぎっちり固定して……今も凛に絶え間のない快楽を与えている。

「大丈夫? お水飲む?」
「…………飲む」

 航が背中をさすって、台所に立った。綾瀬はティッシュやタオルなどで精液を拭きとって綺麗にしてくれる。凛はうつぶせになっていて見えなかったが、戻ってきた航は水のペットボトルを持っていた。

「持ってきたよ。起きて」
「うん…………んっ!」

 凛が身体を起こして……顔をあげた瞬間、キスされた。合わせられた唇の隙間から、冷たい水が入り込んでくる。水を口移しで飲まされている。その事に気付く前に、飲みこんでいた。あとは甘いキスだけが残る。水で湿った口の中を、舌が這いまわる。しっかり抱きしめられて、凛の胸が高鳴る。思わず乳首が露出している胸元をこすりつけて、首に手を回す。
 唇が離れた。ぷは、と息をついた。頬を真っ赤に染めて、たれ目がとろんとしていた。口の端から垂れるよだれ。口元のほくろ。照れくさそうに微笑む凛は、兄の目から見ても恋人としても最高に可愛い弟だった。

「あっ、ずるい。俺もキスしたい」
「……うん…………ん、んむっ」

 綾瀬も水を飲んで、凛に口移しした。キスの仕方は性格が表れる、と凛は思う。航は優しいながらもどこかねっとりとしたキスをする。綾瀬は気遣う気持ちを感じるのだけれど少し乱暴で性急だ。

「んっ、ん、んん……」

 舌を絡めて、唇を食まれる。水を飲んでしまってもしばらくキスを続けていた。
 息が苦しくなって離すと、今度は航に手を引っ張られてキス。それが終わると今度は綾瀬。交互にずっとキスされる。

「はっ、はぁっ、はっ……」

 頬は真っ赤。もう精液を出し切って出ないはずなのに、性器はほんのり膨らんでスカートに小さなお山を作る。乳首はじんじんと疼く。



「そうだ、せっかくメイドさんなのにそれっぽいこと全然言ってないね」
「それっぽいこと……? おかえりなさい、ご主人様……とか」
「それ! 凛ちゃん、それだよ! ……でもご主人様、二人いるね。どうするの? ご主人様その1とその2とか?」
「ネーミングセンスがなさすぎだろ……」

 突如始まったメイドさんごっこ。しかし呼び方で迷ってしまった。綾瀬のネーミングセンスは頼りにならない。凛はうんうんと考えて……。


「そうだ、名前で呼ぼう! 航様と…………」
「だめ」


 綾瀬のことを名前で呼びかけた時、止められた。凛はぷうっとほっぺを膨らませる。でも綾瀬は静かに首を振るばかり。

「アーヤは自分の名前嫌いなんだよね」
「うーん、それなら仕方がないか……でも呼びたいよぉ……いい名前なのにな」
「凛ちゃんのお願いでもだめ。……特別な時なら仕方がないから、そういう時しか呼ばれたくない」

 綾瀬がぷいっと顔を背けた。それが小さな子みたいで少し可愛くて、凛は前から抱きついた。厚い胸板にほっぺをこすりつける。航も凛を後ろから抱きしめた。あっという間に三人でお団子のように固まってしまう。何だか凛はえっちなことを考えてしまう。
 つい、乳首を綾瀬、お尻を航の股間に一生懸命こすりつけてしまう。

「ん? またしちゃくなっちゃったの?」
「はい、ご主人様っ!」
「え、メイドさんでえっちしちゃう?」

 凛がいたずら半分でメイドのように受け答えをしたら、思いのほかウケてしまった。さっき三人で楽しく遊んだばかりだというのに、またしても始まってしまった。
 時刻は昼の十二時。のどかなお昼の時間帯にふさわしくない水音がして……ほどなくして凛の甘い声が響く。

 
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