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一章 一ノ瀬兄弟

絶対に逃がさない 3

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 何もない航の部屋があっという間に淫靡な空気に包まれる。ベッドの上に座る航と綾瀬。その真ん中に凛がちょこんと座る。航と綾瀬は凛の耳元に唇を寄せながら、薄い前開きのシャツを脱がせていく。
 二人は凛の耳元に熱い息を吹きかけ、耳を舐め、たまに甘噛みをする。じゅぷじゅぷといういやらしい音が耳いっぱいに響いて、凛はどうにかなりそうだった。航に左耳、綾瀬に右耳を舐められながら、凛は言葉で責められる。


「凛ちゃん、素肌にシャツだけ? インナー着ないの?」
「エッチしたかったから着てないんじゃない?」
「……やらしい」
「ほんとそれ。あーあ、乳首をこんなにビンビンにして……はしたないね、凛」


 航が蔑むような目で乳首を見て、左側を指で強くはじく。凛の身体が大きくわなないた。綾瀬も指でくりくりと右側をいじる。触り方が微妙にそれぞれで違う。左を優しく、右を強く……かと思えば左がつねられて右が撫でられる。気持ちいい、気持ちいいよっ……!
 凛はあんあんと言いながらよだれを垂らす事しかできない。
 そのうちに二人の唇が寄せられ、吐息が乳首にかかる。そのささいな刺激だけで凛は性器を大きく膨らませて身体をくねらせる。ちゅ、と二人がそれぞれ乳首を口に含む。


「あっ、あ゛あ゛あ゛っ! おっぱい、ちゅっちゅってしちゃ……だめぇっ!」


 凛の平らな胸に実の兄とその友人が顔を埋めて乳首を吸っている……まるで乳が出てくるのを待っているかのように。舌でつつかれ、舐められ、しゃぶられる。甘噛みをされて、唇で食まれて、ねぶられる。ちゅぱ、ちゅぱといやらしい音が響く。身体に甘い痺れが走って頭の中が真っ白になる。凛はどうにかなりそうだった。

「あっ、あっあっあっあ、や、でるっ、でるぅ……!」

 気が付けば凛は性器に全く触られることなく射精していた。下着の中にどろりとした精液が吐きだされてぬるぬるになる。凛は身体を震わせ、思わずベッドに横になる。

「凛、下からだしたの? 触られてないのに?」
「凛ちゃん、パンツの中気持ち悪くない? 見せて?」

 二人の手によって服が全部脱がされて、用意していた下着があらわになる。女性ものだった。黒いレースの生地にピンク色の糸で花の刺繍がしてあり、リボンがついている。バックとサイドはゴム紐になっていて……Gストリングと呼ばれる下着だ。
 凛はベッドに横たわって足を広げて、股間を触る……すると、一見普通に見えるバックのゴム紐が二つに分かれて開いた。いわゆるフルオープンクロッチ。しっかり下着を履いているのに、ぷるんと隙間から性器がこぼれ出る。さっき出した精液が垂れ流れて布団と下着の間に糸の橋が出来る。ひくひくと動いてとろとろのローションを垂らす尻の穴も丸見えだ。下着が清楚なだけにギャップが凄まじい。
 

「あのね、ちゃんと準備しておいたよ……昔みたいに三人であそぼ……?」

 
 凛はそう言って、誘うように腰を動かした。足を開いて男を誘う卑猥な格好。あふれ出すような色気。そんなものを見せられて二人が我慢できるはずもない。一匹のメスに群がる二匹のオスの獣のようだった。凛の身体にのしかかって、荒い息遣いで身体を求める。

「凛っ、凛……見せて……アーヤに抱かれてる所、見せてっ」
「じゃあ、今から航の目の前でヤろうね、凛ちゃん」
「いいよぉ……」
「……でも、放っておかれると寂しいから、お兄ちゃんとはキスしよ……?」
「ぅん……んっ、んっ、あン……」

 四つん這いになった凛が上体を少し起こして、航と甘い恋人同士のキスをする。ちゅっちゅっ、とついばむような軽いキスをして、頬を染めて、やがて舌を絡める。
 それを見ていたら綾瀬は何だか無性にイライラしてきて……凛のナカに乱暴に性器を突っ込んだ。ローションで慣れているとはいえ、もう少し指でほぐさないといけないそこが、苦しそうに綾瀬の性器を受け入れる。入口の襞をこするように性器が無理矢理入っていく。少し引き抜いてからまた一気に奥を突いてやる。凛の口から漏れる、苦しそうなのに……どこか甘い声。

「ンぁ、ああああぁっ!? はっ、ひッ」
「……まだキツい」
「アーヤったら拗ねちゃった? 乱暴にしたら、凛が壊れるよ」
「あ゛っ、あ゛っ、ああっ、あん゛っ! はげしっ、激しいよぉ……!」

 凛は無意識に腰をへこへこと動かしていた。まるで搾り取るような動きが綾瀬の劣情を煽る。じゅぷ、じゅぷ、ぱんっ、ぱんっ、と真昼間から卑猥な水音が響く。航はそれを見ていたらもうたまらなくなってきた。

「はぁっ、はぁ、凛……僕の、僕だけの凛が、他の男に抱かれてあんあん言ってるなんて……! ねえ、凛、舐めて、舐めてっ」

 いよいよ我慢できなくなった航が、凛の口元に性器を押しつける。ぷにぷにの唇に亀頭でキスをして、柔らかな口内に強引に性器をねじこむ。上のお口はお兄ちゃんのおちんちん掃除、下のお口は綾瀬さんのおちんちんケース。いわゆる、サンドイッチファックというプレイである。

「ンンっ、んっ、んっ、ぅえっ!」

 航は凛の頭を押さえて前後に揺すった。喉の奥の方まで性器に犯されて、反射的に嗚咽しそうになる。凛の温かな口の中はまるで女性器。柔らかな舌で舐められたり、時折吸われたり……何より愛しい弟の綺麗な顔に性器を押しつけ、しゃぶらせている。この背徳感。たまに凛が息苦しくて口から性器がこぼれる。それをとがめるように頬を性器でビンタするときに湧き出る征服欲……航の中にはさまざまな感情が入り乱れていた。

「でるっ、凛ちゃん、でる……っ!」
「んんんんんっ、んぅう!」
「僕も出すっ、凛、飲んで、ぜんぶのんでっ……!」
 
 綾瀬の腰の動きが一段と速くなり、凛の奥深くをどちゅどちゅと突いてめちゃくちゃにする。航もまた凛の口の中に精液を出す……同時に出されて、凛の上の口も下の口も精液まみれだ。

「げほっ、げほ、ごほ……!」

 凛がびしゃ、と精液を吐きだして咳き込む。航は凛の背を撫でてティッシュを口に当てて拭いてあげたあと……シーツに垂れた精液を指ですくって、凛の唇や口内に塗りつける。人差し指で丹念に、まるで軟膏でも塗るような丁寧さ。
 凛は塗られた精液をこく、と喉を鳴らして飲み込み、航の指を赤ちゃんのようにちゅっちゅと舐める。


「んっ、んっ、おにいちゃんのせーえき、苦いのにちょっと甘い……」
「そんな味がするんだね……そもそも人によって味が少し違うらしいよ」
「綾瀬さんのはどんな味なのか知りたいな」


 凛はいたずらっぽく笑って、四つん這いのまま移動して綾瀬の性器に頬ずりをする。射精で妙に頭が冴えた綾瀬は驚いて引きはがそうとするが、そんなことができる訳もない。凛のお口にあっという間に綾瀬の性器が咥えられる。

「あっ、凛ちゃん!? だめ、だめだって……」
「じゃあ僕は凛のお尻使おうかな」

 じゅぷ、じゅぷ、と卑猥な音を立てて凛が性器をしゃぶる。航は凛の黒い下着に包まれた尻の穴を見た。綾瀬の精液がとろんと垂れながら、太ももを濡らしていた。ひくひくと蠢くそこに指を入れてみると、きゅっきゅとナカが締め付けてくる。まるで、もっと大きいのちょうだいと言わんばかりに。航は性器の先端を当てて、ゆっくりと入れてみた。

「あっ、あん、ああっ、あっ! おにいちゃんのおちんちん、はいってきたぁ!」

 凛の身体が震え、喘ぎ声がよだれと一緒に漏れる。綾瀬の性器を両手で包み込むようにしてごしごしとしごきながら、凛は先端をぺろぺろと舐める。航は後ろから少し強めに凛の前立腺をこすりあげた。凛の声が止まらなくなる。
 綾瀬はその開いた口に性器をねじこみ、奥の方まで突く。上下のアナがふさがれて、まるで無理矢理されているみたい。凛はその何とも言えない感覚に身を震わせて、舌で、お尻で一生懸命ご奉仕する。
 あと少しで綾瀬がいきそうになった時……航はとんでもないことを言い出した。


「ねえ、せっかくだから二人で凛のナカに入れてみない?」


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