とある警察官の恋愛事情

モノモノ文具お客様相談室に勤務して三年が経つ和泉透は、毎日の様に寄せられるお客様からの苦情にうんざりする日々を過ごしていた。転職は考えてはいるが、特にやりたい仕事もない。幼少期にあこがれていたヒーローのような仕事があればいいのにとは思いつつ、転職活動も本気ではやっていなかった。
そんなある日、帰り道でたまたまひったくりに遭った老婦人を交番に連れて行くと、運よくひったくりの犯人が警察官に捕まえられており、老婦人が警察官に感謝している現場を目撃する。それを見て、警察官がヒーローのような仕事に思えた和泉は警察官への転職を決意した。
 しかし、警察学校に入った直後、担当教官となったのは、高校生の時に付き合っていた元カレの一ノ瀬仁だった。一ノ瀬の積極的なアプローチに混乱しつつも訓練をこなしていく中で、一ノ瀬に「透の事がまだ好きだ」と告白される。しかし、昔起こしたトラブルがトラウマでもう恋愛はしないと誓っていた和泉はその告白を断るが……。
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