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5話④
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僕は今、嫌いなオッサン先生と二人だけで学校の屋上にいる
何故こうなったかと言うと
今日の体育祭で皆がいる前で、僕が天野先生に抱きついてしまい、理事長室に天野先生が呼ばれて、心配になった僕は理事長室の前まで行った
そして、中の様子を伺おうとしていたら、『天野先生のことが心配なんだろうけど、盗み聞きは良くないな』と声を掛けられて、屋上まで連れてこられたからだ
「本当に天野先生が好きなら、学校でベタベタしないことだ」
オッサン先生が言う
「何で?アンタだって、天野先生にベタベタしてるじゃないか」
「俺?ベタベタしてるか?自分じゃ良くわからないな」
「何でアンタは良くて、僕はダメなんだよ」
「俺は、ベタベタしてるつもりないけどそう見えるなら、気をつけるよ」
「……」
「今日のことで、わかったと思うけど、人間ってのは、噂好きだ」
「噂?」
「天野先生とオマエが特別な関係なんじゃないかって噂してる奴もいる」
「僕は噂何て気にしないよ、それに天野先生のことを好きなのはホントのことだし」
「でもな、教師と生徒だ、ヘタしたら、天野先生はクビになるかもしれないんだぞ」
「クビ?何でそんなことになるのさ」
「考えてみろ、教師と生徒の恋愛なんかを教育委員会やPTAが放っておくと思うか?」
「……」
「オマエだって、その可能性を考えたから、わざわざ理事長室の前まで様子を伺いに行ったんだろう」
「じゃあ、どうすればいいのさ」
「学校では、一定の距離をおくことだな」
一定の距離をおく?
出来るかな?
でも、僕のせいで天野先生がクビになるのは嫌だ
僕は一体どうすればいいんだろう?
何故こうなったかと言うと
今日の体育祭で皆がいる前で、僕が天野先生に抱きついてしまい、理事長室に天野先生が呼ばれて、心配になった僕は理事長室の前まで行った
そして、中の様子を伺おうとしていたら、『天野先生のことが心配なんだろうけど、盗み聞きは良くないな』と声を掛けられて、屋上まで連れてこられたからだ
「本当に天野先生が好きなら、学校でベタベタしないことだ」
オッサン先生が言う
「何で?アンタだって、天野先生にベタベタしてるじゃないか」
「俺?ベタベタしてるか?自分じゃ良くわからないな」
「何でアンタは良くて、僕はダメなんだよ」
「俺は、ベタベタしてるつもりないけどそう見えるなら、気をつけるよ」
「……」
「今日のことで、わかったと思うけど、人間ってのは、噂好きだ」
「噂?」
「天野先生とオマエが特別な関係なんじゃないかって噂してる奴もいる」
「僕は噂何て気にしないよ、それに天野先生のことを好きなのはホントのことだし」
「でもな、教師と生徒だ、ヘタしたら、天野先生はクビになるかもしれないんだぞ」
「クビ?何でそんなことになるのさ」
「考えてみろ、教師と生徒の恋愛なんかを教育委員会やPTAが放っておくと思うか?」
「……」
「オマエだって、その可能性を考えたから、わざわざ理事長室の前まで様子を伺いに行ったんだろう」
「じゃあ、どうすればいいのさ」
「学校では、一定の距離をおくことだな」
一定の距離をおく?
出来るかな?
でも、僕のせいで天野先生がクビになるのは嫌だ
僕は一体どうすればいいんだろう?
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