これから、彼と

栄吉

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2話①

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「俺、着替えてくるから、テキトーに座って待ってて」

「うん」

僕は同僚の笹本ささもと しょうの家に来ている。しょうとは、高校も大学も一緒だった。そして、勤めている学校も一緒
『俺たち縁があるんだな』って、しょうはいつも笑いながら言っている

「ヒナ、そのままだったら、スーツしわくちゃになるだろ、俺の服貸すから着替えて」

「うん、ありがとう」

僕はしょうに渡された服に着替えた

「今、つまみ作るから、待ってて」

「僕も手伝うよ」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「ヒナ、あんまり飲み過ぎるなよ」

「わかってる」

しょうは僕が悩んでいる時は必ずと言って良いほど、こうして、僕と一緒にお酒を飲んでくれる。でも、何で悩んでいるかとかを無理矢理聞き出そうとはしない。でも、いつも、僕が何で悩んでいるか気付いてくれる

「伊集院と何かあった?」

「あったというか……」

僕は言うかどうか迷ったが、再会してからの伊集院君の行動を全て話した

「それ、完全にストーカーだろう」

「うーん?でも、伊集院君も悪気があるわけじゃないと思うんだ、多分、僕の作るご飯が懐かしいだけだと思うから」

「懐かしい?」

「うん、ほら、僕と伊集院君の家って隣同士だったでしょ。伊集院君って一人暮しだったのに、料理全然できなかったから、僕がいつもご飯作ってあげてたんだよね」

「………」

「伊集院君はさ……」

あれ?何か眠くなってきた……

「ヒナ?」








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