4 / 41
2話①
しおりを挟む
「俺、着替えてくるから、テキトーに座って待ってて」
「うん」
僕は同僚の笹本 尚の家に来ている。尚とは、高校も大学も一緒だった。そして、勤めている学校も一緒
『俺たち縁があるんだな』って、尚はいつも笑いながら言っている
「ヒナ、そのままだったら、スーツしわくちゃになるだろ、俺の服貸すから着替えて」
「うん、ありがとう」
僕は尚に渡された服に着替えた
「今、つまみ作るから、待ってて」
「僕も手伝うよ」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「ヒナ、あんまり飲み過ぎるなよ」
「わかってる」
尚は僕が悩んでいる時は必ずと言って良いほど、こうして、僕と一緒にお酒を飲んでくれる。でも、何で悩んでいるかとかを無理矢理聞き出そうとはしない。でも、いつも、僕が何で悩んでいるか気付いてくれる
「伊集院と何かあった?」
「あったというか……」
僕は言うかどうか迷ったが、再会してからの伊集院君の行動を全て話した
「それ、完全にストーカーだろう」
「うーん?でも、伊集院君も悪気があるわけじゃないと思うんだ、多分、僕の作るご飯が懐かしいだけだと思うから」
「懐かしい?」
「うん、ほら、僕と伊集院君の家って隣同士だったでしょ。伊集院君って一人暮しだったのに、料理全然できなかったから、僕がいつもご飯作ってあげてたんだよね」
「………」
「伊集院君はさ……」
あれ?何か眠くなってきた……
「ヒナ?」
「うん」
僕は同僚の笹本 尚の家に来ている。尚とは、高校も大学も一緒だった。そして、勤めている学校も一緒
『俺たち縁があるんだな』って、尚はいつも笑いながら言っている
「ヒナ、そのままだったら、スーツしわくちゃになるだろ、俺の服貸すから着替えて」
「うん、ありがとう」
僕は尚に渡された服に着替えた
「今、つまみ作るから、待ってて」
「僕も手伝うよ」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「ヒナ、あんまり飲み過ぎるなよ」
「わかってる」
尚は僕が悩んでいる時は必ずと言って良いほど、こうして、僕と一緒にお酒を飲んでくれる。でも、何で悩んでいるかとかを無理矢理聞き出そうとはしない。でも、いつも、僕が何で悩んでいるか気付いてくれる
「伊集院と何かあった?」
「あったというか……」
僕は言うかどうか迷ったが、再会してからの伊集院君の行動を全て話した
「それ、完全にストーカーだろう」
「うーん?でも、伊集院君も悪気があるわけじゃないと思うんだ、多分、僕の作るご飯が懐かしいだけだと思うから」
「懐かしい?」
「うん、ほら、僕と伊集院君の家って隣同士だったでしょ。伊集院君って一人暮しだったのに、料理全然できなかったから、僕がいつもご飯作ってあげてたんだよね」
「………」
「伊集院君はさ……」
あれ?何か眠くなってきた……
「ヒナ?」
8
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説
侯爵令息セドリックの憂鬱な日
めちゅう
BL
第二王子の婚約者候補侯爵令息セドリック・グランツはある日王子の婚約者が決定した事を聞いてしまう。しかし先に王子からお呼びがかかったのはもう一人の候補だった。候補落ちを確信し泣き腫らした次の日は憂鬱な気分で幕を開ける———
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初投稿で拙い文章ですが楽しんでいただけますと幸いです。
俺は北国の王子の失脚を狙う悪の側近に転生したらしいが、寒いのは苦手なのでトンズラします
椿谷あずる
BL
ここはとある北の国。綺麗な金髪碧眼のイケメン王子様の側近に転生した俺は、どうやら彼を失脚させようと陰謀を張り巡らせていたらしい……。いやいや一切興味がないし!寒いところ嫌いだし!よし、やめよう!
こうして俺は逃亡することに決めた。
【完結】遍く、歪んだ花たちに。
古都まとい
BL
職場の部下 和泉周(いずみしゅう)は、はっきり言って根暗でオタクっぽい。目にかかる長い前髪に、覇気のない視線を隠す黒縁眼鏡。仕事ぶりは可もなく不可もなく。そう、凡人の中の凡人である。
和泉の直属の上司である村谷(むらや)はある日、ひょんなことから繁華街のホストクラブへと連れて行かれてしまう。そこで出会ったNo.1ホスト天音(あまね)には、どこか和泉の面影があって――。
「先輩、僕のこと何も知っちゃいないくせに」
No.1ホスト部下×堅物上司の現代BL。
とある隠密の受難
nionea
BL
普通に仕事してたら突然訳の解らない魔法で王子の前に引きずり出された隠密が、必死に自分の貞操を守ろうとするお話。
銀髪碧眼の美丈夫な絶倫王子 と 彼を観察するのが仕事の中肉中背平凡顔の隠密
果たして隠密は無事貞操を守れるのか。
頑張れ隠密。
負けるな隠密。
読者さんは解らないが作者はお前を応援しているぞ。たぶん。
※プロローグだけ隠密一人称ですが、本文は三人称です。
愛などもう求めない
白兪
BL
とある国の皇子、ヴェリテは長い長い夢を見た。夢ではヴェリテは偽物の皇子だと罪にかけられてしまう。情を交わした婚約者は真の皇子であるファクティスの側につき、兄は睨みつけてくる。そして、とうとう父親である皇帝は処刑を命じた。
「僕のことを1度でも愛してくれたことはありましたか?」
「お前のことを一度も息子だと思ったことはない。」
目が覚め、現実に戻ったヴェリテは安心するが、本当にただの夢だったのだろうか?もし予知夢だとしたら、今すぐここから逃げなくては。
本当に自分を愛してくれる人と生きたい。
ヴェリテの切実な願いが周りを変えていく。
ハッピーエンド大好きなので、絶対に主人公は幸せに終わらせたいです。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる