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1話①
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僕の名前は天野陽向
私立高校の教師をしている
「陽向、お腹空いた、ご飯」
彼が少し甘えた声で言う
彼の名前は伊集院瑠華
僕が勤めている高校の理事長だ
彼は僕が高校三年生のときの転入生だった
席も家も隣になり自然と彼と一緒になることが増えほぼ一緒に過ごした
彼のお陰で楽しい高校生活を送ることが出来た
しかし、高校を卒業してからは一度も会っていなかった
それなのに彼は十年間会っていなかったなんておもえないほど、随分と親しげにしてくる
だけど、僕にとっては職場の理事長
親しくするわけには行かない
けれど、あまり邪険にも出来ない
機嫌を損ねてクビになったら困る
「今すぐ、夕飯作りますからそれ食べたら帰って下さいよ、理事長」
ピンポーン
玄関のチャイムが鳴る
「陽向、誰か来たみたいだぞ」
「理事長のお迎えが来たんでしょ」
彼は再会してから毎日のように僕の家で僕の作った夕飯を食べて帰って行く
そして、帰りは必ずイケメンの秘書が迎えに来る
「瑠華様をお迎えにまいりました」
「今日は来るの早かったな、玲音」
「スケジュールが、詰まってますから」
「まだ、陽向のご飯食べてない」
「理事長、お仕事が入っているなら帰ったほうが良いんじゃないですか」
僕はやんわりと言う
彼は伊集院グループの次期社長
僕が勤めている高校の理事長になったのも、伊集院グループが学校経営に手を伸ばし、前の経営者から買い取ったからだ
「帰るよ。帰るけれど陽向のご飯食べてからだ、玲音、少し待って」
「仕方ないですね、じゃあ、私は車で待ってますから、食べたらすぐ来てくださいね」
「うん、わかった」
彼が言うとイケメン秘書は歩きだした
イケメン秘書は僕と彼のこと気にならないのかな
伊集院グループの事業拡大や業績アップに貢献した若きイケメン次期社長として、時々彼は雑誌やテレビでインタビューをうけている
そして、彼のそばにはいつもピタリと寄り添っているイケメン秘書がいる
その秘書について、
『公私ともに僕の良きパートナーです』
と公言している
「理事長、良いんですか?パートナーを車で待たせるなんて」
私立高校の教師をしている
「陽向、お腹空いた、ご飯」
彼が少し甘えた声で言う
彼の名前は伊集院瑠華
僕が勤めている高校の理事長だ
彼は僕が高校三年生のときの転入生だった
席も家も隣になり自然と彼と一緒になることが増えほぼ一緒に過ごした
彼のお陰で楽しい高校生活を送ることが出来た
しかし、高校を卒業してからは一度も会っていなかった
それなのに彼は十年間会っていなかったなんておもえないほど、随分と親しげにしてくる
だけど、僕にとっては職場の理事長
親しくするわけには行かない
けれど、あまり邪険にも出来ない
機嫌を損ねてクビになったら困る
「今すぐ、夕飯作りますからそれ食べたら帰って下さいよ、理事長」
ピンポーン
玄関のチャイムが鳴る
「陽向、誰か来たみたいだぞ」
「理事長のお迎えが来たんでしょ」
彼は再会してから毎日のように僕の家で僕の作った夕飯を食べて帰って行く
そして、帰りは必ずイケメンの秘書が迎えに来る
「瑠華様をお迎えにまいりました」
「今日は来るの早かったな、玲音」
「スケジュールが、詰まってますから」
「まだ、陽向のご飯食べてない」
「理事長、お仕事が入っているなら帰ったほうが良いんじゃないですか」
僕はやんわりと言う
彼は伊集院グループの次期社長
僕が勤めている高校の理事長になったのも、伊集院グループが学校経営に手を伸ばし、前の経営者から買い取ったからだ
「帰るよ。帰るけれど陽向のご飯食べてからだ、玲音、少し待って」
「仕方ないですね、じゃあ、私は車で待ってますから、食べたらすぐ来てくださいね」
「うん、わかった」
彼が言うとイケメン秘書は歩きだした
イケメン秘書は僕と彼のこと気にならないのかな
伊集院グループの事業拡大や業績アップに貢献した若きイケメン次期社長として、時々彼は雑誌やテレビでインタビューをうけている
そして、彼のそばにはいつもピタリと寄り添っているイケメン秘書がいる
その秘書について、
『公私ともに僕の良きパートナーです』
と公言している
「理事長、良いんですか?パートナーを車で待たせるなんて」
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