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番外編② 《ソウ編》
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ボクの名前はソウ
ボクは今、トミさんに、トモキが首席で大学を卒業し、宮司の試験にもトップ合格したことを報告しに来ている
「ありがとうね、ソウとマロンのおかげだよ」
トミさんが言う
「トモキが頑張ったんだよ。トミさんに会いたいから」
「でも、ソウとマロンがサポートしてくれたのは、事実だろう?それに、ソウとマロンはトモキを何度も助けてくれているからね、ありがとう」
「辞めてよ。ボクとマロンの方が、トミさんにたくさん助けられたんだから。ボクとマロンはトミさんもトモキも大切だし、幸せになってもらいたいと思ているから、当たり前のことをしただけ」
「本当にトモキは幸せだよ、ソウとマロンに大切にされているんだから、、ところで、どうしていつもマロンを連れて来ないんだい?」
「あぁ、マロンはまだ、自分は死後の世界には出禁になっていると思っているからね」
「出禁って、とっくの昔に解かれてるだろう?教えてないのかい?」
「教えてないと言うか、聞かれなかったから、言わずにいた」
「意地悪だね」
「意地悪なんかじゃないよ、この間、とっくの昔に解かれているって、きちんと言ったよ、だから、今度連れて来るよ。トモキと一緒に」
「楽しみにしているよ。ところで、トモキの東の神社の宮司の就任式と、御披露目はいつするんだい?」
「一ヶ月後。それが、済んだら、居酒屋の経営もトモキに任せて、ボクとマロンは山奥に引っ込もうと思っている」
「山奥に引っ込むって…」
「トモキのことを心配している?ダイジョーブだよ、トモキなら、きちんとこなせるよ。大学だって、二年飛び級して首席で卒業したし、宮司の試験もトップ合格してる。それに、ボクのムチャな仕事のお願いも、文句を言わずにこなしてた。なんだかんだで、素晴らしい人財だよ。それに、ニシさんもいるからね」
「居酒屋の件もマロンは納得したのかい?」
「納得?しているかどうかはビミョーだけど、マロンはボクが決めたことには絶対に逆らわないよ」
「絶対に逆らわない?」
「そうだよ、だって、マロンはずっとボクの忠実なシモベなんだから、そういう罰を与えたのは、トミさんでしよ?」
「そうだけど、正直、こんなに長く持つとは思っていなかったよ。それに、あれが、罰として、正しかったかどうかはわからないし」
トミさんが言う
正しかったかどうかなんてボクにとってはどうでも良いこたとなんだ
ボクにとっては、マロンがずっとボクのそばにいてくれると言うことが、嬉しいことなんだ
マロンが浮気を繰り返してた頃は、ずっと平気な顔をしていたけれど、心は痛かった。どうして、ボクだけを見てくれないのかと、ずっと悩んでいた。だけど、今は、ずっと、ボクだけを見てくれている
『一生、ソウの忠実なシモベとして働くこと』と言う、マロンに与えられた罰は、ボクにとってはご褒美だ。だって、ボクの愛するマロンがボクのそばにずっといるんだから
ボクは今、トミさんに、トモキが首席で大学を卒業し、宮司の試験にもトップ合格したことを報告しに来ている
「ありがとうね、ソウとマロンのおかげだよ」
トミさんが言う
「トモキが頑張ったんだよ。トミさんに会いたいから」
「でも、ソウとマロンがサポートしてくれたのは、事実だろう?それに、ソウとマロンはトモキを何度も助けてくれているからね、ありがとう」
「辞めてよ。ボクとマロンの方が、トミさんにたくさん助けられたんだから。ボクとマロンはトミさんもトモキも大切だし、幸せになってもらいたいと思ているから、当たり前のことをしただけ」
「本当にトモキは幸せだよ、ソウとマロンに大切にされているんだから、、ところで、どうしていつもマロンを連れて来ないんだい?」
「あぁ、マロンはまだ、自分は死後の世界には出禁になっていると思っているからね」
「出禁って、とっくの昔に解かれてるだろう?教えてないのかい?」
「教えてないと言うか、聞かれなかったから、言わずにいた」
「意地悪だね」
「意地悪なんかじゃないよ、この間、とっくの昔に解かれているって、きちんと言ったよ、だから、今度連れて来るよ。トモキと一緒に」
「楽しみにしているよ。ところで、トモキの東の神社の宮司の就任式と、御披露目はいつするんだい?」
「一ヶ月後。それが、済んだら、居酒屋の経営もトモキに任せて、ボクとマロンは山奥に引っ込もうと思っている」
「山奥に引っ込むって…」
「トモキのことを心配している?ダイジョーブだよ、トモキなら、きちんとこなせるよ。大学だって、二年飛び級して首席で卒業したし、宮司の試験もトップ合格してる。それに、ボクのムチャな仕事のお願いも、文句を言わずにこなしてた。なんだかんだで、素晴らしい人財だよ。それに、ニシさんもいるからね」
「居酒屋の件もマロンは納得したのかい?」
「納得?しているかどうかはビミョーだけど、マロンはボクが決めたことには絶対に逆らわないよ」
「絶対に逆らわない?」
「そうだよ、だって、マロンはずっとボクの忠実なシモベなんだから、そういう罰を与えたのは、トミさんでしよ?」
「そうだけど、正直、こんなに長く持つとは思っていなかったよ。それに、あれが、罰として、正しかったかどうかはわからないし」
トミさんが言う
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マロンが浮気を繰り返してた頃は、ずっと平気な顔をしていたけれど、心は痛かった。どうして、ボクだけを見てくれないのかと、ずっと悩んでいた。だけど、今は、ずっと、ボクだけを見てくれている
『一生、ソウの忠実なシモベとして働くこと』と言う、マロンに与えられた罰は、ボクにとってはご褒美だ。だって、ボクの愛するマロンがボクのそばにずっといるんだから
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