ミツヒデ、寺を継ぐ

最終話

「わかりました。ミツヒデさまには、ワタクシがご説明致します」

ノブナガが言う。

「とは、いえ、んー？何からお話ししましようか？何から説明した方が良いのやら…」

いつもスラスラと饒舌に話すノブナガが、言葉を探している。

「そうね、まぁ、どれからでも良いんじゃない？」

オフクロが口を挟む。

「そうですね…まずは…」

ノブナガが、話し始めた。

そして、ノブナガの話をザックリまとめてるとこうだった。

一つは、オヤジは、相変わらずの自分勝手な思いで、もう、楽隠居をして、オフクロと田舎に引っ込んで、のんびりと暮らしたいといとのこと。

そして、オヤジは、法律を、かえたかったとのこと。

その法律とは、近しいものとの結婚を禁ずる。そして、″近しい者″とは、血の繋がった親きょうだいはもちろんのことだが、血が繋がっていなくても、戸籍上親きょうだいになった者、そして、家族同然のような内弟子も含まれる。というもの。オヤジは、これの、[血が繋がっていなくても、戸籍上親きょうだいになった者、そして、家族同然のような内弟子も含まれる]というこの部分を変えたかったらしい。

それに、オレとノブナガが利用された？みたいな？感じらしい。

まぁ、オレ的には、利用されたとしても、ノブナガと、堂々と一緒になれるのは嬉しい限りだがな…