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黒田の人格形成⑤バイへの覚醒
しおりを挟む黒田にとって従兄弟のアユムとのセックスは自身の中でも異例の出来事だった。
ノンケである黒田は最初で最後のつもりでいた同性間のセックスはアユムだけだと思っていた。
ところが、アユムには同種の男の娘の友人がいた。
名を君野 心(シン)という男の娘だった。
アユムはそのシン君と黒田をデートさせた。
ーーーーーーーー
「かずとさん、実は僕小さい時にアユムと一緒にかずとさんと遊んだことあるんですよ?」
黒田には微かな記憶でしかないが、確かにアユムとその友達と3人で遊んだ記憶はあった。可愛いらしい顔だったのを覚えている。
「何となくだけど、その時の子なの?」
「そうなんです。その時からアユムと一緒に結構かずとさんのこと好きでした。」
いきなりの軽い告白に戸惑う黒田。
アユムの時同様である。
「今日何して遊びます?よかったら家に来ません?ゲームとかやりません?」
「あ、何でもいいよ!」
黒田は歳下の男の子と遊ぶだけということなのに妙に緊張していた。
相手が男の子ではなく、男の娘だからだ。
ーーーーーーーー
黒田はシンの部屋へと上がらせてもらった。
部屋はまさに女の子の部屋と言ってもいい可愛いらしい感じだった。
おもむろに彼は着替えだした。
タオル生地のショートパンツに上は肩がはだけるような緩めな服だ。
ルーズソックスを履いている。
「ルーズソックス?」
「そう、寒くないですか?アユムはメイド派なんですけど、僕はJK派なんです!」
何ともいやらしい格好になったものだ。
黒田は普通の女の子といる気にしかなれなかった。
しばらく2人はゲームをやって楽しんでいた。
時折りシンは無防備に黒田によたれかかったりと、ウブな男ならいちころな振る舞いをしていた。
女の子特有ないい匂いが漂う。
ふと、笑いながらシンは黒田によたれかかり、そのままの姿勢をキープした。
「黒田さん、アユムとエッチしたんですか?」
急に顔を見上げながらシンはアユムとの関係を聞いてきた。
「え…? いや… その… そうかな? アユムから聞いたのかい?」
「そう。僕達2人で決めてたんです。かずとさんとエッチするなら2人共だよって。抜けがけ無しだよって。だからアユムがかずとさんとヤッたって聞いて。先を越されたけど、僕も遠慮しないぞってなって。」
「あ、ああ、そう…。」
黒田はまたも思考が停止する感覚だった。
アユムの時より近親者ではないにせよ、ノンケである自分がまたも同性者に好意を抱かれてるのだ。
「かずとさん、僕じゃダメですか?かずとさんを好きな気持ちはアユムにも負けません!」
男の娘好きな男なら秒でノックアウトな萌えセリフだろう。
見た目も可愛い男の娘だ。
ショートパンツで見えている太ももは透き通るように白く、少量の脂肪がまた女子と同じ位でいい。
黒田の脳内はゲシュタルト崩壊していた。
何故異性愛が純愛のような扱いなのだ?
ある宗教は同性愛を禁止している。
何が駄目なのだ?
黒田は先日アユムが言っていた、周りの考え方や常識とかどうでもいいと同じ状況になっていた。
可愛い男の娘はもはや女の子だ。
いや、性別などどうでもいい。
『可愛いは正義』とはこの為にある言葉なのだ。
正義を振りかざせば何でも許される。
どうせそんな世界だ。
シンは白い太ももを黒田の足にスリスリしてきていた。
黒田にはまたも理性と言う言葉は皆無になっていた。
黒田は可愛い顔の女の子が好きな男には十分ありえる、可愛い男の娘もいけるタイプになろうとしていた。
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