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第3章
21話
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宿へと戻ると、そこには見知った顔がふたつあった。
「ちょっと、どこほっつき歩いているのよ。早くギルドに行くわよ」
少し棘のある言い方をするアニエスと、いつものようにおとなしく本を読んでいるセシルである。
「男同士で海を見に行っててな! やっぱ、ロマンってもんは男じゃないとわからねぇもんよ」
「半ば強引に連れ出されたけどな」
「……? 先生、なにかつくった?」
くんくんとにおいを嗅ぎながら、セシルは与一の元へと歩んでくる。
セシルは嗅覚が優れている。いやし草などを乾燥させ、抽出している時もにおいを嗅いではひとりで納得した様子をしていた。きっと、彼女にしかわからないなにかがあるのだろう。と、与一は毎度思っていたが、今朝方にカミーユに渡した丸薬のことは悟られる訳にはいかないので、『さ、さぁ』と恍けて見せた。
「そ、そういえば。前から疑問に思ってたんだが、アルベルトさんの店ってもしかして人気ないとか、不評とかそんな感じなのか? ほら、店番しててもお客さんこなかったしさ」
見苦しいようだが、ここで話題を変えなければセシルにいろいろと追及されてしまう。彼女はのんびりしているように見えて、疑問を感じると納得するまで質問をしてくる時がある。
治癒の丸薬を作り出したことを知られた場合、調合師がポーション以外のものを作れることが発覚してしまう。与一の考えていた自身の職の立場は、利益になるものであると同時に危険視されるものだ。様々な面倒事が舞い込んでくることを考慮すると、表立って作ることはできない──自分だけに使うものとして生産するほかない。だから、隠し通さねばならないのだ
親しい人に嘘をついてでも。
「え、ここがどんな宿なのかわからないの?」
「いや、わかるはずないだろ。建物自体外から見たら全部同じなんだから……」
「がっはっは! ここに来る客がどんな客かって? そりゃぁおめぇ、国のお偉いさんとか騎士様とかだ!」
「……へ?」
アルベルトが愉快そうに話をするのだが、内容がおかしい。国のお偉いさん? 騎士様? 与一の頭の中は、目の前でがははと大声で笑う男に権力者と繋がるほどの知性があるのだろうか。という疑問でいっぱいだった。
「ほんと。アルベルトの宿はお忍びの場所」
本を閉じで、与一の傍にいたセシルが眠そうな声音で言った。
「……って、ことは、だ。俺は訳も分からないまま、なんかすごいところで穀潰ししてたってことでいいのか?」
「あら、自覚あったの?」
「いや、問題はそこじゃないだろ! 自覚してるけどさ……じゃなくて! お忍びってことは、立場がかなり上の人が泊まりに来るってことだろ?」
「叔父さんはここで宿を営む前は、王都で名の知れた冒険者だったのよ。それも、騎士に模擬戦の相手を頼まれるほどのね」
「がっはっは! あの頃は楽しかったな!」
与一の額に、つーっと冷や汗が垂れていく。
無駄のない動きで速やかに床へと正座し、真剣な眼差しでアルベルトを捉えて頭を下げる──俗に言う土下座である。
「いやぁ、これからもお世話になります」
「……あなたって、男としての誇りはないの?」
「ない! 俺はもう働きたくない! 正直、俺の辞書から仕事という二文字を抹消したいくらいだ!」
くわっと開き直り、自分の考えを一生懸命に訴えかける社会の負け犬と化した与一に、アルベルトとアニエスは頭を抱えた。
こちらに来てから自由というものを久しく感じ、それを追い求め続けたが故に与一の性根は腐っていった。そして、冒険者ギルドでの一件がトリガーとなり、過去の自分と現状置かれている自分を重ねてしまい、仕事に対して嫌悪感すら覚えていた。
「はぁ……どうしてこうなったのかしら」
「さぁ、な。俺にもわからねぇ……」
眉を寄せて困惑した表情を浮かべ、がくんと頭を項垂れるアニエスのとなりで、アルベルトは腕を組みながら苦笑いを浮かべる事しかできなかった。
働きたくないと駄々をこね始めた与一を放置して、アニエスとセシルはふたりで冒険者ギルドへと来ていた。昼過ぎという事もあり、依頼掲示板に張り出されているのは護衛依頼と採集依頼の2種類のみだった。
「やっぱりセシルがいると心強いわ。採集依頼なんて、私だけじゃ達成できそうにないもの」
「ん、覚えれば問題ない」
「そう簡単に覚えられるものなら採集依頼が最後まで残るはずないでしょ?」
依頼書を指しながら、アニエスはいつもより少し低いトーンでセシルに語り掛けた。
「はぁ、与一もいればいくつか同時に受けれるのに……」
「先生、めんどくさがり屋だから」
「いやいやいや、そういう次元じゃないわよ。あれはもう病気よ、病気!」
彼の採集能力の高さを知っているアニエスは、彼がどうしても仕事をしたくないと言い張った事に納得がいかなかった。彼を甘やかしている叔父にも原因があると考えているのだが、元をたどれば叔父に任せっきりになっている現状を変えれない自分にも非はある。
「宝の持ち腐れよ……」
与一がその気になれば、この街でポーションを売ったり、採集依頼をこなすだけでも十分に過ごすことができる。だが、彼自身がやる事と言えば実験とスキルの検証だけであり、なんの知識もないアニエスは、楽しそうに草いじりをする与一とセシルにちょっぴり距離を感じていた。
別に語り合いたいわけではない。ただ、彼女の中にある仲間意識というものが周りと違うのではないかと、不安になってきたのだ。セシルとはそれなりに長い付き合いだ。しかし、彼は自分と彼女の過ごした時間に比べてとてつもなく短い時間で打ち解けた。初めて与一と出会ったあの日、自分と話す時よりも楽しそうな表情をして彼と話すセシルを見て、彼に嫉妬していたのかもしれない──私も、叔父さんみたいに誰とでも仲良くなれる性格だったら、なにかしら変わっていたのかしら……。
「──エス。アニエス」
くいっと後ろから腕を引っ張られ、アニエスは何事かと振り返った。
「依頼、どれにするの?」
何度呼びかけても気づいてもらえなかったからか、拗ねた表情を浮かべるセシル。
「え、あぁ。そうね、今日はこれにしましょ」
「ん、わかった」
依頼書を片手に、とてとてと小走りで受付へと向かうセシルを眺めながら、アニエスはふぅっと息を吐いた。
「考えてても仕方がないわね。さぁ、仕事仕事っと」
天井に向けて指を絡めて伸びをし、戻ってきたセシルと共に、アニエスはギルドを後にした。
「ちょっと、どこほっつき歩いているのよ。早くギルドに行くわよ」
少し棘のある言い方をするアニエスと、いつものようにおとなしく本を読んでいるセシルである。
「男同士で海を見に行っててな! やっぱ、ロマンってもんは男じゃないとわからねぇもんよ」
「半ば強引に連れ出されたけどな」
「……? 先生、なにかつくった?」
くんくんとにおいを嗅ぎながら、セシルは与一の元へと歩んでくる。
セシルは嗅覚が優れている。いやし草などを乾燥させ、抽出している時もにおいを嗅いではひとりで納得した様子をしていた。きっと、彼女にしかわからないなにかがあるのだろう。と、与一は毎度思っていたが、今朝方にカミーユに渡した丸薬のことは悟られる訳にはいかないので、『さ、さぁ』と恍けて見せた。
「そ、そういえば。前から疑問に思ってたんだが、アルベルトさんの店ってもしかして人気ないとか、不評とかそんな感じなのか? ほら、店番しててもお客さんこなかったしさ」
見苦しいようだが、ここで話題を変えなければセシルにいろいろと追及されてしまう。彼女はのんびりしているように見えて、疑問を感じると納得するまで質問をしてくる時がある。
治癒の丸薬を作り出したことを知られた場合、調合師がポーション以外のものを作れることが発覚してしまう。与一の考えていた自身の職の立場は、利益になるものであると同時に危険視されるものだ。様々な面倒事が舞い込んでくることを考慮すると、表立って作ることはできない──自分だけに使うものとして生産するほかない。だから、隠し通さねばならないのだ
親しい人に嘘をついてでも。
「え、ここがどんな宿なのかわからないの?」
「いや、わかるはずないだろ。建物自体外から見たら全部同じなんだから……」
「がっはっは! ここに来る客がどんな客かって? そりゃぁおめぇ、国のお偉いさんとか騎士様とかだ!」
「……へ?」
アルベルトが愉快そうに話をするのだが、内容がおかしい。国のお偉いさん? 騎士様? 与一の頭の中は、目の前でがははと大声で笑う男に権力者と繋がるほどの知性があるのだろうか。という疑問でいっぱいだった。
「ほんと。アルベルトの宿はお忍びの場所」
本を閉じで、与一の傍にいたセシルが眠そうな声音で言った。
「……って、ことは、だ。俺は訳も分からないまま、なんかすごいところで穀潰ししてたってことでいいのか?」
「あら、自覚あったの?」
「いや、問題はそこじゃないだろ! 自覚してるけどさ……じゃなくて! お忍びってことは、立場がかなり上の人が泊まりに来るってことだろ?」
「叔父さんはここで宿を営む前は、王都で名の知れた冒険者だったのよ。それも、騎士に模擬戦の相手を頼まれるほどのね」
「がっはっは! あの頃は楽しかったな!」
与一の額に、つーっと冷や汗が垂れていく。
無駄のない動きで速やかに床へと正座し、真剣な眼差しでアルベルトを捉えて頭を下げる──俗に言う土下座である。
「いやぁ、これからもお世話になります」
「……あなたって、男としての誇りはないの?」
「ない! 俺はもう働きたくない! 正直、俺の辞書から仕事という二文字を抹消したいくらいだ!」
くわっと開き直り、自分の考えを一生懸命に訴えかける社会の負け犬と化した与一に、アルベルトとアニエスは頭を抱えた。
こちらに来てから自由というものを久しく感じ、それを追い求め続けたが故に与一の性根は腐っていった。そして、冒険者ギルドでの一件がトリガーとなり、過去の自分と現状置かれている自分を重ねてしまい、仕事に対して嫌悪感すら覚えていた。
「はぁ……どうしてこうなったのかしら」
「さぁ、な。俺にもわからねぇ……」
眉を寄せて困惑した表情を浮かべ、がくんと頭を項垂れるアニエスのとなりで、アルベルトは腕を組みながら苦笑いを浮かべる事しかできなかった。
働きたくないと駄々をこね始めた与一を放置して、アニエスとセシルはふたりで冒険者ギルドへと来ていた。昼過ぎという事もあり、依頼掲示板に張り出されているのは護衛依頼と採集依頼の2種類のみだった。
「やっぱりセシルがいると心強いわ。採集依頼なんて、私だけじゃ達成できそうにないもの」
「ん、覚えれば問題ない」
「そう簡単に覚えられるものなら採集依頼が最後まで残るはずないでしょ?」
依頼書を指しながら、アニエスはいつもより少し低いトーンでセシルに語り掛けた。
「はぁ、与一もいればいくつか同時に受けれるのに……」
「先生、めんどくさがり屋だから」
「いやいやいや、そういう次元じゃないわよ。あれはもう病気よ、病気!」
彼の採集能力の高さを知っているアニエスは、彼がどうしても仕事をしたくないと言い張った事に納得がいかなかった。彼を甘やかしている叔父にも原因があると考えているのだが、元をたどれば叔父に任せっきりになっている現状を変えれない自分にも非はある。
「宝の持ち腐れよ……」
与一がその気になれば、この街でポーションを売ったり、採集依頼をこなすだけでも十分に過ごすことができる。だが、彼自身がやる事と言えば実験とスキルの検証だけであり、なんの知識もないアニエスは、楽しそうに草いじりをする与一とセシルにちょっぴり距離を感じていた。
別に語り合いたいわけではない。ただ、彼女の中にある仲間意識というものが周りと違うのではないかと、不安になってきたのだ。セシルとはそれなりに長い付き合いだ。しかし、彼は自分と彼女の過ごした時間に比べてとてつもなく短い時間で打ち解けた。初めて与一と出会ったあの日、自分と話す時よりも楽しそうな表情をして彼と話すセシルを見て、彼に嫉妬していたのかもしれない──私も、叔父さんみたいに誰とでも仲良くなれる性格だったら、なにかしら変わっていたのかしら……。
「──エス。アニエス」
くいっと後ろから腕を引っ張られ、アニエスは何事かと振り返った。
「依頼、どれにするの?」
何度呼びかけても気づいてもらえなかったからか、拗ねた表情を浮かべるセシル。
「え、あぁ。そうね、今日はこれにしましょ」
「ん、わかった」
依頼書を片手に、とてとてと小走りで受付へと向かうセシルを眺めながら、アニエスはふぅっと息を吐いた。
「考えてても仕方がないわね。さぁ、仕事仕事っと」
天井に向けて指を絡めて伸びをし、戻ってきたセシルと共に、アニエスはギルドを後にした。
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