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記憶がなくなる前の話
55話
しおりを挟む琉架サイド
「おっおはようございます。理斗様、琉架様。」
幼稚園に入るとかわいいエプロンをした幼稚園の先生がそう言ってくれた。
「おはようございましゅ!」
「、、、おはようございます。」
僕は手を挙げながら大きな声で返事をした。
りぃくんはなんだかムスッとして少し先生の耳元に近寄ったと思ったらすぐに僕の横まで戻ってきた。
「せんせーと何話してたの?」
首を傾げながら聞くと「ンンッ////何にもないよ。ただ久しぶりだからご挨拶しただけ。さ、あっちのソファに座ろ?」って僕の手を引っ張ってくれた。
そこからはいっぱい遊んだの。
もちろんお歌の時間とかもあったんだよ?
みんなで輪っかになる時はりぃくんと遼とおててを繋いでみんなと一緒に歌ったの。
すぐにしんどくなっちゃって一曲の途中までしか歌えなかったけど楽しかったぁ、、、
みんながお昼寝の時間になったら僕たちは帰る時間なの。
まだ遊んでいたくて帰ろうとするりぃくんのおててをひっぱったけど、「だーめ!」って言われちゃった、、、。
寂しいけど、明日があるもんね!
りぃくんと一緒に車に乗っておうちに帰った。
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