愛され末っ子

記憶がなくなる前の話

47話

理斗サイド



「そっか、じゃあ先生がふんわりとだけ言ってたんだ？」

「うん。」

パパはすぐに帰ってきて理斗とせいにぃさんとりゅうにぃさんとで話し合った。

ママにも伝えたけれど！誰か一人はるぅのそばにいてあげたいからって今はるぅの部屋にいる。

「遠足、ねぇ。静矢と竜葵はどう思う？」

これまで、ジィッと話を聞いていただけのにぃさんたちにパパは聞く。

「遠足って外に行くの？どこかのホールとかではなくて？」

「、、、それ、気になった。外で何かするなら絶対にダメ。日傘でもたりない。」

たしかに、どこかホールとかで何かを見るのはみんなと別の上から見下ろせる個室ひと部屋を貸し切ればいいだけだもん。

最近のお出かけでパパ達はよくこれをやってる。

るぅは気づいてないみたいだったけど。

それにしても準備がいるもんね。

その部屋にるぅ専用のソファとかクッションとか、空調とか。


パパもにぃさん達もあんまり行って欲しくないんだと思う。

理斗はるぅが苦しまなかったらそれでいい。
るぅの楽しそうなキラキラの笑顔は見ててポカポカするし。


それに理斗はるぅとずっと一緒にいれるしね。

すぐそばでるぅを見てられる。


「園長先生達に行き先を確認しようか。」

パパはそう言ってからありがとう、解散だよ。と言って立ち上がった。

きっと「しみずさん」に連絡して貰うんだ。

理斗にはわかる。


フフフ(●´ω｀●)すごいでしょ。

るぅが倒れた時のみんなの対処をみとかないとだもんね。

理斗はるぅのお兄ちゃんなんだから。