婚約破棄されたキズモノ女騎士は溺愛相手を見つけました

「お前みたいな醜いキズモノとは結婚しない!」
「つまり婚約破棄、ということだな?」

学園の舞踏会で婚約者に婚約破棄を告げられたディアナは、微笑してその言葉を受け入れた。
あまりにも堂々としていたので、破棄を告げた婚約者もその腕の中にいる令嬢もポカンとしてしまうほどだ。

キズモノと言われたディアナの家は騎士の名門。
男性と同じ服を着るディアナの頬には大きな傷があり、体にも無数の痕がある。
全て、人を守るためについたもの。
それが気になるというのなら仕方がないと、あっさり受け止めたのだ。

パートナーをなくして壁の花となるディアナのもとに、声をかけてくる少年がいた。


「僕と、踊ってください」

緊張して真っ赤な顔で見上げてくる美少年の愛らしさは、矢となってディアナの胸を貫いたのだった!

この話は運命の相手と定めた少年を、なんとしてでも口説き落とそうとする女騎士(見習い)の物語


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