63 / 120
三上良子②
10:気付けば・・・
しおりを挟む
「りょうちゃん!!・・・・・・・・・・りょうこ!!・・・・・・・・・・・・・・りょう・・・」
最終的には肩を揺さぶられて気が付いた。
「あっ、お姉ちゃん。」
「全く、いつまで寝てるんだか・・・・・」
「そう、私寝ちゃって・・・・・・・あっ!!」
反対側のシートに目をやると誰もいない。
「あれ?矢崎さんは?」
「とっくに送り届けたわよ。・・・・・・・ほら、うちに帰るよ。」
「えっ?」
(何てこと!!!寝てしまったなんて!!!)
車から降りると、そこは見慣れたマンションの地下駐車場だ。
「起こしてくれればよかったのに!!」
「そんなこと言っても、声をかけたけど起きなかったわよ。・・・・・・・・普段は平日に働いたりしないから疲れたのよ。お疲れ様。」
陽子は優しく微笑みながら言った。
「うん・・・・」
良子は少ししょげながらも、
(何とか家を突き止めなくちゃ!)
そう決意し、
(そうだ!!履歴書!!)
エレベーターの中で閃いてしまった。
(ウフフフ・・・・・)
しめしめと言ってるようなその顔に陽子は何か感づいて、
「今日はお父さんもすぐ帰って来るようだから、先にお風呂入っちゃいな。」
と、これまた優しく言った。
(ガーーーーーン!!!こっそりお父さんの部屋で履歴書探そうと思ったのに・・・・・・・)
「ただいま~!!」
陽子が玄関を開け入っていき、その後をとぼとぼと良子が並んで入って行った。
「おかえり~、夕食は?」
台所の方から母の声が聞こえてきたが良子はそのまま部屋に入ってしまった。
「いらな~い、大丈夫だよ~。」
陽子は台所の方に向かって言い、
「良子、風呂入っちゃってね。」
と良子の部屋に向かって言った。
良子は部屋で、一人頭を抱えていた。
(なんて馬鹿な真似をしたんだろう・・・・・)
頭の中で何度もそう呟きながら軽く、
(ばか、ばか、ばか・・・)
という感じで両手で交互に頭を軽くげんこつしたりもした。
(せっかくおうちがわかるチャンスだったのに・・・・・)
お風呂の準備をしながらそう考えていた。
「まぁ仕方ないわ!!次にどうするか、お風呂で考えましょう!!」
おもむろに立ち上がりそう叫んだ。
普段着に着替えていた隣の陽子の部屋にまで十分聞こえていた。
「はぁ・・・・・・・」
陽子は大きくため息をつき居間の方へ向かった。
最終的には肩を揺さぶられて気が付いた。
「あっ、お姉ちゃん。」
「全く、いつまで寝てるんだか・・・・・」
「そう、私寝ちゃって・・・・・・・あっ!!」
反対側のシートに目をやると誰もいない。
「あれ?矢崎さんは?」
「とっくに送り届けたわよ。・・・・・・・ほら、うちに帰るよ。」
「えっ?」
(何てこと!!!寝てしまったなんて!!!)
車から降りると、そこは見慣れたマンションの地下駐車場だ。
「起こしてくれればよかったのに!!」
「そんなこと言っても、声をかけたけど起きなかったわよ。・・・・・・・・普段は平日に働いたりしないから疲れたのよ。お疲れ様。」
陽子は優しく微笑みながら言った。
「うん・・・・」
良子は少ししょげながらも、
(何とか家を突き止めなくちゃ!)
そう決意し、
(そうだ!!履歴書!!)
エレベーターの中で閃いてしまった。
(ウフフフ・・・・・)
しめしめと言ってるようなその顔に陽子は何か感づいて、
「今日はお父さんもすぐ帰って来るようだから、先にお風呂入っちゃいな。」
と、これまた優しく言った。
(ガーーーーーン!!!こっそりお父さんの部屋で履歴書探そうと思ったのに・・・・・・・)
「ただいま~!!」
陽子が玄関を開け入っていき、その後をとぼとぼと良子が並んで入って行った。
「おかえり~、夕食は?」
台所の方から母の声が聞こえてきたが良子はそのまま部屋に入ってしまった。
「いらな~い、大丈夫だよ~。」
陽子は台所の方に向かって言い、
「良子、風呂入っちゃってね。」
と良子の部屋に向かって言った。
良子は部屋で、一人頭を抱えていた。
(なんて馬鹿な真似をしたんだろう・・・・・)
頭の中で何度もそう呟きながら軽く、
(ばか、ばか、ばか・・・)
という感じで両手で交互に頭を軽くげんこつしたりもした。
(せっかくおうちがわかるチャンスだったのに・・・・・)
お風呂の準備をしながらそう考えていた。
「まぁ仕方ないわ!!次にどうするか、お風呂で考えましょう!!」
おもむろに立ち上がりそう叫んだ。
普段着に着替えていた隣の陽子の部屋にまで十分聞こえていた。
「はぁ・・・・・・・」
陽子は大きくため息をつき居間の方へ向かった。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる