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瑠璃がいじめられる

夏休みなのに学校に行く

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俺たち普通科は夏休み真っ最中の日に学校に集められる。

理由は陰陽科との交流らしい、ここの陰陽科は女子が少なく将来の花嫁を探すためではないかと言われている。
ここは普通科と言っても霊力だったりを測ったりして入学者を決めたりしてるのであながち嘘じゃないかもしれない。

『つうかそんな交流とかするなら女子だけいけよ、、、、でも待て瑠璃は可愛いから男が群がるかもしれない
それだけは阻止しなくてはならない』
そう思って俺は瑠璃をどう守護するかを考えながら制服に着替えて、あらゆる想定をした。

制服を着替え終えて俺は今、パンを食べている。
『瑠璃に男を近づけない方法は俺が瑠璃から離れずにらみを聞かせる方法だ。陰陽科の連中は女慣れしてないから男がいるような奴にはよってこないだろう。』

携帯で時間を確認するとラインの通知が入った。瑠璃だった。
内容を確認するためにラインを開くと、遅れるかもしれないから馬橋駅で待ってていう内容だった。


『瑠璃でも寝坊するんだな、まぁ夏休み中だし寝坊することもあるんだな、まぁ俺なんて夏休み入ってから夜更かしして昼頃に起きてばっかだったしな。』

学校に間に合えば問題ないよなと思って、わかった駅で待ってるという返信をして、残りのパンを素早く食べ終えた。

パンを食べ終えた俺はほっぺを叩き瑠璃には男は近寄せさせないぞ
と言う決意をして、鏡で寝癖などの最終確認をした。
問題ないことを確認すると、俺は靴を履いて外を出た。

駅に向かって歩いていると後ろから肩を叩かれた。
まぁ、肩を叩いてくる知り合いなんて2人しかいないからな誰かはわかる。
俺はマナだと思い後ろを振り向いた。
するとやはりマナだった

「おはようー朝から変な表情して歩いてるけど敵でも歩いてるの?」

そう笑いをこらえながら言ってきた

『そんな変な表情してたか?陰陽科のやつらの制服を見たらガルルと威嚇してただけなんだか
いや十分変だな』


「大体何がしたいのか予想つくけど陰陽かの人たち女の人に飢えてるからそんなの無駄だと思うよ、そもそも隣に瑠璃がいないのにそんなことやっても意味ないでしょ。後なんか数人に話しかけられたし」

『なんだと、もうすでに話しかけられてるってことは瑠璃も松戸駅にいる段階で話しかけられてるかもしれないってことだよな。
松戸駅まで今からでも行きたいな、だけど瑠璃がせっかく遅刻しそうだと事前に伝えてくれたのに遅刻覚悟で迎えに行くのは人としてどうなんだ』

悶々としながら迷っていると

「話しかけられたの一部のチャラい連中だけだから瑠璃は大丈夫だと思うよ、それに大体の人たちが馬橋の寮に入ってるから松戸から通ってる人あんまいないし。」

『それを聞いて安心したが、それって馬橋にいっぱいいるってことだよな駅に着いたら警戒するか
瑠璃を改札の前で待とう』

「ていうかマナ詳しいなそんなに話したのか?」

「あっちが一方的に話してきただけよ」
げんなりした表情をしながらマナは言った。

『かわいい女子って辛いよな、かわいいだけでいじめられたり、知らない男から話しかけられるするしな』


俺はポケットから携帯を取り出し改札口で待ってるわというラインを送った。
送り終えると俺は携帯をしまいマナと並んで歩いた

「マナって陰陽科の人たちと話って興味あるか?」

「興味あるけど、自慢ばっかしてきそう、さっき話しかけてきた連中も自慢ばっかだったし、女慣れしてない人なんて大体自慢話よ、自分すごいなんていう自慢なんてこっちからしたらどうでもいい話だわ」

マナはうんざりした表情しながら言った


『女の人は自慢話をどうでもいい話って認識してるのか。確かに男からしても自分すごいって言う連中はうざいな
俺は瑠璃に自慢してないよね、心配になってきた。』

記憶を探って歩いていると電柱にぶつかった。

いってー、なんでこんなとこに電柱あるんだよ
電柱にやつあたりしてマナの方を見ると腹を抱えて大笑いしていた


『いや、人が痛がってるのに笑い過ぎたろ。
そんなに面白くないと思うんだが
ていうかーまじ頭がズキズキする』

するとマナが笑いを抑えながら

「いやー、久し振りに希堂が電柱にぶつかったところみたわ!昔はよく考え事して歩いてるときによくぶつかってたよね。
にしても綺麗に真正面からぶつかったよね」

思い出したのかまた笑いだした
二回同じことで笑うとしばらくマナは笑いつつづけるのだ。

俺は涙目で頭を抑えながらよろよろと立ち上がった。
痛過ぎて泣きそうなんだが

「希堂涙出てるよ」

マナは笑いながら可笑しそうに言った

『涙出そうじゃなくてもう出てるのかよ子供並みのもろさだな。
ていうか早く拭かないと瑠璃が来たときに不思議がられてマナに理由を言われて呆れられるな』
そう思って俺は涙をリュックからハンカチを取り出し涙を拭って前を見ると駅が見えた。


『もう少しで駅だったか、危なかったな、もしかしたら不特定多数に電柱ぶつかるというギャグみたいなところを見られるとこだったわ』

ふとマナを見ると体をブルブル震わせながら口元で笑いを抑えてた。

「まだ笑ってるのかよ、笑いが治るまでは待てないぞ」

そう言って俺はハンカチをポケットにしまい駅に向かって歩いた

するとマナは待ってと言って口を動かしながら笑いを耐えてついてきた。

俺は歩くのを一旦やめマナが来るのを待った。
マナは俺の隣に立つとスーハーと深呼吸をして

「じゃぁ行こう」

何事もなかったかのように歩き始めたが電柱を見るたんびに口元がモニョもモニョと動き笑いをこらえているのが丸見えだった
馬橋駅の中に入りようやくマナは落ち着いたようで携帯をいじりながら椅子に座った。

「俺、瑠璃を改札まで迎えにいってくるからちょっと待っててな」
マナは俺の方を向いてわかったと頷き携帯に視線を落とした。

俺は携帯を見て時間を確認してから階段を上がり改札まで歩いた

改札に着くと中学校の野球部ががやがやしながら改札に入って周辺の人たち邪魔そうな表情をしながら横を通り過ぎてく、

『俺が中学の時野球部で電車で遠征するときも周りはあんな目で見てたのか
そりゃ邪魔だよなあの人数で改札連続で通るし横になって話しながら通ってるし』

俺は心の名であの時迷惑かけた人たちに心の中で謝っていると電車の到着した音がなり、ぞろぞろと改札を人が降りてきて俺はその中から瑠璃を見つけようと目で改札を通り抜ける人を追った。

あ、いたわ

瑠璃は邪魔にならないところでスイカを探していた。
見つかったのかスイカで急いで改札を通ろうとしてる。

 俺は瑠璃の名前を呼ぶすると瑠璃はこちらの方に顔を向けて申し訳なさそうな表情作りながら改札を通ってこちらに向かってきた。

「ごめんね、寝坊しちゃった。」

手のひらを合わせてこちらを覗き込むように謝った。

『可愛過ぎだろ、目までウルウルさせてるし完璧なあざとさだな
これはもう許すしかないパターンだな
もともと怒っちゃいないが』

「大丈夫だよ、流鉄には間に合ってるし」

すると瑠璃はよかったーと言って笑顔になった

俺はポケットから携帯を取り出し時間を確認した。

「あともうちょいで電車くるからもう行こう」
うんと瑠璃は可愛らしく言って俺の隣を歩いた
俺たちは階段を降りてマナの待つベンチへと向かった。

『ん、あいつ誰かと喋ってんな知り合いか、遠くからじゃ制服が見えなくて普通科か判断しづらいな、知り合いだったら途中で割り込むと相手に悪いな遠くから様子を見るか。
一応ラインだけしておこう。』

するとマナ立ち上がり辺りを見渡し俺たちを見つけると

「希堂待ってたよー」

マナは話を切り上げてこちらに向かい手を振りながらよってきて

「助かったーナンパされてたんだ」

『あーナンパねマナ可愛いもんなあっちからしたらハーフなんて滅多に見ないだろうし
俺も相手の立場になったらこんなチャンス滅多にないと思ってアタックするかもなー交流会だと競争率高いから先に話しかけようと思って
まぁ俺がナンパしたらきょどりながらだからキモいとか言われてどっか行かれそうだか。
コミ症舐めんな』
仮定の予測を立てながら俺はマナに疑問に思ったことを聞いた

「どうやって話切り上げてきたんだ?予想はつくけど」

「一緒に行く約束してる人がいるからじゃぁねって強制的に切り上げた。」

『あーだからあの人からの視線が痛いのね
視線だけで人を殺せるんじゃないかというくらいのレベル
だけど無駄だぞ、そんな視線浴びせてもちょっと前の俺だったらマナを連れて行ってあの人と話をさせただろう。
だが今の俺はその視線を浴びさせられ過ぎて慣れてしまった
だからマナを送ったりはしない』

「一応慣れたとはいえもっとちゃんとした切り上げかたをしてくれよ、視線がものすごく痛いから」

「まぁ今回は謝るわ、でもあの人たち朝の人たちと同じで自慢ばっかしてくるのよ」

そこからどれだけうざかったかを聞かされた。

こういうときのマナは気が済むまで話すから俺と瑠璃はひたすら頷きながら聞いていた。
最後に瑠璃が微笑を浮かべながら

「でも可愛いからナンパされたんだよね」

「瑠璃に可愛いなんて言われるなんてうれしー」

マナが満面の笑みで言って話は終わった


『俺もかっこいいとか直接言われたいなー
やっぱヒーロぽく男に囲まれてる人を瑠璃の目の前で助ければ言われるだろうか?
瑠璃の場合は男に囲まれさせる前に助けるからなしな』

そんなことを考えてると電車が来た。

俺たちはすぐに電車に入り優先席の狭い席に乗り誰も隣乗らないように乗った。

いい加減に諦めなよなと視線の先に心の中で言った。








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