僕は異世界人?

じいさん

文字の大きさ
上 下
38 / 45
クロエとダンジョン

僕は異世界人?放浪編16

しおりを挟む
遅くなっちゃった~
「お、、おはようございます、、、」
「ご苦労様です、今日は何かありましたか?」
「いえ、、寝坊をしてしまって、、すいません」
「いえいえ、大丈夫ですよ、旦那様は若旦那様の所に行かれております、追いかけて来るようにとの事です」
「すいません、場所がわかりません、、」
「ではわたくしめがご案内いたします」
「そう言えばお名前御お聞きしていませんでした、、」
「わたくしガブリエルと申します、皆さまにはカバちゃんと呼ばれております」
、、、似てる、、、
「ははは、ではガブリエルさん案内お願いします」
「では、不肖ながらこのガブリエル赤い汗をかきながらご案内いたします」
かバか!!
「息子さんって事はクロエのお父さんですか?」
「はい、旦那様のご長男でございます」
「どうして僕を呼んだのか知ってますか?」
「さて、、、商売の事ではないと思いますが、警備上の事か、、もしくはクロエお嬢様の事か、、具体的な事は聞いておりません」
「そうですか、、」
「旦那様には何かお考えの事がおありなのでしょう、行ってみればわかりますよ」
「そうですね、考えても仕方ないですね」
、、、、、、、、、、、、、、
「旦那様エリアス様をお連れしました」
「おお、エリアス、今日は一段と遅かったな、、昨日は眠れなかったのか?」
「すいません、、考え事をしてて、、、」
寝かせてもらえなかったなんて言えない、、、
「今日は息子に顔繫ぎだけどもしておこうと思ってな」
「わざわざ僕みたいなのを顔繫ぎしなくても、、、」
「そうはいかん、クロエの先生でもあるしな、さあこっちに来てくれ」
「はい」
「トリアノフ、彼はエリアス、俺の警護とクロエの魔術の先生をしてもらっている、、、エリアス、こいつはトリアノフ、我が息子だ、俺の跡を継いでこの街を拠点に商売をしている」
「エリアスです、アンドレアさんにはいろいろとお世話になっています、よろしくお願いします」
「トリアノフだ、親父はわがままだろうと思うが我慢してくれ、クロエの事は聞いている、あの子も親父に似てしまって手の付けられないじゃじゃ馬だがよろしく頼む」
「いえ、仲良くさせて頂いています」
「さあ堅苦しい話は終わりだ、実は今度こいつと北のほうに買い付けに行くんだが今回はクロエを連れて行く予定はないんだ」
「ありゃ、、クロエの事だからめっちゃ怒ると思いますが、、」
「うん、そうなってしまうだろうな、、何とかならんか?これからの北国は寒くて危険になるんだ、せめてあの子が10歳になるまでは北には連れて行くつもりはないんだ」
「そうなんですか、、どのくらい行くのですか?」
「半年だ」
「半年って、、ギリギリじゃないですか!」
「わかっている、長くて半年を見込んでいるだけで予定は3か月だ」
、、、本当にそうなの?、、、ガブリエル?
「、、、、、」
「その間何とか面倒見てくれんか?」
「しかし、、、」
「本当はもっと早く行きたかったのだがクロエには年の近い友達と呼べるものがおらんでな、、置いていくことが出来なかったんだ、、だがそろそろこいつにも北の取引先を繋いでおかんといかんからなあ」
「必ず半年後までには帰って来るって約束してくれますか?」
「、、、それはもちろん約束する」
「トリアノフさんも」
「わかった」
「わかりました、僕も半年はクロエを教えるって約束してるのでその約束を守ります」
「そうか!すまん、」
仕方ないよね?、、、クロエを説得しないと、、、
そう言えばクロエのお母さんの姿がないけど、、、
「気づいているかもしれんがあの子の母親はおらん、昔旅の途中で野盗に襲われたんだ」
「、、、、、」
「その時にあの子を守ろうとしてやられてしまった、あの子が3歳の事だった、、たった3年前の話だ」
「クロエは覚えているんですか?」
「わからん、、あの時の事は一度も話していない、、」
「そうですか、、」
「あまり気にせんでくれ、、そのほうが良いと思う」
「襲ってきた野盗はどうなったのですか?」
「商品とあり金すべて奪って逃げていったよ」
「それは残念です、、」
「暗い話はそこまでだ、エリアス、クロエを頼む」
「説得はお願いしますよ」
「なんとかする、今日はそれだけだ、飯でも食っていけ、この後クロエの修行だろ?」
「じゃあお言葉に甘えて、お肉が食べたいです!」
「コイツ!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~
「エリアス遅いよどこ行ってたのよ!?」
「アンドレアさんのお供でトリアノフさんの所に行ってたよ」
「お父さんに会ってたんだ、ならいいか、さあ練習するわよ!」
「さあやるかあ、、あと半年で大体の事が出来るようにするからね、頑張ってついて来てね」
「エリアスなんかに負けないわ」
「よし、じゃあこの間の森に行こう」
「わかった~」
「前にやった身体強化と中心にやっていくよ、1っか月はずっとそれだからね、それと毎日魔力は使い切ること、帰りは僕が連れて帰るから心配しないでいいからね」
「、、、あれ頭痛くなるのよね、」
「がんばれ」
~~~~~~~~~~~~~
「明日だね」
「何が?」
「アンドレアさんとトリアノフさんが出発する日だよ」
「そうだったっけ?忘れてた、、」
「一緒に行きたいとは思わないの?」
「今は魔法の勉強のほうが楽しいモン」
「そうか、、だいぶ魔力も強くなってきたもんね」
「うん、なかなか魔力も枯渇しなくなってきたよ」
「そうだね、これだけあれば常にかけておく魔法も強くなるよね」
「そうなんだ、自分ではあんまりわからない」
「強くなってるよ、前にけがした時くらいの攻撃だったら体に傷がつくなんて事は無いよ」
「本当に?すごいじゃん」
「毎日頑張ったからね」
「じゃあ次の魔法を教えて」
「もう少しこれをやったらね」
「今度は何を教えてくれるのかな~」
「それは秘密です、、」
「ケチ」
これが出来たら本当は教えることはもうないんだよね、、、
これから先はオリジナルの魔法を考えて行かないとなんだよね、、、
「そろそろ帰ろうか」
「、、、うん、、、」
「魔力が枯渇するのにだいぶ時間かかるようになったね」
「疲れた、、」
「明日からもっと魔力の消費が激しい奴をやってもらうね、そのほうが早く枯渇するから」
「なんでもいいわ、、お風呂入りたい」
「寝てていいよ」
「、、、、、」
~~~~~~~~~~
アンドレアさんたちが出発してからもう1ヶ月かあ、、、
「エリアス!お父さんとお爺ちゃんから手紙が来たよ」
「なんて書いてあるの?」
「商売は順調だって」
「それは良かった、クロエの事心配してない?」
「してる~風邪ひいてないか?とか怪我とか病気してないか?とか、大丈夫に決まってるのにお父さんもお爺ちゃんも心配性なんだから」
「そりゃいつも一緒にいたんだから心配だし寂しくて仕方ないんだと思うよ」
「へえ~私は全然大丈夫、毎日忙しくてそんなこと考える暇ないモン」
「それは良かった」
「お父さんたちに返事書かなくっちゃ」
「ちゃんと勉強もしてね」
「エリアスはまた街を散歩するの?」
「そうだね、楽しいよ」
「いいんじゃない?お昼から頑張って教えてくれれば」
「うん、、じゃあ行ってくるね」
「はいはい」
今日からオリジナルの魔法について始めるかな、、
どこの街も一緒だなあ、、露店の人たちはいつもビクビクしながら商売してるけどタフだよね、何回やられてもめげずにまた店出してる、、
ここはまだましなのかな?領主が貴族なのに魔力があまりないから魔力持ちがほかの街より偉そうじゃない、、、そうでもないか、、、ギスリがいないところでは偉そうにしてるもんな、、、
「どけ!、じゃまだ!」
「キャッ、、」
あんな小さい女の子を、、、大体こんな街中で馬に乗るなんて、、、
またアイツらか、、、本当に迷惑な奴らだな、、、
「早くどけよ!踏みつぶされたいか!?ガキが!」
無茶苦茶だ、、止めないと、、
「どけどけ!、次期領主様が通るぞ邪魔するな!」
「あんたたち!、天下の往来で偉そうな事言うんじゃないよ!こんな小さい女の子になんてことするの!それでも立派なお貴族様かい?ふざけるな!」
「なんだと!?、誰だお前は?!いきなり出てきやがって俺たちに楯突いて、俺たちがごめんなさいとでも言うと思ったか?、馬鹿じゃねえか?お前らとは身分が違うんだよ!平民はおとなしく道を開けりゃあいいんだ!」
「あんたらそう言えば見たことあるねエ、、うちの店に来るボンクラ貴族かい?どおりで頭の悪そうな顔してると思った、あんたらいつもいつもいつもふざけた事ばっかりするんじゃないよ!こんなところを馬で歩くなんてバカじゃない?」
あれ?ルシアじゃん、、気が強いなあ、大丈夫かなあ、、、
「なにを!、、優しくしてたらいい気になって、、、?あれ?お前あの店の娼婦じゃん!、、体売って日銭稼ぐようなクズがいっちょ前に人前に顔なんか出すな気持ち悪い!」
ヒドイな、、、ハラ立つ、、、黙ってられない!、、
「その人の言う通りじゃない!みっともないからやめたら?メッチャかっこ悪いよあんたたち」
クッ、、、クロエ!!何でここに居る?勉強は?、、
「あん?、、誰だ?お前?、、」
「誰だっていいでしょ、そんな事より早く馬から降りなさい、何様だと思ってるの?」
「あ!、お前アンドレアんとこの孫娘のクロエじゃないか!?ちっちゃい癖に偉そうにすんじゃねえ!成金じじいの孫が!」
「おじいちゃんは頑張ってお金を稼いでるの!あんたたちみたいに何もしないでパパや先祖の頑張りの上にあぐらをかいてるようなカスとは違うわ!」
「まったく女ってのは口だけは達者だな、、何を言っても身分の違いはどうすることも出来ないんだよ!どけっ!平民!」
「はっ!ここで貴族はあんたたちだけよ!このことを領主様に言おうか?そこに息子のギスリってのがいるみたいだけどいいの?パパに怒られるんじゃない?」
「ギスリさん後ろに下がっててくださいここは俺たちが魔法でおとなしくさせます」
「あ、、ああ、、、」
「おいクロエ!黙ってたらいい気になって、見てろよ!」
「火の聖霊よ我がもとに集まりて力を与え給え、、、」
おいおい、、詠唱するの?しないと出来ないの?、、、
「お姉さん後ろに隠れて」
大丈夫だ、、あれならクロエに傷なんかつけられない、、後は防御でルシアを包むことができるかなあ、、、
「、、、、、」
「、、、、、まだなの?」
「うるさい!時間かかるんだよ!」
「ププッ、、、もう帰っていい?おかしくてやる気なくなっちゃった」
「、、、くそっ!集中しないとダメなのに、、、お前のせいで、、、」
「お姉さん帰ろう、、もう飽きた」
「そうね、笑っちゃうわ、、もう店に来ないでね、あんたたち出禁だから」
「、、くそっ、待て!、、」
「もういい、帰るぞ」
とりあえずよかった、、、ここの住人は貴族もあまり魔力はないみたいだな、、、
見つからないように、、、
「あ!、、エリアス様」
「!!」
ガブリエル!、、知らん顔してくれたらいいのに、、、
「エリアス!」、「ん??」
ああ~~
「や、やあ、、、」
「居たの?いたのならどうして助けてくれないのよ?」
「ルシアの時はひどい言われようだったから助けようと思ったけどクロエが先に出ちゃったからもう大丈夫かなって思って、、、」
「女の子が二人襲われそうになってるのに何もしないなんて最低ね!」
「ルシア、、違うよクロエが居たら大丈夫なんだ」
「大丈夫なわけないじゃん!この人だって女の子なんだよ?」
「わかってる、、わかってるけど大丈夫なんだ」
「もういいわ、ねえ私お腹すいた、お昼ご飯食べたい」
「飯食うの?それより何でこんなところにいるの?座学は?」
「先生から連絡があって今日は臨時で休みになったの、良いから行くわよ、お姉さんも一緒に行こう?エリアスがご馳走してくれるって」
「あら?ならいいところがあるわ、そこに行きましょ」
「何で僕が奢ることになるの?、、、ちょっ、、待ってよ!」
≪ずるいなあ≫
≪いいじゃんたまには外でご飯食べたいから≫
「お嬢ちゃん名前は?私はルシアって言うの」
「クロエって言います、ルシアさんもエリアスの知り合いなの?」
「知り合いって言うかたまたまね、、今エリアスは私の家に住んでるわ」
「、、、へえ、そうなんだ」
「アンドレアさんのお孫さんってさっきの奴ら言ってたけどアンドレアさんてあの大商人の?」
「そんな大商人なんて立派な人じゃないわ」
「でも皇王様にも顔が利くんだってね、この街じゃあ有名人だよ」
「私が有名なわけじゃないから大袈裟にしないでね」
「ここよ、入って」
こんな店があるなんて知らなかった、大きくないけどいい雰囲気だなあ、、、
「私色んな街に行っていろんな店に行ったけどここが一番好き」
「ねえルシアどれが一番おすすめ?」
「どれもおいしいよ、好きなの頼むといいよ」
「じゃあこれにする」
「これって一番高い奴じゃん」
「良いわよね?エリアス、か弱い女性を放っていたんだから罰よ」
「、、、、、わかったよ好きにしてよ」
「じゃあこれ3つね」
「かしこまりました」
~~~~~~~~~~~
「ごちそうさま、エリアス、今日は遅いの?」
「ううん、いつもと同じくらいだよ」
「わかった、じゃあね」
「さあクロエ、練習だ」
「今日は何を教えてくれるの?」
「今日からはオリジナルの魔法を作れるようになってもらうよ」
「前にも言ってたけど魔法にオリジナルなんて出来るの?」
「出来ないほうがおかしいと思わない?だって例えば初めて魔法を使った人の魔法はどこかに書いてあったの?書いてないよね?って事は最初にやった人が使った魔法はすべてオリジナルって事だよ」
「あ、そっかあ、、てことは私にも作れるって事かあ」
「そう言う事、飛行とか転移は僕は誰にも教わってないよ?オリジナルかどうかわからないけどね」
「そうなんだ、で今日からその方法を教えてもらうのね?」
「そう言う事、簡単なんだけどね」
「どうすればいいの?」
「基本中の基本をやるだけだよ」
「イメージするって事?」
「そう、、それが始まりでそれが全てって事」
「教えてもらったやつはイメージ出来るけど最初にイメージするのは難しいよ」
「まあ見てしまえばイメージはとてもしやすいけど見たこともないことは想像しにくいからね、、でも慣れればそんなに難しくないよ、まずはやってみようよ」
「うん、でも何をイメージするのかもわかんない」
「そりゃそうだ、漠然とし過ぎてる、じゃあクロエは何が好き?」
「体を動かすこと、ご飯を食べること」
「、、、、、動物と一緒だね」
「失礼な!大事な事じゃん!」
「そりゃそうだけど、、、楽しい事って何かある?」
「エリアスと魔法の練習する事、いたずらしてお爺ちゃんをビックリさせることかな」
「いつもどんないたずらしてるの?」
「絶対ビックリするのは見つからないように隠れて後ろからわっ!ってするの、おじいちゃん心臓止まりそうになってる!キャハハ」
「心臓止まったら大変じゃん!やりすぎないでね」
「大丈夫よ、でも隠ぺいを覚えてからほんとに見つからなくなった」
「じゃあそれをもっとすごくしてみない?」
「すごくするってどうするの?」
「それを考える」
「え~~!教えてよ」
「それを自分で考えるんだよ、それが今日からの練習」
「でも、見つからない奴の凄い奴なんてどんなのかわかんない、、」
「じゃあ考え方だけ教えるよ、まず見つからない奴の凄い奴ってどういうのがすごいんだろう?、、、今は隠れて後ろから、、、じゃあ前からでも見つからないとか、、、もっとすごいのは隠れなくても見つからない、、とか、、、」
「何それ、メチャクチャじゃんそんなこと出来るわけないじゃん」
「そう思うよね?だからできないの、だから想像もしないんだよ?、、オリジナルを作るときは出来るわけないじゃんって考えないこと、出来ない事は無いって考えないとダメ、もっと言えばそんな事すら考えない、意識もしない、それが出来たら想像なんて難しくないよ」
「、、、そんなこと出来るわけ、、、考えたらだめなのね、、」
「その通り、それでね、そういう前向きな考えは色んなことに影響してくるよ、例えばクロエは勉強が苦手だけどそんなこと考えもしない、意識もしなくなって勉強したらどうなるんだろうね?」
「そんなことはしない、、想像もしない、、しなくていい」
「、、、クロエはバカでもいいんだ」
「そう、いいの」
「でも勉強したら魔法も強くなるよ」
「そんなことあるわけないじゃん」
「ほらまた!、出来るわけないとかあるわけないとかそう言うことは考えない、意識しないってさっき言ったばっかりだよ、それって悪い考えだってことわかってね」
「わかったわ」
「勉強のほうもね」
「考えとく」
「、、、でも勉強が出来たら魔法が強くなるのは本当だよ」
「嘘だあ、嘘に決まってる」
「やってみたらそのうちわかるよ」
「わかったから、、、私に勉強させたいのね?!」
「ううん、僕は魔法を強くするコツを教えるだけ、クロエがバカでもカスでもそんなことどうでもいいよ」
「カスって、、、わかったわよ!わかったからちゃんと教えて」
「はい、じゃあさっきのやつ想像して、何か浮かんだら教えて僕はちょっと休憩」
「ブーブー」
「そう言えばちょっと聞きたいんだけど、さっきギスリの仲間が詠唱してたよね?」
「うん、遅すぎて笑っちゃった」
「この街では詠唱が流行ってるの?」
「ううん、魔力が弱い人がしてるだけ、おまじないみたいなものよ」
「そっか、クロエは大丈夫だよね、平民なのに魔力強いよね?」
「そうね、詠唱なんかしてたらいざって時に間に合わないよ、でもこの街の貴族って大体みんな詠唱してるね、気が付かなかった」
「何でだろう?この街の貴族は魔力弱いのかなあ」
「知らない」
「わかった、じゃあ頑張ってね~」
「ブーブー」
クロエはどんな答えを出すんだろう?、、、
隠れることの最上級ってどんなのかな、、、僕が考えても仕方ないや、、クロエが自分で考えることが出来たらオリジナルの半分は出来たようなもんなんだけど、、、
「エリアスちょっといい?」
「ん?出来たの?結構時間かかったけど、、、」
「ううん、まだ出来ないよ、そんな簡単に出来ない、、、」
「うん、最初はしょうがないよ、でも諦めないでね,
絶対に答えはあるはずだから」
「わかってる、もう少し時間をちょうだい、考えてばっかりだと頭痛くなっちゃうからちょっと休憩させて」
「ゆっくり考えたらいいよ、焦る必要なんて何にもないから」
「そうする、どこかにパーッと魔法を使えるところない?できるところない?」
「う~ん、、、この街ってダンジョンある?」
「あるわよ、私はダンジョンの事は良く知らないけどお父さんもお爺ちゃんも昔はアイテム取りによく行ってたみたい」
「商人がダンジョンに?」
「行くって言っても自分が戦うんじゃなくて人を雇ってアイテムを取りに行くの、そう言う事はどの町でもやってるみたいだけど知らない?」
「知らなかった、あんまりダンジョンには行かないかも」
「前にエリアスは冒険者って言ってなかった?冒険者なのにダンジョンにも行かないの?」
「行くには行くけどそんなしょっちゅう行くなんて事は無かったなあ」
「へえ~、で?ダンジョンに行くの?」
「ダンジョンなら思いっきり魔法使えるよ?」
「私でも大丈夫かな?」
「僕もいるから大丈夫だと思う、それに浅い層しか行かないから」
「わかった、じゃあダンジョンに行こう、思いっきり発散してやる」
「場所教えて」
「ついて来て」
イレソフのダンジョンみたいに弱いところならいいけどなあ、、
「着いたわ、ここよ」
「冒険者か?若いな、、、カード見せな確認する」
「はい、今回はこの子の付き添いです、僕のランクならこの子がまだカード持ってなくても大丈夫ですよね?」
「ちょっと待ってな、、、、、ん??何だ?こりゃ、、、」
まだ知られてないよね、、、
「そう言えば通達があったな、ランクに+表示が出来たって、、初めて見たぜ、お前若いのにA++ってほとんどSランクじゃねーか!すげーな!」
「どうも、、、入っていいですか?」
「ああ、かまわねーよ、、、、ん?、ちょっと待ってくれそっちの女の子、、、ひょっとしてアンドレア商会のとこの娘じゃねえのか?確か、、、クロエって言ったかな、、」
「良く知ってますね、確かにその通りですがダメですか?」
「俺は別にかまねえが、街の顔役の孫となるとな、、、」
「それならこれでいいですか?」
「うわっ!アンドレアさんの委任札!!、、初めて見た!こんなものまで持ってるなんてどうなってるんだ?お前、、、」
「、、、色々ありまして、、良いですよね入っても?」
「ああ、問題ねえ、気を付けて行きな、お嬢ちゃんに怪我とかさせないでくれよ、俺、まだ仕事無くしたくないからな、、」
「大丈夫です、彼女すぐに冒険者カード作って一人で入れるようになりますから」
「マジか!、、まあいい、気を付けてな」
「行こう、クロエ」
「うん、私初めてでワクワクする!」
10階層くらいまでは大丈夫だと思うけど、、、ボス部屋どうしよっかな、、、
「ほら、来たよ思う存分やって良いよ」
「よ~し、ギガントファイヤー!」
「ちょっ!!」
熱っつ!、、、アホか!、、、
「アホなの!?第1層目でいきなりギガントって!、、、死ぬかと思った、、、魔物もレベル1~5なのに、、、蒸発してるじゃん!」
「チョ~気持ちいい」
「魔法が強すぎてアイテムも出ない、、他に人いなくてよかった、、」
この子を守るんじゃなくて魔物を守らないとダメかも、、、
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

悪役令嬢の生産ライフ

星宮歌
恋愛
コツコツとレベルを上げて、生産していくゲームが好きなしがない女子大生、田中雪は、その日、妹に頼まれて手に入れたゲームを片手に通り魔に刺される。 女神『はい、あなた、転生ね』 雪『へっ?』 これは、生産ゲームの世界に転生したかった雪が、別のゲーム世界に転生して、コツコツと生産するお話である。 雪『世界観が壊れる? 知ったこっちゃないわっ!』 無事に完結しました! 続編は『悪役令嬢の神様ライフ』です。 よければ、そちらもよろしくお願いしますm(_ _)m

転生おばさんは有能な侍女

吉田ルネ
恋愛
五十四才の人生あきらめモードのおばさんが転生した先は、可憐なお嬢さまの侍女でした え? 婚約者が浮気? え? 国家転覆の陰謀? 転生おばさんは忙しい そして、新しい恋の予感…… てへ 豊富な(?)人生経験をもとに、お嬢さまをおたすけするぞ!

前世の祖母に強い憧れを持ったまま生まれ変わったら、家族と婚約者に嫌われましたが、思いがけない面々から物凄く好かれているようです

珠宮さくら
ファンタジー
前世の祖母にように花に囲まれた生活を送りたかったが、その時は母にお金にもならないことはするなと言われながら成長したことで、母の言う通りにお金になる仕事に就くために大学で勉強していたが、彼女の側には常に花があった。 老後は、祖母のように暮らせたらと思っていたが、そんな日常が一変する。別の世界に子爵家の長女フィオレンティーナ・アルタヴィッラとして生まれ変わっても、前世の祖母のようになりたいという強い憧れがあったせいか、前世のことを忘れることなく転生した。前世をよく覚えている分、新しい人生を悔いなく過ごそうとする思いが、フィオレンティーナには強かった。 そのせいで、貴族らしくないことばかりをして、家族や婚約者に物凄く嫌われてしまうが、思わぬ方面には物凄く好かれていたようだ。

迷宮(ダンジョン)革命

ゼノン
ファンタジー
アキラとマリは16歳の幼馴染。マリは金髪碧眼の美少女で人気者。アキラは普通の男の子。7年前世界中に迷宮が出現。アキラは迷宮に憧れていた。アキラとマリは互いに好きあっているが、最近けんかが多く気まずくなっていた。ある日マリは迷宮討伐のテレビ番組にスカウトされ、アキラも同伴ならと承諾した。アキラとマリが迷宮に入ったとき迷宮が崩壊し、世界は大災害に見舞われた。迷宮から脱出し、目覚めたら二人の心と体が入れ替わっていた。元の体に戻るため二人の冒険が始まる。

よくある婚約破棄なので

おのまとぺ
恋愛
ディアモンテ公爵家の令嬢ララが婚約を破棄された。 その噂は風に乗ってすぐにルーベ王国中に広がった。なんといっても相手は美男子と名高いフィルガルド王子。若い二人の結婚の日を国民は今か今かと夢見ていたのだ。 言葉数の少ない公爵令嬢が友人からの慰めに対して放った一言は、社交界に小さな波紋を呼ぶ。「災難だったわね」と声を掛けたアネット嬢にララが返した言葉は短かった。 「よくある婚約破棄なので」 ・すれ違う二人をめぐる短い話 ・前編は各自の証言になります ・後編は◆→ララ、◇→フィルガルド ・全25話完結

俺の価値って0円なのか?〜最強の矛を携え、ステータスにある『最強』のスキルがまさかのチートだったので最弱からダンジョンを蹂躙し無双する〜

カレーハンバーグ
ファンタジー
空から降ってきた一本の刀は、斬れぬ物は無いと謳われている最強の矛だった。時を同じくして出現したダンジョンとモンスターに、世界は一瞬にして地獄と化す。 その十数年後、スキルが当たり前になった世界では、誰もが価値100円で産まれてくる。しかし、ある一人の男の子が価値0円で産まれた。名は神竜貴史《しんりゅうたかし》。10歳にならないと保有出来ないスキルを産まれた時に保有していた超逸材? スキル名は『最強』。 職業を決定する10歳の儀式では、儀式前に『神』という職業が決定されていた。 価値が0円でスキル『最強』、職業が『神』というあり得ない、というか馬鹿げたステータスに貴史《たかし》は悩んでしまう。 人に忌み嫌われながらも、チートだと判明したまさかのスキル『最強』と最強の矛を携え、現代を生き抜きながら駆け上がり、やがて無双していく。 現代ドラマ仕立ファンタジー。 この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。 カクヨムにて先行公開中です。 https://kakuyomu.jp/works/16817330658740889100

AIチャットを利用すればついうっかり異世界に転移してしまっても生き延びられるってことを証明するための物語

イガ
ファンタジー
日高玄兎《ヒダカクロト》は仕事帰りに不思議な事故に巻き込まれ、異世界へと行ってしまう。見たことのない動植物が蠢く異世界でどうしたものかと途方に暮れるクロトだったが、自分がスキル【AIチャット】を使えることに気付く。事故に遭う前に見ていたニュースでもAIを活用することについて話していたし、自分も興味を持っていたクロトはそのスキルを使って現在いる異世界の森で生き延びる方法を質問してみると、地球にいた頃何度か使って遊んだ時と同じように回答が返って来た。 クロトはこのAIスキルを利用し「正解」の行動を引き出しながら、魔術もスキルもモンスターもギルドもダンジョンも森も山も町もある異世界で、生き延びていく。 【この小説を書くに当たってchat GPTへの質問と回答を引用しています。引用部分は ―――――――――――――― 《質問》 ―――――――――――――― 《回答》 ―――――――――――――― という形式で書くことで明示しています。また、私はAIではありません】

私は私で勝手に生きていきますから、どうぞご自由にお捨てになってください。

木山楽斗
恋愛
伯爵令嬢であるアルティリアは、婚約者からある日突然婚約破棄を告げられた。 彼はアルティリアが上から目線だと批判して、自らの妻として相応しくないと判断したのだ。 それに対して不満を述べたアルティリアだったが、婚約者の意思は固かった。こうして彼女は、理不尽に婚約を破棄されてしまったのである。 そのことに関して、アルティリアは実の父親から責められることになった。 公にはなっていないが、彼女は妾の子であり、家での扱いも悪かったのだ。 そのような環境で父親から責められたアルティリアの我慢は限界であった。伯爵家に必要ない。そう言われたアルティリアは父親に告げた。 「私は私で勝手に生きていきますから、どうぞご自由にお捨てになってください。私はそれで構いません」 こうしてアルティリアは、新たなる人生を送ることになった。 彼女は伯爵家のしがらみから解放されて、自由な人生を送ることになったのである。 同時に彼女を虐げていた者達は、その報いを受けることになった。彼らはアルティリアだけではなく様々な人から恨みを買っており、その立場というものは盤石なものではなかったのだ。

処理中です...