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第一話 飼い主と飼い猫

飼い主と飼い猫4

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 西の空に日が傾き、海面が夕日を映して真っ赤に染まった頃。
 書類の処理を終えたレオは再び上着を羽織り、仮眠から目覚めたララにも着替えをさせた。

「ん? なんだこれ。ボタンのある方が背中なのか?」
「そうみたいです」
「女の服ってのはどうしてこう面倒なんだ……どれ、留めてやろう」
「ありがとうございます、ご主人様」

 レオに買われて以来、三毛猫ロウの世話がララの仕事だったが、ララの世話を焼くのは屋敷のメイド達の仕事だった。
 メイド達は最初、当主の三男坊が猫と一緒に連れ帰った少女にひどく驚いていたが、その内ララをお人形のように飾り立てて楽しみ始めた。
 栄養不足で細くなって傷んでいた髪は、植物から抽出したオイルで丁寧に手入れされて光沢を取り戻す。
 荒れてかさついていた手指に毎晩クリームを塗ってくれたのは、年嵩のメイド長。
 彼女達のおかげで、青白かったララの頬に愛らしい色が戻るのに、それほど時間はかからなかった。
 また、この度の出航に際し、ララの荷造り一切を取り仕切ったのは、何を隠そうレオの母である。
 大商人であるレオの父と結婚した後も家庭には収まらず、社交界を颯爽と闊歩する彼女の職業は服飾デザイナー。
 子供は男ばかりが三人で、着せ替えのしがいがないと嘆いていた母にとって、末っ子のレオが買ってきた女の子は恰好のおもちゃだった。
 普段着はもとより、就寝時のネグリジェ、その下に着けるスリップやショーツまで、ララが身に着ける物はすべて彼女の見立てである。
 レオは、昼間のベッドで脱がせ、その後再び履かせた下着を思い出しつつ、今もまた手ずからワンピースを着せてやったララを見下ろして頷いた。

「母を褒めるのは不本意だが、文句の付けようがないな」

 ワンピースはララによく似合っていた。
 淡いクリーム色の生地と繊細な白レースの二枚仕立てになっており、一見シンプルながらも手の込んだ逸品だ。
 背中に並んだくるみボタンがまた愛らしい。
 レオの母がターゲットとしているのは、王侯貴族よりも爵位を持たない富裕層から中堅階級までの婦女子。
 レオは若いながらもやり手の商人として海を跨いで名を馳せており、そんな男に連れられていれば、世間の注目は当然ララにも集まる。
 そして、あのレディが身に着けているのはどこの誰が手掛けたものだ、と話題になれば、レオの母としては〝しめしめ〟だ。
 自分の仕立てた服を着せたララを人前に出すということは、すなわちレオの母にとっては営業活動の一環なのである。 
 一癖も二癖もある母だが、そのセンスだけは信用しているため、ララのクローゼットの中身に関してレオはまったく異論がない。
 ララに至っては、そもそも与えられる物に否を唱えるという考え自体が存在しなかった。
 
「さて、ピアスを着けてやろうな」

 レオはそう言って、ララのサイドの髪をかきあげて耳を晒させる。
 彼女の両耳にピアスホールを開けたのは、レオ自身だった。
 かつて、まだ年齢の満たないララに対して昂りを覚えてしまった時、レオは彼女の青い性を抉じ開ける代わりに、その小さく柔らかな耳たぶを針で貫いたのだ。
 言うなればそれは、代償行動である。
 己の小指の先よりも小さな耳たぶを氷で冷やし、怯えて震えるララを抱き締めて、焼いて消毒した針先を押し当てた。
 ぷつっと皮膚が破れる感触、悲鳴を噛み殺してしがみついてくるララに、余計に昂ってしまったあの時の心と身体の感覚を、レオは今でもありありと思い出せる。
 針を抜いた後には、すかさず純金のファーストピアスを差し入れた。
 幸い血はほとんど出なかったが、レオはそのピアスごとララの両の耳たぶを丹念に舐めたものだ。
 まるで、自らが食い破った獲物の喉笛を舐める獅子のように。

 その時の光景を思い出しながら、レオがジュエリーボックスから取り出したのは、ララの瞳の色と同じエメラルドがあしらわれた小さなピアス。
 彼はそれを大人しく差し出された小さな耳たぶに差し込むと、満足げに囁いた。

「いい子だ」

 同じセリフを、ピアスホールを空け終わった時にも、処女を奪った時にも、レオは口にした。
 そしてまたララも、それらの時と同じ表情――ただただほっとしたような顔をして彼を見上げる。
 そんな彼女の無防備なデコルテを、ピアスと同じエメラルドが付いたチョーカーが飾っていた。
 ただし、三毛猫ロウとお揃いのそれは、実質首輪である。
 首輪に繋がる見えない鎖の先はいつもレオの掌に握り込まれていて、彼にそれを離すつもりは毛頭ない。
 そして、それはララ自身の望みでもあった。



「なあーん」
「なー」
 
 レオとララが甲板から港へ降りようとすると、船内デートを終えた二匹の猫が寄ってきた。
 ルナと名付けられた白猫は、甘えるようにララの足元に身を擦り寄せる。
 一方ロウは、でっぷりとした見かけによらず、軽快な身のこなしでレオの肩へと飛び乗った。
 ところが……

「うわっ、ロウ……お前、本気で重いな。しばらくエサを控えるべきか?」
「ぬあーんっ」

 レオの提案に、ロウは「やなこった」とばかりに可愛げのない声で鳴く。
 それからぴょんと主人の肩から飛び降りて、ルナと並んでララの足元を歩き始めた。

 港では、売りに出された時のララと同じくらいの年齢の子供がたくさん働いていた。
 貧しい人々が就ける職業は限られていて、彼らは安い賃金で朝から晩まで重労働を強いられる。
 ララだって、あの時レオに買われていなかったら、今頃はロウと引き離されて花街に放り込まれ、夜な夜な違う男の相手をさせられていたかもしれない。
 良くて、どこかの小金持ちの下働きだっただろう。
 ララは自分が身に余る幸運の中にいることを知っている。
 そして、そんな彼女の幸運をよく思っていない者がいることも知っていた。

「レオ、遅いぞ。早く乗れ」

 ララがレオに手を引かれて船を降りると、蒸気自動車の前で苛々している男がいた。

「レディの支度には時間がかかるんだよ、アベル」
 
 レオが苦笑しながらアベルと呼んだのは、彼の従兄であり仕事の上では秘書を務めている男だ。
 黒い髪とヘーゼルの瞳に、細いフレームの眼鏡をかけた少し神経質そうな風貌だが、やはり血が繋がっているだけあってレオとどことなく似ている。

「もっと有益なレディをエスコートしてもらいたいものだがな」

 アベルは悪びれる様子のないレオにため息をつきつつ、その隣に並ぶララを鋭く睨んだ。
 彼は出会った当初から、ララの存在をよく思っていなかった。
 行商航海に彼女が伴われる度に、強く反対するのも彼だ。
 レオはララのことに関してはアベルの話に耳を貸さないが、他のことでは親兄弟以上彼を信頼している。
 だからララは、自分が好かれていないと分かっていてもアベルのことは嫌いではない。
 ただし、ロウは彼のことが好きではないようで、この時もぷいと顔を背けてルナに何ごとか囁いていた。

 停まっていた蒸気自動車は、マード卿の屋敷に向かうためにアベルが手配したハイヤーだった。
 彼が助手席に座り、レオとララは猫達とともに後部座席に乗り込む。
 アベルはまだ何か言いたそうだったが、ボイラーが蒸気を吹き出す大きな音で会話にならないと悟ったのか、結局道中一度も後ろを振り向かなかった。






 
 レオの父の旧友であるマード卿は、ララから見ると祖父ほどの年齢の紳士だ。
 実際、卿の孫娘はちょうどララと同い年。
 子爵の地位にある彼は、若い頃は国王陛下の教育係を務めたらしく、現在も王立学校の校長を担っている。
 代々多くの学者を輩出してきたその邸宅は、港から自動車で半刻ほどの場所に建っていた。

「いらっしゃい、ララ」

 そう言って、玄関で出迎えたマード卿は笑顔で手を差し伸べ、ララを後部座席から下ろしてくれた。

「お招きいただきありがとうございます、子爵様」

 地面に降り立ったララもスカートの裾をちょんと摘み、笑みを浮かべて挨拶を返す。
 王立学校の生徒達はもとより、かつての教え子である国王陛下にも慕われる卿の優しい笑顔は、ララも大好きだ。

「おやおや、少し見ないうちにララは大人っぽくなったかな?」
「卿、毎度同じことをおっしゃってますよ」

 ララの手の甲に恭しくキスをするマード卿に、自動車を降りたレオは苦笑した。
 レオもララと出会う前に二年ほどこの国に留学し、マード卿に教えを請うたことがあるらしく、彼を実の祖父のように慕っている。
 さらには滅多に他人に愛想を振りまかないロウも、卿に対しては特別友好的だ。
 マード卿が両手を差し出すと、ロウは自動車の後部座席から彼の腕の中に飛び移り、なあん、と一声挨拶をした。

「おやおや、ロウはますます貫禄が出てきたなぁ。頼もしい限りだね」
「いやいや。こいつは、ただの食べ過ぎですよ」



 日が落ちて辺りが薄暗くなり始める。
 子爵邸の広大な庭にはあちこちに明かりが灯され、立食式のパーティーが始まった。
 招待されているのはマード卿の親族や、ごく親しい友人とその家族。
 温厚な卿の主催だけあって随分アットホームな雰囲気の中、人付き合いがあまり得意ではないララもさほど気負わずに済んだ。
 料理はほとんどが子爵夫人の手作りで、特に季節のフルーツをふんだんに使ったデザートは甘い物好きのララを喜ばせた。
 
「しろいねこちゃん、かわいい!」
「ねえねえ、抱っこさせて?」

 そんな中、ルナを腕に抱いたララは子供達に囲まれていた。
 大人達の会話に退屈し始めた彼らは、猫と一緒に遊びたいのだ。
 レオがアベルとともにマード卿達と話し込んでいて手持ち無沙汰だったララは、子供達の暇潰しに付き合うことに。
 ルナはロウよりもずっと愛想がよく、興味津々な子供達に持て囃された。

「そのワンピース、素敵ね」
「ねえ、誰のデザインなのかしら?」

 しばらくすると、ララは今度は同年代の女の子達に囲まれる。
 彼女達は猫よりも、ララの衣装に興味を持った。
 お洒落に夢中になる年頃の彼女達を前にして、ララも自分に与えられた使命を思い出す。

「これ、マダム・ルーの新作なんです。今後いろんな色やアレンジで展開されるらしいですよ」

 マダム・ルーとはレオの母のことで、そのブランドの専属モデルに早変わりしたララの顔には満面の営業スマイル。
 一月後には、この街の演芸場を借り切った新作発表会も予定されている。
 そんな先取り情報を提供すれば、少女達はそれぞれ姉妹や友人を誘って見に行くかなくちゃとおおいに盛り上がった。
 口コミの威力は、まったくもって侮れないのだ。

 一方で、遠巻きにララをちらちら眺めながら、ひそひそと噂話をする女の子達の集団もあった。
 それが自分に対して好意的でないのは明らかだし、正直気分のいいものではないが、実はララはそれほど気にならない。
 もとよりレオが歯牙にもかけない彼女達の存在など、ララにとっては気に病むことさえ無意味なのだ。
 とはいえ、良くも悪くも彼女達だって結局はララに注目しているのであって、必然的にマダム・ルーの服もその視線を浴びることになった。
 流行というのは、いかに多くの人の目に触れるかにかかってくるのだから、やはりララに商品を身に着けさせることは、マダム・ルーにとって大きなメリットがあるだろう。

「なー」
「ルナ、おかえり」

 そんな中、ヒートアップする子供達のスキンシップに辟易したルナが、ララの腕の中に逃げ込んでくる。
 すると、その時を見計らったかのように、新たな声がかかった。

「あら、ララじゃない。お久しぶりね」
「……こ、こんばんは」

 声をかけてきたのは、マード卿の孫娘で、ララと同い年のミリアという少女。

「キャン! キャンキャン!」

 その腕に抱かれた小型犬は、何が気に入らないのかやたらとけたたましく吠えたて……

「……」

 ララは青い顔をして、一歩後退った。


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