20 / 56
第2章 受難編
そんな20話 「説得」
しおりを挟む
やれやれ、説得しようという男が、説得されてどうすんだよ。
俺は目の前で繰り広げられている、甘い劇のようなワンシーンを、冷めた目で見つめながら苦笑した。
坊ちゃんは嬢ちゃんの告白に目を白黒させてるし、嬢ちゃんは嬢ちゃんでどうにも"したり顔"のように見える。
なーんかなぁ、うさんくせえんだよなぁ。
演技くせぇっつうか、打算的っつうか。
俺も告白した経験ぐらいあるけどよ、あんな勝ち誇った顔で告白なんてできなかったぜ。
まあ、ガキの頃の話なんで、嬢ちゃんには当てはまらねえかもしれねえが。
坊ちゃんの立場に立ってみりゃあ、告白された側か。
…俺の経験には、喜ばしい告白はなかったな。
つっても最近の二人を見てると、お互い好き合ってるのは見てとれるし、別におかしい事でもねえはずなんだけどな。
……考えすぎか?
「キミは…誰だ?」
はっ?
坊ちゃんが、すげえ事を言い出したぞ。
「リプリシスは、そんな事を言わない。
そんな顔をしない」
あー、うさんくせえって思ってたのは、俺の気のせいじゃなかったって事かぁ?
「酷い、クライヴ。なんでそんな事言うの」
おっと修羅場が始まるぞ。
やんや、やんやぁ。
「キミが普通じゃないからさ」
「普通だよ」
「…その指輪がそんなに大切かい?」
「う、うん。まだ生きていたいし、結構便利だもん」
「便利とか便利じゃないとかじゃない。
キミの人生が、そんな指輪ひとつに左右されていいものか!」
「婚約指輪だって、一生を左右するじゃないか!」
「その指輪は婚約指輪とは違う」
「違わないよ! 左手の薬指にハマってるし、これをもらった時に…」
「………」
「死神とのご婚約おめでとうございますって、祝福してもらったもん」
…なんだそりゃ。
さすがの俺も呆れちまったぜ。
「…キミは、重婚するつもりだったのかい」
おお、坊ちゃん怒ってるねえ。
怖い怖い。
でも問題は、そこじゃねえんじゃねえの?
「なんでそんな事言うの、クライヴ…!
私の事、好きだったんじゃないの!?」
「…今のキミは、好きになれないな」
ズバっと言っちまったな。
嬢ちゃんが青い顔してやがる。
当てが外れたって感じか。
「わかったわかった、お二人さん落ち着けよ」
ちっとカマかけてみっか。
「さっき言った第三の条件な、ありゃウソだ」
「「ウソ!?」」
綺麗なハーモニーで、仲のよろしいこって。
「そうだ。命の危険があるのは本当だが、それは行くまでの道のりの話だ。
俺がしっかり守るから、そこは問題ねえ。
指輪を解呪するのに失敗しても、命が奪われる事はねえよ」
真実にちょびっとだけ嘘を混ぜると、嘘も真実になるって、知り合いの悪徳商人が言ってたんだよな。
「なぜ、そんな嘘をついたんだ」
「覚悟さ。 覚悟を試したんだ。
それなりに危険な場所だからな、嬢ちゃんを守りながらだと、俺もケガするかもしれねえ。
絶対指輪を解呪するって覚悟がなきゃあ、いざって時に守れねえかもしれねえじゃねえか」
あんまり言葉を弄するのは得意じゃねえんだよな。
ぼろが出る前に話を切り上げねえと。
「さあ、これでお互いの覚悟は決まっただろ。
解呪を試してみるのか、それともやめるか、もう一回話し合ってみろ」
ちっと強引だったかな。
まあいい。お膳立てはしてやったぜ。
「リプリシス」
「…なに」
「聞いただろう、命の危険は少ないって。
レオニードと行くんだ。
行って帰って来られたら、指輪が外れていなくても、僕はキミを一生愛すると誓う」
「ダメだよ、危険が少ないだけで命の危険はあるって言ってたじゃないか」
俺は二人のやり取りをじっと見つめる。
特に、嬢ちゃんの反応をだ。
「だが、このままでは確実にキミの命は…」
「もういいよ! 私がいらないなら、そう言ってよ!
告白までしたのに…、みじめにさせないでよ!」
「違う! キミが大切だからこそ、信頼できるレオニードに依頼しているんだ!
その指輪は危険な物だって、もうわかりきってるんだぞ!
キミこそ…、キミこそ、なんでそんな指輪を大切にするんだ!」
「だって、これは…便利だし…」
ふぅ、と息を吐く坊ちゃん。
「わかった、リプリシス。
なら、解呪方法を試して、指輪を一度外してみよう。
どうしても気に入ってるなら、左手の薬指以外の指に、はめ直してくれ」
「……なんで」
「僕のあげる婚約指輪が、入らないだろ?」
うひょお、坊ちゃんがすげえ男前に見えるぜ。
嬢ちゃんもさすがに感動して……んん?
「………」
なんとも言い難い顔してんな。
良く言えば、言葉が見つからないぐらい感動している良い顔。
悪く言えば、言い返せなくなっている青い顔だ。
ここまで来たら、大勢は決したかな。
「左手の薬指に、指輪はもうひとつぐらい、入るよ?」
「ダメだ、僕の指輪だけをはめてくれないなら、キミを娶る事はできない」
「じゃあ、私は、やっぱり、いらない子なんだ」
「僕はリプリシスが欲しい。
リプリシスを僕の妻だと、人に言える証が欲しい。
その証は、その指輪じゃないんだよ」
「………く」
お? 嬢ちゃん、何か言ったか。
「レオニード」
「おう」
「いくら必要だ? すぐに出発してくれ」
「ま、待ってよ! 私は行くとは…」
「リプリシス」
「僕はリプリシスが欲しい。その指輪はいらない。
でもキミがその指輪を大切にしたいなら別の指に、はめる事を許そう。
これ以上の譲歩はない。覚悟を決めろ」
おー、坊ちゃん、いい男の顔だな。
たまにはガツンと言うのも大事だぜ。
「………」
嬢ちゃんが俯いて指輪を撫でている。
それにしても気持ち悪いぐらい指輪に執心してんな。
ま、理由はわかるけどよ。
「坊ちゃん。 依頼料だが、前金で貰うぜ」
「ああ、構わない」
* * *
坊ちゃんに金を用意してもらった。
方法について話すってのも依頼に含まれているからな。
んじゃ、話しますか。
「解呪方法について説明するぜ」
坊ちゃんは真剣だ。
嬢ちゃんは虚ろな目でこっちを睨んでやがる。
やーだねえ、怖い怖い。
「まず、嬢ちゃんを竜王山に連れて行く」
「竜王山だって!?」
坊ちゃんが驚く。
そりゃそうだろう。
竜王山は、世界の中心にあると言われている、色とりどりの各種ドラゴン達の住処だ。
竜一匹は一個大隊に相当する戦闘力を持っている。
それが何色も、何匹もいやがるんだ。
普通に行けば、命がいくつあっても足りねえ。
竜王山が本当に世界の中心かは知らねえが、目的地はその山の洞窟にある。
「ドラゴンの幼体が住んでる洞窟があってな、そこにだけ存在する竜脈草ってのがあんだよ。
竜脈草は厄介な性質があってなぁ、時間が経つと腐っちまう。
だから嬢ちゃんを連れて行かにゃならねえ」
坊ちゃんが予想外と言わんばかりに目を見開いている。
嬢ちゃんも驚いた顔してんなぁ。
「その草を飲めば、解呪できるのか」
「ん? ああ、草っつうか、まあ…、草だな。
俺も食った事あんだけどよ。
竜脈草を飲むと、一回命を失うんだよ」
意味がわからないという顔をする坊ちゃん。
対して嬢ちゃんは、すっかり青い顔だ。
「嬢ちゃん、竜脈草を知ってんのか」
「…知りません」
「そうか? 死神の知識があれば知ってるかと思ったんだけどなあ?」
「実物を触ったり、眺めたりしないと、わからないんです」
「へえ、そうかい」
まあ、からかうのはこれぐらいにしといてやるか。
「つーわけでな、一回命を失った状態にして、その間に指輪を外すってわけよ」
「い、一回命を失うだなんて、そんな事して、危険はないのか!?」
「言っただろ、俺も食った事あるって。
俺が化け物に見えるか?」
「戦闘力という意味では化け物だな」
「違いねえ!」
俺が大笑いし、坊ちゃんが不安を吹き飛ばすように笑う。
嬢ちゃんは冗談が通じねえのか、笑っちゃいねえ。
「だけど、そんなレオニードでも、竜王山にリプリシスを護衛しながら行けるのか?」
「行けるね。俺が何て呼ばれてるか知ってるだろ」
「…ドラゴンキラー…」
「そうだ。ドラゴンキラーってな、そんな安い称号じゃねえんだよ。
力のない奴が名乗れば、命を捨てる事になる」
ごくり、と喉を鳴らす坊ちゃん。
…俺の事、ちゃんとわかって雇ってんだろうなぁ?
「貰った金の分は働いてやる。ドラゴンキラーの名にかけてな」
俺は目の前で繰り広げられている、甘い劇のようなワンシーンを、冷めた目で見つめながら苦笑した。
坊ちゃんは嬢ちゃんの告白に目を白黒させてるし、嬢ちゃんは嬢ちゃんでどうにも"したり顔"のように見える。
なーんかなぁ、うさんくせえんだよなぁ。
演技くせぇっつうか、打算的っつうか。
俺も告白した経験ぐらいあるけどよ、あんな勝ち誇った顔で告白なんてできなかったぜ。
まあ、ガキの頃の話なんで、嬢ちゃんには当てはまらねえかもしれねえが。
坊ちゃんの立場に立ってみりゃあ、告白された側か。
…俺の経験には、喜ばしい告白はなかったな。
つっても最近の二人を見てると、お互い好き合ってるのは見てとれるし、別におかしい事でもねえはずなんだけどな。
……考えすぎか?
「キミは…誰だ?」
はっ?
坊ちゃんが、すげえ事を言い出したぞ。
「リプリシスは、そんな事を言わない。
そんな顔をしない」
あー、うさんくせえって思ってたのは、俺の気のせいじゃなかったって事かぁ?
「酷い、クライヴ。なんでそんな事言うの」
おっと修羅場が始まるぞ。
やんや、やんやぁ。
「キミが普通じゃないからさ」
「普通だよ」
「…その指輪がそんなに大切かい?」
「う、うん。まだ生きていたいし、結構便利だもん」
「便利とか便利じゃないとかじゃない。
キミの人生が、そんな指輪ひとつに左右されていいものか!」
「婚約指輪だって、一生を左右するじゃないか!」
「その指輪は婚約指輪とは違う」
「違わないよ! 左手の薬指にハマってるし、これをもらった時に…」
「………」
「死神とのご婚約おめでとうございますって、祝福してもらったもん」
…なんだそりゃ。
さすがの俺も呆れちまったぜ。
「…キミは、重婚するつもりだったのかい」
おお、坊ちゃん怒ってるねえ。
怖い怖い。
でも問題は、そこじゃねえんじゃねえの?
「なんでそんな事言うの、クライヴ…!
私の事、好きだったんじゃないの!?」
「…今のキミは、好きになれないな」
ズバっと言っちまったな。
嬢ちゃんが青い顔してやがる。
当てが外れたって感じか。
「わかったわかった、お二人さん落ち着けよ」
ちっとカマかけてみっか。
「さっき言った第三の条件な、ありゃウソだ」
「「ウソ!?」」
綺麗なハーモニーで、仲のよろしいこって。
「そうだ。命の危険があるのは本当だが、それは行くまでの道のりの話だ。
俺がしっかり守るから、そこは問題ねえ。
指輪を解呪するのに失敗しても、命が奪われる事はねえよ」
真実にちょびっとだけ嘘を混ぜると、嘘も真実になるって、知り合いの悪徳商人が言ってたんだよな。
「なぜ、そんな嘘をついたんだ」
「覚悟さ。 覚悟を試したんだ。
それなりに危険な場所だからな、嬢ちゃんを守りながらだと、俺もケガするかもしれねえ。
絶対指輪を解呪するって覚悟がなきゃあ、いざって時に守れねえかもしれねえじゃねえか」
あんまり言葉を弄するのは得意じゃねえんだよな。
ぼろが出る前に話を切り上げねえと。
「さあ、これでお互いの覚悟は決まっただろ。
解呪を試してみるのか、それともやめるか、もう一回話し合ってみろ」
ちっと強引だったかな。
まあいい。お膳立てはしてやったぜ。
「リプリシス」
「…なに」
「聞いただろう、命の危険は少ないって。
レオニードと行くんだ。
行って帰って来られたら、指輪が外れていなくても、僕はキミを一生愛すると誓う」
「ダメだよ、危険が少ないだけで命の危険はあるって言ってたじゃないか」
俺は二人のやり取りをじっと見つめる。
特に、嬢ちゃんの反応をだ。
「だが、このままでは確実にキミの命は…」
「もういいよ! 私がいらないなら、そう言ってよ!
告白までしたのに…、みじめにさせないでよ!」
「違う! キミが大切だからこそ、信頼できるレオニードに依頼しているんだ!
その指輪は危険な物だって、もうわかりきってるんだぞ!
キミこそ…、キミこそ、なんでそんな指輪を大切にするんだ!」
「だって、これは…便利だし…」
ふぅ、と息を吐く坊ちゃん。
「わかった、リプリシス。
なら、解呪方法を試して、指輪を一度外してみよう。
どうしても気に入ってるなら、左手の薬指以外の指に、はめ直してくれ」
「……なんで」
「僕のあげる婚約指輪が、入らないだろ?」
うひょお、坊ちゃんがすげえ男前に見えるぜ。
嬢ちゃんもさすがに感動して……んん?
「………」
なんとも言い難い顔してんな。
良く言えば、言葉が見つからないぐらい感動している良い顔。
悪く言えば、言い返せなくなっている青い顔だ。
ここまで来たら、大勢は決したかな。
「左手の薬指に、指輪はもうひとつぐらい、入るよ?」
「ダメだ、僕の指輪だけをはめてくれないなら、キミを娶る事はできない」
「じゃあ、私は、やっぱり、いらない子なんだ」
「僕はリプリシスが欲しい。
リプリシスを僕の妻だと、人に言える証が欲しい。
その証は、その指輪じゃないんだよ」
「………く」
お? 嬢ちゃん、何か言ったか。
「レオニード」
「おう」
「いくら必要だ? すぐに出発してくれ」
「ま、待ってよ! 私は行くとは…」
「リプリシス」
「僕はリプリシスが欲しい。その指輪はいらない。
でもキミがその指輪を大切にしたいなら別の指に、はめる事を許そう。
これ以上の譲歩はない。覚悟を決めろ」
おー、坊ちゃん、いい男の顔だな。
たまにはガツンと言うのも大事だぜ。
「………」
嬢ちゃんが俯いて指輪を撫でている。
それにしても気持ち悪いぐらい指輪に執心してんな。
ま、理由はわかるけどよ。
「坊ちゃん。 依頼料だが、前金で貰うぜ」
「ああ、構わない」
* * *
坊ちゃんに金を用意してもらった。
方法について話すってのも依頼に含まれているからな。
んじゃ、話しますか。
「解呪方法について説明するぜ」
坊ちゃんは真剣だ。
嬢ちゃんは虚ろな目でこっちを睨んでやがる。
やーだねえ、怖い怖い。
「まず、嬢ちゃんを竜王山に連れて行く」
「竜王山だって!?」
坊ちゃんが驚く。
そりゃそうだろう。
竜王山は、世界の中心にあると言われている、色とりどりの各種ドラゴン達の住処だ。
竜一匹は一個大隊に相当する戦闘力を持っている。
それが何色も、何匹もいやがるんだ。
普通に行けば、命がいくつあっても足りねえ。
竜王山が本当に世界の中心かは知らねえが、目的地はその山の洞窟にある。
「ドラゴンの幼体が住んでる洞窟があってな、そこにだけ存在する竜脈草ってのがあんだよ。
竜脈草は厄介な性質があってなぁ、時間が経つと腐っちまう。
だから嬢ちゃんを連れて行かにゃならねえ」
坊ちゃんが予想外と言わんばかりに目を見開いている。
嬢ちゃんも驚いた顔してんなぁ。
「その草を飲めば、解呪できるのか」
「ん? ああ、草っつうか、まあ…、草だな。
俺も食った事あんだけどよ。
竜脈草を飲むと、一回命を失うんだよ」
意味がわからないという顔をする坊ちゃん。
対して嬢ちゃんは、すっかり青い顔だ。
「嬢ちゃん、竜脈草を知ってんのか」
「…知りません」
「そうか? 死神の知識があれば知ってるかと思ったんだけどなあ?」
「実物を触ったり、眺めたりしないと、わからないんです」
「へえ、そうかい」
まあ、からかうのはこれぐらいにしといてやるか。
「つーわけでな、一回命を失った状態にして、その間に指輪を外すってわけよ」
「い、一回命を失うだなんて、そんな事して、危険はないのか!?」
「言っただろ、俺も食った事あるって。
俺が化け物に見えるか?」
「戦闘力という意味では化け物だな」
「違いねえ!」
俺が大笑いし、坊ちゃんが不安を吹き飛ばすように笑う。
嬢ちゃんは冗談が通じねえのか、笑っちゃいねえ。
「だけど、そんなレオニードでも、竜王山にリプリシスを護衛しながら行けるのか?」
「行けるね。俺が何て呼ばれてるか知ってるだろ」
「…ドラゴンキラー…」
「そうだ。ドラゴンキラーってな、そんな安い称号じゃねえんだよ。
力のない奴が名乗れば、命を捨てる事になる」
ごくり、と喉を鳴らす坊ちゃん。
…俺の事、ちゃんとわかって雇ってんだろうなぁ?
「貰った金の分は働いてやる。ドラゴンキラーの名にかけてな」
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
王宮医務室にお休みはありません。~休日出勤に疲れていたら、結婚前提のお付き合いを希望していたらしい騎士さまとデートをすることになりました。~
石河 翠
恋愛
王宮の医務室に勤める主人公。彼女は、連続する遅番と休日出勤に疲れはてていた。そんなある日、彼女はひそかに片思いをしていた騎士ウィリアムから夕食に誘われる。
食事に向かう途中、彼女は憧れていたお菓子「マリトッツォ」をウィリアムと美味しく食べるのだった。
そして休日出勤の当日。なぜか、彼女は怒り心頭の男になぐりこまれる。なんと、彼女に仕事を押しつけている先輩は、父親には自分が仕事を押しつけられていると話していたらしい。
しかし、そんな先輩にも実は誰にも相談できない事情があったのだ。ピンチに陥る彼女を救ったのは、やはりウィリアム。ふたりの距離は急速に近づいて……。
何事にも真面目で一生懸命な主人公と、誠実な騎士との恋物語。
扉絵は管澤捻さまに描いていただきました。
小説家になろう及びエブリスタにも投稿しております。
セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。
悪役令嬢はお断りです
あみにあ
恋愛
あの日、初めて王子を見た瞬間、私は全てを思い出した。
この世界が前世で大好きだった小説と類似している事実を————。
その小説は王子と侍女との切ない恋物語。
そして私はというと……小説に登場する悪役令嬢だった。
侍女に執拗な虐めを繰り返し、最後は断罪されてしまう哀れな令嬢。
このまま進めば断罪コースは確定。
寒い牢屋で孤独に過ごすなんて、そんなの嫌だ。
何とかしないと。
でもせっかく大好きだった小説のストーリー……王子から離れ見られないのは悲しい。
そう思い飛び出した言葉が、王子の護衛騎士へ志願することだった。
剣も持ったことのない温室育ちの令嬢が
女の騎士がいないこの世界で、初の女騎士になるべく奮闘していきます。
そんな小説の世界に転生した令嬢の恋物語。
●表紙イラスト:San+様(Twitterアカウント@San_plus_)
●毎日21時更新(サクサク進みます)
●全四部構成:133話完結+おまけ(2021年4月2日 21時完結)
(第一章16話完結/第二章44話完結/第三章78話完結/第四章133話で完結)。
【完結】身を引いたつもりが逆効果でした
風見ゆうみ
恋愛
6年前に別れの言葉もなく、あたしの前から姿を消した彼と再会したのは、王子の婚約パレードの時だった。
一緒に遊んでいた頃には知らなかったけれど、彼は実は王子だったらしい。しかもあたしの親友と彼の弟も幼い頃に将来の約束をしていたようで・・・・・。
平民と王族ではつりあわない、そう思い、身を引こうとしたのだけど、なぜか逃してくれません!
というか、婚約者にされそうです!
悪役令嬢は王太子の妻~毎日溺愛と狂愛の狭間で~
一ノ瀬 彩音
恋愛
悪役令嬢は王太子の妻になると毎日溺愛と狂愛を捧げられ、
快楽漬けの日々を過ごすことになる!
そしてその快感が忘れられなくなった彼女は自ら夫を求めるようになり……!?
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件
三谷朱花
恋愛
レイーアが目覚めたら横にクーン男爵家の令息でもある騎士のマットが寝ていた。曰く、クーン男爵家では「初めて契った相手と結婚しなくてはいけない」らしい。
※アルファポリスのみの公開です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる