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第伍章:眠り姫の目覚め

01:藤の香りを持つ夜叉姫

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「藤蜜!?」


またその名前かと、胡涅は辟易しながら目を開ける。けれどそこで、自分ではなかったと知った。
幽体離脱ともいうべきか。実態のない身体で見下ろすのは、深い山奥の大岩の上。平行に切り取られた岩は大きな舞台のようで、皿のようなそこに、一組の男女がいる。
ひとりは、巨大な男。
もうひとりは、天女といわれても納得できるほどの美女。美女と野獣。ふいにそんな単語を思い浮かべたが、眼下の二人は着物らしい和装をしていた。


「藤蜜…っ…本物の藤蜜か?」

「何度も名を呼ぶな」


興奮のしすぎで鼻息の荒い大男の声を一括する声は鋭く、凛とした響きまで美しい。


「うぬは声が大きいのだから少しは控えろ」

「……どうしてここに?」

「わらわがどこでくつろごうと勝手であろう」


ふんっと偉そうに告げて、藤蜜は小さな声を出すように猫背になった男の横に座った。


「こっ……これは……夢か」

「なんじゃ、翁呻(おおうな)。わらわと会いたいのではなかったか?」


悪戯に微笑まれて、翁呻の顔がはたから見ても真っ赤に変わる。
嘘のつけない性格なのだろう。その顔は嬉しさを隠しきれないでいた。


「以前一目見たときから、慕っておる」

「ああ。うぬの声はやかましい」

「なっならば、わしとつごうてくれまいか?」

「いやじゃ」


一刀両断とはまさにこのこと。
胡涅は他人に同情する不思議さを感じながらも二人の成り行きに耳を澄ませることにした。


「わらわは夜叉とはつがわぬ」

「なぜ?」

「嫌いなのだ。夜叉の愛は重く、執着じみていて気色悪い。女が稀有だからこそ複数でよってたかって、呪縛だと思わんか?」

「心配するな。わしは狭量ではない。三人ほどは受け入れようぞ」


夜叉の重婚。それは何も珍しいことではない、男女比があまりに違い過ぎる種族ゆえの弊害か。


「不公平であろう。男はつがうものを自分で選び、好きなときに喰らい、自由に生きる。女だからと、愛されるだけなど息がつまる、わらわとて好きな場所で好きに生きたい」

「毘貴(びき)などは、そうしておるぞ?」

「そうだな。男どもを従えて、愛欲にふけっておるわ」


長寿というには長すぎる命もまた、退屈と疲弊を連れてくる。
代わり映えのない日々。出会う姿は、多少の成長は垣間見えたとしても、ほとんど何も変わらない。
少しは風変りと聞きつけて自分を慕うという男の元を訪れてみたものの、やはり夜叉は所詮、夜叉かと藤蜜はつまらなさそうな顔をする。


「翁呻、わらわは今をはびこるうぬら祖先種よりも遥かな上位種、身児神(みこしん)ぞ。うぬ以上にわらわは長く生きている。番の一匹や二匹、当にいるやも」

「いればわしの耳に入る。刀になった神器から世を託された十八の身児神、唯一生き残っている末娘の藤蜜だけが子どもを持たず、姫として好き勝手しているのは有名な話だ」

「失礼な奴だな」

「それが良いのだ。気位の高いそなたに、わしは心を決めたのよ」

「………話の通じんやつだ」


はぁと藤蜜は嘆息して髪をかきあげる。ふわりと藤の香りがして、日に当たる黄金の瞳が人間ではないことを告げていた。
そもそも、角の生えた人間などいるだろうか。三角の小さな角がふたつ。目の上あたり、髪の生え際にあるそれは肌と同化して白く硬く尖っている。


「うぬのようにわらわ一筋と叫んだ夜叉らは、わらわを手に入れるため争いに明け暮れて、ついぞわらわを知ろうともせなんだ」


ぽつりと吐いた藤蜜の本音は「藤蜜が喋っている」と感涙する翁呻に届かない。
それをチラリと横目で見てため息をついたあと、藤蜜は白い指で森の奥を指し示した。


「人間を見ろ。やつらは急激に数を増やしておるが、美しく命を燃やそうと、躍起になって面白い」

「人間、あれはたしかにうまい。か弱く貧弱で満たされることはないが」

「喰う以外に目を向けて見る気はないか」

「人間を?」


冗談だろうと驚いた翁呻の顔が藤蜜を映す。
しかし惚れた男の弱みか。すぐに照れて視線を反らしたせいで、藤蜜の顔がつまらなさそうに歪んだのは気付かなかったらしい。


「人間などどうでもいい。わしはいま、人生最高のときよ」


わははと笑いながら翁呻は岩の上で、大の字になって寝転がる。
大きな図体をして、まるで子どものように笑う男。豪快という言葉が似合う。ふしくれだった指はゴツゴツと太く、傷だらけの身体も分厚く、日本刀というより「斧」と表現できるほど巨大な力を誇る。
三本の角は右端だけが半分に折れ、太い犬歯は口を閉じても飛び出ていた。


「荒くれ者らしく見た目通りだな、うぬは」


大岩の上で、大の字で寝そべる男にうっとりと見つめられて、藤蜜は眉を寄せて、それから少し笑った。
あきれたのだとわかる素振りも、恋は盲目。翁呻は顔を覆って言葉にならない悶えを飲み込んでいる。


「ケンカもよいが。かような奴ら、うぬの力技なら一太刀だろうて」

「いやいや。なかなかにあいつらは強敵よ」

「今生に名を馳せるのは多くない。芽吹くは、うぬを除けばひい、ふう、み……八つほどか」


指折り数えた藤蜜の姿が、翁呻の瞳に反射する。
腰よりも長い艶やかな白髪を揺らし、シミひとつない白肌に、黄金の瞳。仄かに藤の香りがして、感情が欠落したようなどこか冷めた雰囲気をまとっている。


「そんな図体をしておれば、夜叉の統一など容易かろうに」


はぁっと、藤蜜は髪をかきあげる。
それから何を思ったのか。急に立ち上がると衣を脱いで、すっと寝そべる男の顔をまたいだ。


「なっ、ななな藤蜜、なにを」

「騒ぐな。やらんぞ」

「ん゛ンッ」


あまりに体格の違いがありすぎて、藤蜜は自分の尻と大差ない顔にまたがるのに大きく足を広げる。
そしてそのまま躊躇なく腰を下ろし、寝そべる翁呻の分厚い唇に、自身の性器を押し付けた。


「よく味わえ」


くすくすと悪戯の声で藤蜜は股下の男を見下ろしていた。
これは興味本位。会話以上に体が語ることもある。


「……っ、味わえとは言うたが……うぬは、加減を知らんのか?」


すぐに腰をガッチリと掴まれ、鼻息を荒くしてむさぼられていた。気付けば舌は縦横無尽に侵入し、藤蜜の言葉がなくても味わうつもりなことは明白で、事実、ぬめりを帯びた蜜の匂いは増して、ジュルジュルと卑猥な音が聞こえている。


「なんじゃ。うぬは泣いておるのか?」


舐めながら泣くとは随分と器用な。そんな言葉を吐きながら藤蜜は腰を揺らす。
翁呻は何も語らない。
嬉しいだけだと、ひとときの幸せに感激して必死に食らいついている。


「わらわも興がのれば夜叉の相手もする」

「わしでよかった」

「……男はなぜか、みな同じ事を言う」


腰をつかんでおいてよかったと翁呻は思ったに違いない。藤蜜はあげようとした腰を抱え込まれて、仕方なく、自分で撒いた種だと言い聞かせるように腰を戻した。
しばらくそうして舐められていた藤蜜が、徐々に身体をのけぞらせ、やがて強く硬直して弛緩する。


「どうじゃ。千年焦がれた、わらわの味は」

「うまい」


上気した頬をほんのり赤く染めて、見下ろしてくる黄金色の瞳に、翁呻は喉をならすことで応える他ない。


「藤蜜は番を作らんのか?」

「またそれか」


涙を拭くより先に唇をぬぐった翁呻を藤蜜は見下ろし、いや、見上げていく。
上下が入れ替わった今この瞬間に遭遇すれば、追い剥ぎにあった哀れな美女と、山賊のように見えるだろう。


「わらわは夜叉などごめんだ。うぬもさっさと別の女とつがうのだな」

「いやだ。わしは藤蜜がいい」

「そういうところが……いや、そうだな。うぬが、あやつらを束ねることが出来れば、面白味も増すやも」

「言うたな」

「キャッ」


どんっと大岩の上に押し倒された藤蜜は、自分の数倍もある大男の愛撫を受け入れる。武骨で粗暴な見かけをして、優しく繊細に触れてくる翁呻。
応える気持ちはないのに、なぜか悪い気もしない。


「うぬは他に言い寄る女がおろう」

「いたところで、わしは藤蜜一筋だ」

「暑苦しいの、うぬは」


大きな手負いの獣にでも見えたのだろうか。藤蜜は四方八方に伸びた男の硬い髪に指を通し、そっと頭を撫でた。


「わらわは夜叉姫ぞ。人間の娘を喰うときのような手解きはいらぬ」

「人間など乱暴に喰うしかせんぞ?」


このように優しく扱うのは藤蜜だけだ。百年焦がれた女の蜜は時間をかけて味わいたい。そのような言葉を囁きながら、翁呻は徐々に興奮で自身を満たし、藤蜜の肌をほぐしていく。
熱くなっていく身体。
荒く変わっていく吐息。
けれど、藤蜜の気配は逆に冷えて、どんどん興を削がれていた。


「さっさと注げ」


新鮮なものは新鮮なうちに。熱いものは熱いうちにと言わんばかりに、藤蜜は乳を吸っている翁呻の頭をはたく。


「うぬはなんだ。わらわに喰わせぬつもりか?」

「いや、しかし」

「単なる食事に時間をかけるのは好かん」


次に帰ると告げられても困ると、翁呻はしぶしぶ自身を取り出していく。
こん棒もしくは丸太だと、これまでの成り行きを見守っていた胡涅でも思う。当の藤蜜の驚きはその比ではないだろうと思っていたのに、まさかの藤蜜は「ふむ」と平然と股を広げただけだった。


「ほ、ほんとによいな?」


細く小さな身体を怖がったのは、むしろ翁呻のほうだったかと、胡涅は同じ気持ちで成り行きを祈る。他人の逢瀬を見る趣味はないが、ここは好奇心と興味が勝ったといえば致し方ない。どうせ向こうは胡涅に気付いていない。胡涅の姿すら見えていない。
翁呻が藤蜜の足の間に割り入って、腰を掴んだところで止めるものも存在しない。


「………ッ、ぅ」


これは藤蜜の腰を掴んで、自身を突き刺した翁呻の声。惚れた女と繋がる喜びを感じていることは、顔と態度と雰囲気でわかる。
それをぶち壊すのが藤蜜という女だと、胡涅もそろそろわかり始めていた。


「わらわは腹が減っている」

「……ッぁ……藤蜜」

「情けない声を出すな。しばし付き合え」


自分の三倍はあろうという大の男に貫かれても、藤蜜は平然と腰を振り、髪を乱し、妖し気に微笑んで腕を回している。どうすれば悦び、どうすれば自分の虜にできるのか、初めて体を重ねる相手でも手を取るようにわかるのだろう。
悶え、あえぐのは藤蜜ではない。


「く……ま、待て、藤蜜」

「断る」


興奮を少しばかり宿した余裕の顔で舌なめずりをして、形のいい唇で男の耳を噛む。まだ吐き出すのは嫌だと駄々をこねる男の頭を抱え、あやし、そして黄金色の瞳をぎらつかせて、藤蜜は翁呻にまとわりついた。


「ぐっ」


抱きしめ殺すのを寸で押しとどまった翁呻の腕の中で、藤蜜は腹の奥まで精液で満たされるのを感じている。およそ内包できない精液の量に違いない。まだ名残惜しそうに藤蜜の胸に顔をうずめる翁呻は、一滴残らず注ごうと、腰を深く埋めている。
その一方で、すり寄る翁呻の耳をかじった藤蜜は顔を離し、小さな牙を覗かせた唇を結んで、翁呻の肩をたたいていた。


「馳走になった」


食事を終えた藤蜜は、長居は無用と言わんばかりに離れようとする。
離れようとしている。が、それはできない。腰はまだがっつり抱き込まれている。


「おい。翁呻」


いつまで抱きしめているつもりだと、少し苛立った藤蜜の声が翁呻の頭をたたいたが、それでも翁呻は自分の竿を引き抜こうとはしなかった。
「翁呻」優しさを含んだ藤蜜の声に、翁呻の肩がびくりと震える。
それをどう思ったのか、藤蜜は「はぁ」と一息吐いて、大きなその背中をゆっくりと撫でた。


「夜叉はつがうものに出逢ったとき、本能で何かわかるものがあるという」

「わしは藤蜜にそれを見た」

「わらわはうぬには見えぬし、感じぬ」

「わしは気にせん。藤蜜が傍にいればそれでいい」

「所有欲や独占欲を隠しもしない顔で何をいう」

「夜叉の男ならば当然のこと」


ふんっと、今度は翁呻が不貞腐れたように鼻を鳴らして、再度藤蜜の胸に顔をうずめる。


「藤蜜、またわしと会ってくれるか?」

「興が乗ればな」


その言葉にどこか満足したのか、ようやく翁呻はその重い体を動かした。
どろりとした愛の証を注いだにも関わらず、まだそそり立つ竿が藤蜜から抜ける時に弾けたが、もう相手をするつもりはないと藤蜜は見て見ぬふりをする。
その証拠に、翁呻の腕の中にいた藤蜜は姿を消し、甘い藤の香りだけがそこに漂っていた。
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