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目を開けて
しおりを挟む「ぼっちゃまー」
「ファルーー!エリーーーー!!」
とうさまの声だ!!
「ここだよーー!!とうさまーーー、じぃやーーー!!」
「ファルーーー!!エリーーーー!!」
とうさまが、遠くに行っちゃう!!一生懸命にとうさまを呼んだけど、気付いてくれない!!とうさま・・・じぃや・・・ここだよ
しばらくして、また声が聞こえてきた
「とうさまーーー!ここだよー」
「ファル!!!」 「ぼっちゃま!!」
「とうさまっ、とうさまっ!!かあさまが、居ないの・・・」
僕はどんどん涙が出て来て、しっかりしなきゃいけないのに。かあさまが、心配で。
とうさまに会えたら、わんわん泣いてしまった。
「ファル。かあさまは見つけたよ。」
「とうさま?っ。っ。泣いてるの?大丈夫だよ?泣かないで・・っく、っく、とうさま。」
とうさまが泣いてると思ったら涙が引っ込んだ。まだしゃくり上げながら僕は、とうさまをぎゅっとした。
「かあさまに会いたい連れてって。」
「ファル。かあさまは先に帰って貰ったんだ・・とうさまと一緒に帰ろうな?」
「うん、分かったよ、一緒にかあさまのとこにかえろっ。」
とうさまは、僕をぎゅっとして馬車で一緒に帰った。とうさまに抱っこされ安心した僕は、眠った。
ここは・・あ、かあさま!!
「かあさまーーー!」
「ファル、良かったわ、元気そうで。」
「うん、僕は元気だよ!!かあさまは、大丈夫だった?」
「・・・ファル・・かあさま、とっても、遠いところに行く事になってもう会えないの。」
「かあさまっ!!そんなのヤダよ!!僕、おりこうにするから帰ってきて?!!」
「ごめんね、ファル。それは、出来ないの。 それに、ファルはいつだって良い子よ。かあさまの大切なファル
かあさまはね、見えなくなってしまうけど
ファルの事が大好きよ
これからもずっと・・・愛しているわ。ファル」
「僕だって、かあさま。大好き。いっぱい大好き。 だから、行かないで・・かあさま」
ふと、、目が覚めた
「とうさま。」
とうさまは、僕の手を握ったまま抱っこしてくれてたそして、目の前には・・・
眠ったかあさまが居た
「かあさまっ!!」とうさまから飛び降りてかあさまに駆け寄る
真っ白なかあさま。かあさまは、死んじゃったの?
とうさまは、黙って僕を抱きしめた。
とうさまと、僕の涙は・・・ずっとずっと止まることはない
心の中で涙が海になっていく・・・これ以上無いってくらい悲しい
かあさま・・・目をあけて
ぎゅっと抱きしめて
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