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優さん
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女性向きの恋愛要素が強くなったので、女性向けへ変更した方が良いかと悩みましたが、また、旅、チート色が強くなるのでそのまま、男性向けの設定としてあります。興味ない方は飛ばしてくださいね。
女性視点での恋愛妄想と思って読んで頂けたら幸いです。よろしくお願い致します。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
黒鉄がペロペロしてくる。ふふふっ、もう黒鉄ったら。もっとペロペロしても良いんだよ? この、愛くるしいモフモフは私の大切な愛犬ღ愛しい・・・
幸せから一転、黒鉄ーーーー!声にならない悲しみが溢れる
ギュッと抱きしめられる感覚に意識が浮上した。誰?黒鉄?そんな訳無いのに黒鉄かと思ってしまう
少しずつ目を開ける。人の胸だな・・・
黒鉄は居ない。
「杏里」
「優さん?ど、どどどどうして?」
「うん、オークキングの後、杏里はそのまま気を失った。あの時のこと、覚えてる?」
そう言われて、少しずつ甦える記憶。混乱した頭で、黒鉄を失った事、その後のオーク戦迄を何とか思い出す。
「うん、思い出した。」
「あの後俺が杏里を連れて帰ってきた。今迄言った事無かったけど・・・俺、杏里の事が好きなんだ。」
「え?」アホ面を晒しているであろう私を見ながら
「まだ出会ってそんなに経ってない。でも、俺達は、異世界に召喚されて濃い時間を過ごした。その間に俺は恋に落ちていた。いつの間にか杏里が大切な存在で大きくなってた。たった、少しの間に・・・
そして、杏里が黒鉄を喪って・・・心を失った時そして、オーク戦の時。君に好きだと伝えていなかった事を後悔した。」
切ない瞳を向けられているのは私?信じられない思いだ。優さんは、本当にイケメンで、優しく、賢く、包容力も統率力もある。そんな人が?あり得ない
「黒鉄が全てだって知ってる。でも、俺も杏里の事が大切だと思ってると知っておいて欲しい。」
「・・・・・」
何と返して良いか分からない。こんな私の事を大切と言ってくれる人が居るなんて思わなかった。今まで、いつだって軽く扱われてきた。どうでも良い存在なんだなって思い知らされてきた。
今回の、召喚の時だって同じだった。
私は要らない子
「俺は、杏里が好きだ。君を失うと思った時全てを杏里の為にって思った。」
「わた、私はそんな価値ない。今迄ずっと、そうだった。黒鉄と2人だった。」
と、呟く私に
首を横に振りながら
「今迄は、俺たちと会う為に1人と黒鉄だった。邪魔なダメなやつは杏里の側に居ない方が良かったんだ。
コレからは、そこに俺たち・・・
俺が加わる。ダメか?」
「でも、でも・・・」
「俺が、嫌いか?」優しいが真剣な瞳に射抜かれた
「ううん、そんな事無い。好き」
私も、初めから惹かれていた。ずっと優さんの側に居たいと思ってた。でも、ソレは叶わないと、捨てようとしてきた想いだ。
「でも、でも私は優さんに相応しくないよ。ソレに黒鉄の事で頭が一杯・・・」
黒鉄を想うと自然と涙が出てくる。人前では泣かないと決めているのに。
優しく、でもギュッと抱きしめながら
「それで良い・・・独りで抱えないで、
俺がいる。 ずっと、側にいるよ」
ずっと、側に・・・信じて良いのかな?また、裏切られる?でも、信じたいよ
闇の様な私の側に居てくれた、優さんの側に今度はわ私が・・・
「私が、優さんの側に居ても、良いの?」
側に居てくれると言ってくれた。でも、今迄はいつだってソレは指の間からこぼれ落ちていた。 時が経つとナクナルモノだった。
「俺の側に居て欲しい。コレからずっと。 杏里と一緒にお爺ちゃん、おばあちゃんになりたい・・・」
何度も、何度も頷く。ずっと寂しかった。黒鉄と私、2人を抱きしめてくれる優しい腕を、受け止めてくれる人を求めていたのかもしれない。 溢れてくる涙・・・
優さんに抱きつきながら安心した。
もう、1人で震えなくて良いんだ・・・
と思ったら、息が出来た。優さんの胸はホッと出来た。そうしてまた眠りについた・・・
女性視点での恋愛妄想と思って読んで頂けたら幸いです。よろしくお願い致します。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
黒鉄がペロペロしてくる。ふふふっ、もう黒鉄ったら。もっとペロペロしても良いんだよ? この、愛くるしいモフモフは私の大切な愛犬ღ愛しい・・・
幸せから一転、黒鉄ーーーー!声にならない悲しみが溢れる
ギュッと抱きしめられる感覚に意識が浮上した。誰?黒鉄?そんな訳無いのに黒鉄かと思ってしまう
少しずつ目を開ける。人の胸だな・・・
黒鉄は居ない。
「杏里」
「優さん?ど、どどどどうして?」
「うん、オークキングの後、杏里はそのまま気を失った。あの時のこと、覚えてる?」
そう言われて、少しずつ甦える記憶。混乱した頭で、黒鉄を失った事、その後のオーク戦迄を何とか思い出す。
「うん、思い出した。」
「あの後俺が杏里を連れて帰ってきた。今迄言った事無かったけど・・・俺、杏里の事が好きなんだ。」
「え?」アホ面を晒しているであろう私を見ながら
「まだ出会ってそんなに経ってない。でも、俺達は、異世界に召喚されて濃い時間を過ごした。その間に俺は恋に落ちていた。いつの間にか杏里が大切な存在で大きくなってた。たった、少しの間に・・・
そして、杏里が黒鉄を喪って・・・心を失った時そして、オーク戦の時。君に好きだと伝えていなかった事を後悔した。」
切ない瞳を向けられているのは私?信じられない思いだ。優さんは、本当にイケメンで、優しく、賢く、包容力も統率力もある。そんな人が?あり得ない
「黒鉄が全てだって知ってる。でも、俺も杏里の事が大切だと思ってると知っておいて欲しい。」
「・・・・・」
何と返して良いか分からない。こんな私の事を大切と言ってくれる人が居るなんて思わなかった。今まで、いつだって軽く扱われてきた。どうでも良い存在なんだなって思い知らされてきた。
今回の、召喚の時だって同じだった。
私は要らない子
「俺は、杏里が好きだ。君を失うと思った時全てを杏里の為にって思った。」
「わた、私はそんな価値ない。今迄ずっと、そうだった。黒鉄と2人だった。」
と、呟く私に
首を横に振りながら
「今迄は、俺たちと会う為に1人と黒鉄だった。邪魔なダメなやつは杏里の側に居ない方が良かったんだ。
コレからは、そこに俺たち・・・
俺が加わる。ダメか?」
「でも、でも・・・」
「俺が、嫌いか?」優しいが真剣な瞳に射抜かれた
「ううん、そんな事無い。好き」
私も、初めから惹かれていた。ずっと優さんの側に居たいと思ってた。でも、ソレは叶わないと、捨てようとしてきた想いだ。
「でも、でも私は優さんに相応しくないよ。ソレに黒鉄の事で頭が一杯・・・」
黒鉄を想うと自然と涙が出てくる。人前では泣かないと決めているのに。
優しく、でもギュッと抱きしめながら
「それで良い・・・独りで抱えないで、
俺がいる。 ずっと、側にいるよ」
ずっと、側に・・・信じて良いのかな?また、裏切られる?でも、信じたいよ
闇の様な私の側に居てくれた、優さんの側に今度はわ私が・・・
「私が、優さんの側に居ても、良いの?」
側に居てくれると言ってくれた。でも、今迄はいつだってソレは指の間からこぼれ落ちていた。 時が経つとナクナルモノだった。
「俺の側に居て欲しい。コレからずっと。 杏里と一緒にお爺ちゃん、おばあちゃんになりたい・・・」
何度も、何度も頷く。ずっと寂しかった。黒鉄と私、2人を抱きしめてくれる優しい腕を、受け止めてくれる人を求めていたのかもしれない。 溢れてくる涙・・・
優さんに抱きつきながら安心した。
もう、1人で震えなくて良いんだ・・・
と思ったら、息が出来た。優さんの胸はホッと出来た。そうしてまた眠りについた・・・
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