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設計図が届くまで 7
しおりを挟む大満足な夕食の後、スライム君の名前を付けたらテイムした事になり会話が出来る様になった。そこでクロ・モモからもおねだりされ、そこでテイマーのスキルがある事に気付いた。無事テイムし2人とも会話できるようになったのだった。
レオにもテイマーのスキルを付与しレオンと絆を結んだ。とても幸せな刻を過ごしたのだった。
それにウィル兄様とスティーブ様にもテイマーのスキルを付与したので今後は、家族が増えるかもねღ
そんな幸せな気持ちで眠りについた私たち。翌朝は、クロにペロペロされモモは私の首の上でマフラーの様になり、天青がほっぺにピトッとくっ付いていると言う状態で目が覚めた。レオとレオンも同じような感じだった。ふふふ、幸せだ
幸せを噛み締めながら、起きて朝ごはんにする。今日は目玉焼きの気分だ。トーストとベーコンエッグ。サラダにフルーツだ。あと、カップスープ、コレはインスタントね。すると
「アリアーナ~、オレさー皆んなと同じのが食べたいの・・・」とつぶらかな瞳で見て来るレオ。それに「私もにゃあー」とスリスリして来る2人。
「うーん、でもワンコとかニャンコは人と同じ物は食べると身体に毒だから。だから一緒の物は食べられないんだよ・・・」と悲しくなりながら伝えると
「うん。日本に居た頃はそうなんだけど、もう大丈夫なの、身体が変わったから。モンスターと同じくらい強くなったんだよ!それにテイムされたからもっと強くなれるしね!だから、お願い。」とキュルルン☆と見て来る。
「分かったよ!2人が大丈夫なら同じ物食べようね。私も一緒に美味しく食べたいよ。レオンも同じかな?同じの食べられる?」と聞くと
「うん、俺もお願い。同じ物が食べてみたい。」グハッ、昨日から思ってたけどレオンはレオと同じくらい低めのイケボなんだよね。クロはいつものサイズの時は少年。大きくなると低めのイケボだ。やられた~。因みにモモは可愛いღ大きくなると素敵なお姉さんって感じ。私の声はアルトだけど、モモもアルトだけど少し高め。
「皆んなと一緒の物が食べられて嬉しいよ。塩分とかの調味料とかも大丈夫かな思わず笑みが溢れる。皆んなも笑ってくれている。尻尾も機嫌良さげに揺れているから間違いないね。天青も同じように楽しげに揺れている。可愛い
こうして皆同じ物をと言うことで、追加して準備。日本にいる時はいつも同じ物が食べられたらなと思ってたから嬉しい。皆んなで美味しく食べた後はまた散策へと向かった。
昨日の筍は予想外の収獲だった。しっかり筍地点と山菜地点をMAPに入力しておいた。季節が色々混同してるから今の時期だけとも限らない時々確認してみよう。不思議な森だ。
レオと皆んなとおしゃべりしながら散歩している気分でMAPも埋まって行く。この辺りの木は少しほっそりしている。まあ、他に比べたらって感じだけど幹の色も少し白っぽい。日本で見た白樺林を思い出させる美しさだ。
あ、薬草だ。白い可愛い花を咲かせる。皮膚の保湿とかに良くお風呂に入れても使える優しい香りの花だ。葉っぱは鎮痛剤の材料にもなり有用だ。
その後、みかんやりんご、モモ、ぶどうの木と大好きな果物の木が少しずつ群生している場所を発見した。周りには野苺や無花果なども実をつけている。
「こんな事あるんだね・・・」とレオと2人何となく固まって生えている果物の木の葉が風にそよぐ様を暫く眺めてしまった。ゆっくりと顔を見合わせて実をもいでいく。他の動物やモンスターも食べるだろうから程々にね。それと所々に其々の若木、苗木があったので2本ずつくらい土を多めに採取して行く。取り敢えず時間経過の無いインベントリに収納しておいた。
何だかほんわかした気分でまた進んでいると・・・
「「「グギャッ、グギャギャッ」」」とゴブリンが5体現れた。それこそこんなに森の奥深くにいる何て・・・なんてことを思っていたら切りつけて来た。一斉に飛び掛かって来るゴブリン達に驚いていたらレオがあっという間に倒していた。早っ。前に居たモモが気付いたら私の背後に居て囲むようにして守られていた。
「皆んな、ありがとう。次は私もしっかりするからね。」と伝えると、
「うん、大丈夫だよ。結界をしっかりね。安全圏があると安心して戦えるから。それとヒールとかバフを掛けてくれたらありがたいかな。」と穏やかな笑みを見せてくれた。
「OK任せてー。あ、そうだゴブリンの討伐証明は右耳だよね?それと魔石ね。冒険者のレベル上げに必要だもんね。」と一旦インベントリに入れて・・と。
レオは優しい。身を守らせながらもちゃんと私にも仕事、出来ることを伝えてくれる。ただ守られるだけじゃ嫌なこと分かってくれてる。ワガママにならないように気を付けよう。その後もゴブリンと複数体ずつ遭遇した。大体3~7体。多い時で12体程。段々その頻度が増して来た。
「この感じだと大きめのゴブリンの巣があるね。ただこの辺りにゴブリンの苗床になる様な種族は居ないと思うだけど。ゴブリンより強い種ばかりの筈なんだ。」とレオが思案顔。そうこの世界のゴブリンも雌が居なくて他種族の腹を借りて繁殖するのだ。
「このまま放っておく訳にもいかないから集落を見つけよう」とレオ。
「うん、分かった。皆んなも良いかな?」とレオと問いかけると全員から
「「「「了解‼︎」」」」と返って来た。
皆んなに身体強化を付与し結界で身体をコーティングした。これで物理・魔法両方から守られる筈だ。皆んなに伝えると
「「「「「「・・・チート」」」」」と声を揃えて呟く。
「でもコレで私もお荷物じゃなくなるよ?」と返すと。
「アリアーナはいつだって必要な存在だよ。今度こそ必ず全てから守る。安心して。でも安心な材料は一つでも多い方が良い。良かった」と抱きしめてくれるレオ。皆んなも寄ってきて尻尾と身体で包んでくれる。天青以外は全員大きな身体で・・・何だか安心感と幸せで眠くなりそうだよ。
「ただ、今度こそって・・ショーモライズ国からかな?それなら再会してからずっと、充分守られてるよ。ありがとう。」うんうんと頷く皆んな。ありがとう
「ヨシ。安心出来たし行こっか。」とレオ。
「いざ、出発ー」と私たちは再度出発したのだった。
だがそこで、Guuuuuuuuとお腹の音がなり締まらない私でした・・・勘弁して。しかし、あくまで本能に忠実なボディはおかまいなし・・・
「ご飯食べてから行く?」顔から火が出そうだけど仕方ない。
くすくす笑いながら
「うん、俺も丁度お腹すいたなって思ってた。食べよ。」と極上スマイルを向けてくれたレオ。優しいしカッコいい。私も、もっと素敵レディにならなきゃね・・・
「じゃ、食べよっか」
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