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設計図が届くまで  3

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設計図が出来る迄の間にキャンプもしたいと料理用の竈とピザ窯を作っていたら何だか拠点の様になってしまったDIYを楽しみ過ぎて・・・

うん、山小屋?ロッジの様になってる。コレはこれで良い!!
なんて、満足しながら完成から一夜明けた今日。 森に探索に出掛けることにした。私達がDIYしている間にレオン、クロ、モモ達は周りで遊んでいたり森の中を駆け回ったりしていた。毎日会っていたし一緒に過ごしていたんだけれど今日久しぶりにワンコ、ニャンコと顔を合わせた気分だ。

魔淵の森に入った直ぐよりも大きくなってる。成長期か?そんなわけないのに思わずそんな事を考えてしまい笑ってしまう。そんな訳あるか!って奴だ。

仕方ないな。理由が分からないモノはワカラナイ。強いて言うならば、魔淵の森の成せる技かもしれない。レオもこんな事象はこの世界でも聞いた事ないそうだ。特に、病気とかでも無さそうだし、ま、良いか。

レオンは元々ラブラドールだから元々小さくは無かった。ソレがニューファンドランドみたいになっている。デカい。とても大きくなった・・・まぁ、でも許容範囲内か

うちの子クロは、豆柴より少し大きいくらいだったから自分より大きな柴犬とかにコンプレックスあったんだよね。良かったね、負けた気がしてたみたいだけど見返してやれたね?うん、とっても凛々しくてカッコいいよ。大きい狼みたいになった👍


そして、モモよ。君大きくなってもめっちゃ可愛いねღ
白くて柔らかな毛並み。そして美しいブルーと言うか薄紫の様な瞳。とても素敵だ。犬とは違う猫科特有の柔らかな身体。はぁーーーー、最高だ。でも、もう私首の上にも胸の上にも乗らないでね。死んでしまうから・・・

今朝も上に乗っかってたけどさ、苦しいよ

よーく言い聞かせておいた。私が居なくなっても良いのか?もう、会えなくなっても良いのか?と。 悲し気な顔をしていたけど受け入れてくれた。良かったよ。命の危機は脱出した。


こうして驚きの事実を、人もペットも受け入れた所で改めて探索へ、 GO!





☆     ☆     ☆     ☆     ☆     ☆     ☆




ドラゴンさん達に連れて来てもらったこの場所は本当に深い森の中だ。魔淵の森は本当に奥深い。その分浅層には無い貴重な薬草や草花。動物然り、モンスター然り。が生息している。あるものは、棲息か・・

植生も、地球ではあり得なかった図鑑やテレビでしか見た事ない様な形に似た植物がある。そう、熱帯雨林、ツンドラ、温帯気候の物やetcとあり得ない配置だ。其々が固まっているとはいえ、こんな近くの地帯にある様な物では無かったから。流石ファンタジー。虫もいるけれどサイズも様々だ。こちらは苦手なのでそっとしておこう。生態系には必要だもんね。

だが、しかし生態系には必要でも私達が刺されたり噛まれたりしたら危ないかもしれない。虫も避ける事の出来る結界を皆んなにしっかり目に付与しておく。命に関わるモノもきっといるから

まぁ、ソレはさておき地球とも似た様な植物に親近感を覚えつつ散策を続ける。

あ、こんな所にイチゴ!!!好きღ
どれどれ、食べられるのかな?鑑定してみると・・良かった食べられる。クリーンして1つ味見。うん、美味い!高級イチゴみたいな味だ。甘さがジュワッときた後に少々の酸味が来る。ハァーーーー、至福。苗ごと持って行こう。

あ、あっちにはコレはもも?!?とってもデッカいけどももっぽい。うっすらとふわふわのとても短い毛に覆われて甘くてもも特有の匂いがする。ジュ、ジュルリ。いかんいかん。イチゴがめちゃウマだったからももにも期待してしまう。
どれどれ、クリーンして・・・ハァーーーー!ーーーー美味い。もものコクがすごい!レオと目を見合わせてから夢中でかぶり付き堪能した。何とも芳醇ღ  コレまたイチゴと同じ様に旨旨だった。

イカンイカン、しっかりせねば!と言ってる側からあ、アレはーーー!ゼンマイにふきのとうに、キノコ!私が大好きな山菜が山の様に!!!あーーーー、早く食べたい!イヤ、待て。しょくせるかちゃんと鑑定しなきゃ。焦る気持ちを落ち着かせ順番に鑑定して行く。

結界ーー大丈夫だった!全部食べて大丈夫な日本での山菜と同じღあーーー、至福の第何弾か目。早く返って下ごしらえしなきゃーღ


「あ、ごめんなさいレオ。私夢中になってしまって・・・」

「ううん、大丈夫。俺も夢中になってたよ。なんかこう言うのって我を忘れるよね。」

良かったぁ。同じ属性みたい。ありがたや~。

「「ヨシ!帰って下ごしらえする?」」ハモってしまった。ふふふ

顔を見合わせ皆んなで一緒に拠点に戻る。私の事はクロが迷子にならない様に適宜お世話してくれてる。

そう言えば、モンスターいなかったね
まぁ、良いか。
山菜、山菜 ღ






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