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そろそろ動き出そう

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夜会が終わってからはや3ヶ月。ずっと魔淵の森に行って無かったから暫く行くことになった。レオナルド様もやっと時間が取れたのだ。  2人での外出は久しぶりワンコ達も外に出してあげられるから喜んでる。最近はお仕事仕様で夜しか会いに行っていなかったから・・・


先ず、公爵領へと移動・・・する途中で早速賊に襲われた。馬車の威力。造った本人何だからセキュリティもバッチリだと何故分からないのか?疑問だ。返り討ちシステム作動。あっさり捕まえた。賊は予め所定の牢に送る事になっていたからそのまま転送陣へ放り込んでおいた。
心ゆくまで、尋問を楽しむが良い。


公爵家に到着。2日程癒された後魔淵の森へ。ジュリアーナお母様は凄く心配されていたけれど(奥まで行くと伝えてあったから。失敗だったね。こんなに心配かけるなんて。)無敵の結界とへなちょこだけど案外強い事を証明し何かあれば直ぐにルームへ逃げ込むから大丈夫と説得して納得して貰った。ローゼリアお母様の説得も大変だった・・・プライベートではお二人の事を"お母様"と呼んでいる。



☆       ☆       ☆       ☆        ☆       ☆       ☆



魔淵の森
一歩中に入れば空気感も変わってしまう。濃密なナニカがこの森にはある。だが私はこの空気が肌に合う。初めて入った時何故か安心出来た。出て来るモンスターも可愛く感じた。もちろん向かって来るモンスターは討伐したけれど。インベントリに入れておいて後で解体して貰い美味しく頂いた。
素材は、そのままインベントリに寝かせてある。



今回久しぶりの魔淵の森。変わらず安心出来る空間だ。最初は普通の木々だが段々と太い幹の樹々が並ぶ。今はレオナルド様レオン、クロ、モモと一緒に仲良く歩いている。ワンコ達もなんだか逞しくなった気がするけど気のせいかな?モモは逞しいと言うよりはよりしなやかに俊敏にチーター?の様な感じだ。少し大きくなったかも。


「アリアーナ、こうして歩くのも久しぶりだね。」

「ええ、もう何年も経った気がするけどほんの数ヶ月。でも、色々あったわね。」

「ああ、でも、コレもコレからの長い自由な人生を手に入れる為と思えば小さな事だね。」

「ふふ、そうね、ほんと嬉しい!」

ユーリア王家の庇護がある。まあ、無くてもこうして魔淵の森に逃げれば追っては来れない。でも、堂々と生きていけるのは素晴らしい! ショーモライズで人生を搾取されるなんて真平だ。


まだ、魔淵の森の触りの部分でしか無いけれど緑濃く、私には爽やかに感じる。この森は魔素が濃いのだそうだ。レオナルド様も魔素に強くて良かった。

この辺りの木々はまだそこまで逞しく無いから、葉の緑も黄緑って感じだ。美しく葉がつき、若々しい力強さを感じる。リスやモモンガ等の小動物も見られる。
出てきてほっぺをパンパンにしてキョロキョロする姿は本当に可愛い。クリクリとした目が愛らしくて・・・おっと遅れをとりそうだった。

結構蛇とかもいるらしいけれど爬虫類は今の所出会って居ない。と思っていたら斜め前の木の枝にカフェオレ色の蛇がニョロリンコ。毒蛇では無さそうだったから良かった。なんか、可愛い?

「おっ、蛇も居たね!」

「うん、蛇は嫌い?」

「いや、大丈夫。大好きって訳じゃないけどね。」

「うん、同じく。」
いや、つぶらな瞳で見て来る。ずっと・・

蛇の目ってつぶらだった?邪気のないその瞳につい、絆されそうになる。蛇、君はどんな気持ちなんだ?
まぁ、良いか。取り敢えずもっと奥に行く予定だから進んで行く。


暫くして、《待って!ねぇ、待って》

「何か聞こえる?待ってって聞こえる?」

「いや、俺は聞こえないなぁ。」

「そうか、気のせいかな?」

《気のせいじゃないよー、待ってー》

「やっぱり聞こえる。気のせいじゃ無いよ、待ってって。」

立ち止まり辺りを見回すと、後ろから追い縋る?!蛇の姿が!!きゃーーーー怖いよ

「ねぇ、へ、蛇が付いて来てる!」

「うわっ、本当だ!」

《一緒に連れてって!》

「何か一緒に連れてってって言ってる!」

「どうしよう!そこまで蛇に愛着ワカ、、ない。」
すると哀しそうな顔?雰囲気?の蛇

「いや、沸くよ!愛着と言うか蛇も可愛いとは思う!少し怖いだけで・・・」

《僕、怖くないよ!可愛い?よ?お願い!ボッチへサビしいの。》

「ボッチがサビしいって・・・」

「分かったよ。そんな顔しないで?連れてこう。」とレオナルド様

「うん、ごめんね。何かボッチがサビしいなんて言われたら置いてけない。」

「じゃ、一緒に行こうか。」

「蛇くん、一緒に行くけど私達にとっての悪い事。しちゃだめだよ?何がダメかは伝えて行く様にするからね。取り敢えず、一緒に居る生き物は食べちゃダメだよ?ご飯はあげるからね?」

《うん、分かった!ありがとう》

なんで、蛇の声が聞こえるのかは分からないけれど。ま、良いか。

首に巻くのは怖いから小さなバッグの様な物に入って貰ってから一緒に行く事に。そこからチョコンと顔を出したカフェオレのヘビ・・・


可愛いかもしれない










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