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気の向くまま
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しおりを挟む今日はフェリーチェさんが
一緒に行く事になって
初めての朝
テントから出ると
そこはもう、花が閉じた
月見草だった
神秘的な光景を思い出しながら
朝ご飯の準備
今朝は、、、何にするかな
クロワッサン、トースト
スクランブルエッグ、、。
サラダ、目玉焼き
フルーツ
コーヒー、
美味しく頂いた
「ヨーーシ、行こっかー」
今日は、フェリーチェさんも
一緒に出発ー♪
緑に癒されながら
たまにモンスターと遭遇。。
それでも今までと
変わらない強さで
弱い敵の時は
様子を見ながら子供達も
戦ってレベルを上げていった
何日か経ち ナビに
村らしき反応があった
森の中奥まった辺りだ
皆んなと相談して
行ってみることに。。
馬さん達は 島 へ
メェーナー達にお願いして
森へ入って行く
半日程進み、、、
村らしき建物が見えて来た
フェリーチェさんは
1度 島 に戻る、、、
村に到着。
何か、、活気が無いというか、
暗い感じがする、、
畑の作物はそこそこ
育ってる様に見える
人が居ないね。。
あ、向こうのほうに、、、
子供?
「子供みたい、、
あ、倒れたよっ」とリンゼが
走り始めた
皆んなで駆け寄る
そこには、、
ガリガリになった子供が
倒れていた
怪我は無さそう、、、
鑑定
名前 ルリ
年齢: 7 女の子
レベル:3
HP :25
MP :15
力 :6
素早さ:8
攻撃 :5
防御 :6
器用 :8
運 :2
スキル 無し
状態 飢餓・衰弱
見たまんまだけど、病気とかは
無いみたい。。。
この子の親はどこかな?
ヒールをかけて、、、
「「気がついたっ」」
双子ちゃん達が声を上げる
うっすらと目を開ける子供
「大丈夫?」
見るからに大丈夫じゃ無いけど
つい、口から出た
「あなたお家は?近い?
お母さん、お父さんは?」
「、、、」
何も言わず目が閉じられる
声も出しづらいだろうから
ここで、少しでも飲んで貰って
元気を出してもらおう
島 の白桃ジュースは
とろっとしてるから
むせ辛いし、栄養価も高い
ポーションの様な効果も
少しだがある
少しずつ口に入れていく。。。
しばらくして、、
眼を開けてくれた
「お姉ちゃん達 誰?」
「私たちはね、旅してる人達だよ
あなたのお名前は?
私は、ユウ。10歳だよ 」
鑑定で分かってはいるけど
本人から聞こう
「うちは、ルリ 6さい」
「ルリちゃんか、、
誰か、家族の人はいる?」
「独り、、だよ。。」
「うん、そかそか
この村、、
大人はどこにいるのかな?」
「大人は 洞窟で掘ってるの」
「何を掘ってるの?」と私
「分からない、、
何か、だいじって言ってた」
「そっか、帰ってくるの?」
「夜、帰ってくるの
でも、また朝早く出て行く
皆んな汚れて黒くなった」
「ご飯は食べてるの?」
「少しだけ。。。
怖い、、おじさん達が
時々来る」
キュルルー。。。
ルリちゃんがお腹をさする
「じゃ、お姉ちゃん達と
一緒に食べよっか、、?」
目が期待と不安に揺れる
「良いの?」
「うん、良いよ、一緒に食べよ 」
皆んなも頷く。。
「「一緒に食べよ」」
双子ちゃん達も、嬉しそうだ
「ルリちゃんのお家に
連れて行ってくれるかな?」
「うん、いいよ」
そこは、強い風が吹けば
倒れそうな小屋の様な建物だった
「「「お邪魔します」」」
「どうぞ。。」
「私はエレナ、ご飯が出来るまで
一緒に待ってましょうか、、、」
準備する間、エレナさん達に
お願いする事にした
シェリーちゃんも居るし、、
お母さんみたいな感じで
安心出来るかなって。。。
島 で作ってきた
野菜が沢山入った
ブイヨンスープ
トロトロになるまで煮込んだやつ
他の皆んなも、
ポトフにして貰った
ルリちゃんの身体がまだ
受け付けないだろうから。。
でも、見たら食べたいもんね
似たような物なら、、ね?
こうして、ルリちゃんに
食べれる分食べて貰った
一心不乱に食べていたけど
満腹になったのか、、
寝ちゃった。。
少しホッとしたような
表情で眠るルリちゃん
辛かったね。。。
クリーンをかけた身体は
新旧のアザが隙間なくあった
アザ以外の何か無いのか確認で
服の下を見てみた
やはり、すごいアザの数々
そして、鞭打たれた痕
この世界、、、
子供を虐待するのが
普通なの?
良くわからない状況
変に動き回るのも危険かも
しれない、、、
こういう時は、、、
想像創造だね
隠密・情報収集
忍び足、隠れる、
聞き耳、すり抜ける
視える、逃げ脚
意外と
ポイント使ったけど
沢山余ってるから良し。
こうして、隠密のスキルを
使い。。
他の家、、6軒程あったが
見て回った。。
家の中には、
子供がいる家が4軒あり
見てみたが
特に衰弱した様子の子は
居なかった。。
特別汚れても居なくて
見た感じアザとかも無さそうだ
他の子は、
そのままで大丈夫そう。。
やがて、日が暮れた後
人の気配がする
少し扉を開けて、隙間から覗く
6人程の大人達がいる
4~5人程が近づいてくる
ど、どうしよう
その時、、
「お姉ちゃん達隠れてっ
バレたら叱られる、、」
半泣きのルリちゃん
?!っ、どこにそんな場所が?
あ、、どうしよう
チャーリーさんが
「ルームか、 島 へ」
取り敢えずルームへ皆んなで
そこからなら、
窓にしてみることがが出来る
全員でルームへ、、
入って直ぐ、ルリちゃんの家へ
入ってきた男性達
「今日は、ちゃんと出来たのか?」
「や、やりました
うちは一生懸命野菜の世話
しました、、、」
「草が残ってたぞ」
と、平手打ちをする男
蹴る男、、
ガリガリで非力な少女が
耐えられるはずがない
蹲り、、動かない
それでも、
まだ止めようとしない
「辞めてっっ」
我慢出来なかった、、
「「誰だっ」」
「何してるっ、他所もんだぞっ」
「お前達何処から来たっ」
青筋の立ったアークさんが
「お前達こそ、こんな子供に
何してんだよっ」
アランさんやチャーリーさん
の姿も見え、動揺する男達
「これはどういう事でしょうか
ただ、子供への暴力?
それとも、何か?
いう事がありますか?」
チャーリーさんの静かな声
「俺たちは、
女房達を人質に取られてんだ」
「俺たちが掘ってる間は
畑の面倒みるもんが必要だ」
エレナさんが
「それは、ルリちゃん1人が
やる仕事では無いでしょう」
っと、本当そこだよ。。
「コイツは、村のお荷物だ
コイツがやるのが当然だ
俺たちは掘ってるんだ。。
コイツの所だけ親がいねぇんだ
その分だけ働くのが当然だっ」
「だからと言って、暴力を
振るって良いことになりませんが
あなた達は、誰に、何を
掘らされているんですか?」
チャーリーさんの冷静な声音に
含まれた殺気に尻込みする男達
「どうなんだよっ」
と、アークさんの追い討ちの
殺気に、、、
「お、俺達がわりぃ訳じゃねぇんだ
盗賊達が、、
レアメタルが出たとかで、、
やって来て、脅してくんだよっ」
「レアメタルが出た場合は
国に報告する義務があります。
国があなた達に指示している訳では、
無いのですね?」
チャーリーさんの言葉に
「お、おう、俺たちゃ
盗賊達に脅されてんだ、あと
冒険者だな、、、」
「冒険者?」
アランさんの問いに
「俺たちゃ詳しくは、知らねえ
脅されてるだけだ」
「そうですか、、、
分かりましたが、リルちゃんの
親は居ないんですね?」
エレナさんの問いに
「居ねえって言ってんだろ」
切れてエレナさんに詰め寄る村人
「俺の女房に、近づくんじゃ
ないぞ? 」
本日一の殺気がアランさんより
発せられる。。。
「ルリちゃん、あなたが良ければ
私たちと来る? 」私の問いかけに
震えながら、、、
「で、でも、、うち何も出来ない
要らない子だから、、迷惑じゃ」
「ルリちゃんは子供だよ?
これから、やりたい事を
覚えていけば良い」
「ほ、ほ、ホントに良いの?」
「何勝手な事言ってんだ」
怒る村人だが、、、
「あなた達が、ルリちゃんは何も
出来ない、要らない子だって
言ったんでしょ?
なら必要な私達の所に
来れば良い」
私は子供だけど元はおばちゃん
おばちゃんのマジギレ
バカにすんなよ。。。
子を守る母は、鬼になれる
「「「「っ!!!」」」」
「何も出来ないルリちゃん
1人がやってた仕事、、
あなた達の子供だって
出来るでしょ?」
「そんでも、そいつは
俺たちの村のガキだ」
「だから出てはいけないと言う
決まりはありませんね。
ましてや、親も居ないのならばね」
チャーリーさんの言葉に
唇を噛み締める村人達
「なら、もうこの村から
出て行けっ、他所もんが
居る場所は、この村にはねえ!」
「結構です。行こっ
ルリちゃん、、一緒だよ」
と、手を引くと泣きながら
手をぎゅっと握りしめて来た
「あ、持って行きたい物は
持って来てね」
「大丈夫、、母さんの形見は
コレだけ。」
とネックレスを握りしめる
「あ、それと。今まで、
お荷物だったみたいだから
お礼に、食材を置いて行く
子供達に食べさせて!」
私のアイテムバッグから
出して置いて行く。。。
「さ、皆んな行こう!!」
「こんな、夜に
モンスターに襲われて
死んでも知らないぞっ」
「心配ご無用。俺達は
自分達の面倒はみれる」
アランさんの言葉に
悔しげな顔でこちらを見ている
「そ、村長さん
ありがとうございました」
ルリちゃんの言葉を最後に
村を出る私たち。。
しばらくして、
村が見えなくなってから
一緒に帰ろ 島 へ。。
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