ガネーシャ君幼稚園にいく

夢ノ命

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エピソード3 消えたジャングルジム

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ぼくは、つみき幼稚園の、

たんぽぽ組年少の前田幸太(まえだこうた)です。


よろしくお願いします。

今日は、はんちょうさんです。がんばります。


今日のお休みは、竹田琴音(たけだことね)ちゃんです。



それからぼく、真野(まの)さんていう人に、

ガネーシャ君のことを話してってたのまれたの。



真野さんは、たんぽぽ組の真野絵里(まのえり)ちゃんのお父さんなんだ。


えっ、え~と、ガネーシャ君のことだっけ、

あっ、そうそう、あのことはなそう~っと。



5月5日のこどもの日に、

はじめてのじゅぎょうさんかんがあったんだ。



みんなのおとうさんおかあさんがあつまって……

ぼくたちがようちえんでがんばっているところを、みてもらう日だったんだ。



幼稚園にくると、じゅぎょうがはじまるまで、

みんな園庭(えんてい)にでて、遊んでいたんだ。



それで、せんせいのよぶこえがきこえたの。

あそぶのおわり、っていうあいずだよ。

みんなきょうしつのほうへはしったよ。

コケたこもいたけど。



おんなのこがひとりだけ、ジャングルジムのうえにずっといたの。


おりられなくなったみたい。

せんせいもきがつかなかったみたい。



おんなのこがないて、みんなそっちみたときに、

すごくびっくりしたの。


だってガネーシャ君が、ジャングルジムを、

しゅるりって、はなですいこむところだったんだ。



みんなびっくり。

こしをぬかしたおかあさんとかいて、

きゅうきゅうしゃでびょいんにいっちゃったんだ。



あんなでっかいジャングルジムをはなで、

こうやって、フンガーって。

ぜったいすごいよ、ガネーシャ君は。



ガネーシャ君が、ジャングルジムをすいこんだから、

おんなのこは、ふうせんみたいにふわり、じめんにおりられたんだ。



ガネーシャ君は、おんなのこをたすけたんだけど、

えんちょうせんせいにおこられて、

ジャングルジムをまたはなからだしたんだ。



ガネーシャ君は、せいぎの、みかたなのに……へんなの


それからねぇ、ガネーシャ君のはなからとびでたジャングルジムは、

いままでななだんあったんだけど、はちだんになっておおきくなっていたんだ。



あっ、もうかえるじかんだ。

これからも…ガネーシャ君がんばっ…て。おしまい。


せんせい、さようなら。

みなさん、さようなら。ぐっどばい!



〈続く〉
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