光の国のロピー

夢ノ命

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エピソード1 光の国のロピー

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『ロピーが恋をしているって?』


噂は国中に広まりました。



『お相手は誰なの?』


『このあいだ光の国を訪問されたキラキラ星のキラキラ姫さ』


『ひとめぼれですって』


『ロマンチックだねぇ』


ちまたでは、こんな話しで持ちきりです。




ロピーは、光の国の王子さまです。


光の国は、妖精の国よりずっと上のほう。


神さまの国よりずっと下のほうにありました。



ロピーの父は、『スターライトゴッド』と呼ばれ、

かつては、あらゆる星たちに光を与え輝かせる役割の神さまでした。



スターライトゴッドは、ある日偶然出会った妖精と、

一生に一度の恋に落ちました。



それが、ロピーの母の、ローズだったのです。


ローズは、この世のありとあらゆるバラの花たちに香りを与える妖精でした。



ローズは、黄金に輝くバラの花に千種類の香りをブレンドして与えようと、

神さまの国までやってきた時、

それを手にしていたスターライトゴッドとめぐり逢いました。



やがて、スターライトゴッドは、

神さまの身分を捨てて、妖精ローズと一緒になり、


光の国を創って、そこに住むようになりました。



〈続く〉
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