上 下
48 / 66

La Madrugada 31 -制裁その後 3- # R18

しおりを挟む
「ひっ……い、いやぁっっ!! いやっっ! 許しっ…許して!! やめっ、そこっ! ダメぇっっ!!」

 弟は啼き叫んで許しを乞うていたが、兄は許さず、弟にきざまれた刻印しるし執拗しつように責めていた。

 日陰シェイドが焼き入れたそれは、秘文字ミスティカラタしるされた兄のイニシャルで、まれなことに緋色で美しく残った。
 その刻印しるしは、触れただけでも弟の脳天までしびれるような快感を与えた。

「もう、やめてっっ! ……やだぁーー兄さま、お願いっ……っ! もう……許してくださ……っ!! リシェ、狂っちゃう……っ!」

 その小さな刻印しるしをしつこくめられ、きつく吸われる。それだけで、全身が性感帯になったかのようだった。
 乳首は固くとがり、刻印しるしを責められながら乳首をはじかれては、新たな涙を弟はあふれさせていた。

 命じられた四つ這いアレン・フィーレは、腕で支えることができず早々に肘を折り、尚更なおさら尻を差し出す恥ずかしい姿勢で兄に、いい様に刻印しるしなぶられることとなった。

「何故? 感じている筈だよ、リシェ。尻をはしたなく振って……男根ペニスがどろどろにれている」
「違っ……ちが…わな……けど、ちが……っ! リシェ、もう分からな……っーーいやぁっ!!」

 兄は、刻印しるしを押さえながら、弟の肛門アヌスを開いた。
 舌で肛門アヌスふちめ、唇を寄せる。

 ぴちゃ……、ちゅ…ちゅく、ちゅく……

「ひ……っ……! や…ぁ……っっ!! え……っく……ひっ……く、もう……許して…………」

肛門アヌスめられるの、好きだろう? リシェ」
「好き……、好き、わか……リシェ、分からな……っ!」

日陰シェイ、白いティゼ」
 兄がすっと、手を伸ばした。

「やだっっ! 日陰シェイ、青っっ!!」
「……リシェ? どうした、白の方がふわふわするぞ?」
「ふわふわ……いい、青……」

 ひっく、ひく……っ……

 泣きながら弟がうったえると、日陰シェイドは兄の手を取り、青ティゼの軟膏ローションまとわせた。
「……青のティゼが主のお好きな香りだと知っていらっしゃいますから」
 そっと、日陰シェイドささやく。

 くちゅ、くちゅ……
「んーーーんっ……は……ぁ……っ……」

 兄は、弟の肛門アヌス軟膏ローションを纏わせた指を沈め、馴染なじませる……そして、一旦指を引き抜くと、弟の身体を表に返した。

「足を開いて……そう、抱えて」
リシェ、また、恥ずかしい恰好する……」
 やっと刻印しるしへの責めがみ、弟がほうっと息をきながら、足を抱えて開く。

 くちゅり……

「青……好きか?」
 再び弟の肛門アヌスに指を沈めながら、兄が問う。

「好…き……青、兄さま……あんっ、あぁ…………」
いか?」
「んっ……、、から……兄さまのれて……男根ペニス、欲し……」
 どこか、夢現ゆめうつつのような様子で、弟がねがった。

「ーーん……ぁ……、気持ち、…………ぃ……」

 兄は、ゆっくりと男根ペニスうずめ、先ほど迄、激しく刻印しるしを責め、弟を喜悦よがらせ、嬌声きょうせいをあげさせていたのとは裏腹に、ゆるりと腰を使ったーーそれだけで、弟に得も言われぬ快感をもたらせる。

「あ……や……ぁ……リシェリシェ……」
「可愛いよ、リシェ。……卑猥ひわいに尻が揺れている。いやらしい尻の振り方を覚えたね……上手だよ」
「や……言わない、で……兄さま……言わな…ゆる、して……」
「何故? 兄さまは、リシェがいやらしいことを知っている。自分で言ってごらん? ”リシェはいやらしい子です”、って」
「に……さま……」

 ぽろぽろぽろ……と、涙をこぼして言いよどむ弟の身体を起こし、兄にまたがらせて対面座位の姿勢かたちを取った。

 兄は弟を抱きしめて、耳元で囁いた。
「ほら、兄さまが抱いてやる。言ってごらん、リシェ」

 弟は、おずおずと兄の背を抱きしめ、兄の肩に顔をうずめて戦慄わななく唇を開いた。
リシェ……、い…やらしい、子、ですーーごめん、なさい……」

「ちゃんと言えて良い子だ、リシェ。もうあやまらなくていい……リシェをそうしつけたのは、兄さまだからね。でも、何度でも言わせるよ――リシェ、お前をはずかしめるためだけに。覚悟しておきなさい」
「は……い、兄さま……んっ、あ……」

 下から突き上げられて、弟からあえかな声があがった。

「兄さまにすがっておいで」
 兄の言葉に弟は、兄の背に回した手をきゅ……、と強め、徐々に激しくなる男根ペニスの突き上げに身を任せた。

「あ……、や……深ぃ……! 兄さま……っ! ……あ、つよ……ぃーー!」
いか? リシェ……」
 目を細め、こらえるような表情かおで、兄は弟を突き上げた。

ぃ……リシェ……っ……たい」
「イきたいか? リシェ」
「……ドライメスイキしたい……っ」
「ーー好きなだけ、イくと良い……リシェ!」

 ひと際強い突き上げに、悲鳴のような嬌声きょうせいを上げーー弟はイった。
 その後も、兄にすがりながら幾度いくども……兄を呼びながら。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

神官、触手育成の神託を受ける

彩月野生
BL
神官ルネリクスはある時、神託を受け、密かに触手と交わり快楽を貪るようになるが、傭兵上がりの屈強な将軍アロルフに見つかり、弱味を握られてしまい、彼と肉体関係を持つようになり、苦悩と悦楽の日々を過ごすようになる。 (誤字脱字報告不要)

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

双葉病院小児病棟

moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。 病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。 この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。 すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。 メンタル面のケアも大事になってくる。 当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。 親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。 【集中して治療をして早く治す】 それがこの病院のモットーです。 ※この物語はフィクションです。 実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。

愛人少年は王に寵愛される

時枝蓮夜
BL
女性なら、三年夫婦の生活がなければ白い結婚として離縁ができる。 僕には三年待っても、白い結婚は訪れない。この国では、王の愛人は男と定められており、白い結婚であっても離婚は認められていないためだ。 初めから要らぬ子供を増やさないために、男を愛人にと定められているのだ。子ができなくて当然なのだから、離婚を論じるられる事もなかった。 そして若い間に抱き潰されたあと、修道院に幽閉されて一生を終える。 僕はもうすぐ王の愛人に召し出され、2年になる。夜のお召もあるが、ただ抱きしめられて眠るだけのお召だ。 そんな生活に変化があったのは、僕に遅い精通があってからだった。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集

あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。 こちらの短編集は 絶対支配な攻めが、 快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす 1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。 不定期更新ですが、 1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 書きかけの長編が止まってますが、 短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。 よろしくお願いします!

処理中です...