悠久の Madrugada〈マドゥルガダ〉 －蒼い闇－

La Madrugada 26 〔嬉戯 6〕# R18

「……僕リシェ、……ドライでイってメスイキして……いい、の？　兄さま……」

　兄の男根ペニスを受け入れたまま、弟の身体は兄の導きに従い、ゆったりと揺れていた。

「構わない。今日は、我慢しろとは言わない。ーー好きか？　ドライメスイキ」

　兄は、時々弟の意識に依よらず肛門アヌスが搾しぼられるのに目を眇すがめながらも、男根ペニスを抽挿ちゅうそうすることなく、ただ、揺蕩たゆたうように、隙間すきまなく合わせられた身体を揺らしていた。

「好き……。……僕リシェ、性奴隷おんなだから……ドライメスイキ……ーー好き……です……」

　泣き止んで、弟の呼吸が……気持ちも落ち着いてくる。

「ーー乳首を弄いじられるのも？」

　兄のその問いには、少し考える間があった。
「……好き？」

「ーーそうか。肛門アヌスに比べて足りていなかったな、調教しつけが」

　クス、と兄が笑い、兄が弟の胸に手を伸ばし柔々やわやわと触れる。

「やめ……っ、兄さま……ダメ……」
「もっと……舐なめて、……吸ってやらないとな」

「や…………僕リシェ、また、泣く……」

「そうだな。リシェは乳首を沢山弄いじられると……肛門アヌスまで悦よくなるからな。そしてまた、“もう、お願いだから肛門アヌスに、兄さまの男根ペニスを挿いれてください”と、請こい願うだろうーーだが、兄さまはきっと許さない。そして、リシェが泣き出すまで……いや、泣き出してもまだ、焦じらすよ」

　ふっ……口元に笑みを湛たたえ、そう告げた。

「ひど……い」
「そう言うな。兄さまも一緒に焦じれている……早くリシェのアヌスなかに入れたいからな」

　平然と嘯うそぶく兄に、弟は言い募る。
「なら、何故……っ」

「我慢して……我慢して……、イった時のリシェの表情かおが好このましい」
　兄が思い出したような表情かおで笑む。

「兄さま、やっぱり僕リシェに意地いじ
　わ……ーーきゃあ…！」

　ぐ……っ、ゆらゆらと揺蕩たゆたっていた兄の男根ペニスが、弟の最奥おくを突いて、悲鳴をあげさせた。

「や……、や…………、は……ぁ…………ん」
「我慢した後に……イくのは……リシェだって悦いい」
　兄が浅く抜き差ししながら言う。

「あ……ーーああっ！　や……ぁ……ーーっ！！」

　兄は、ゆっくりと男根ペニスの抽挿ちゅうそうを再開した。

「や……、ダメ……っ……え」

「快感がキツいか。だがリシェ、お前の身体は嫌がっているのか？」

「……んっ、ーーいい…え。……兄、さま…………僕リシェの身体は……嫌が……っ、て……ませ……あぅっ……」

「そうだ。リシェお前の身体は悦んでいるよ。リシェ……ゆっくり揺蕩って馴染ませてからから、こうして再開するはじめるのも……悦いいだろう……？」

　穏やかな兄の物言いに反するように、抽挿ちゅうそうのスピードが上がるのに時間はかからない。

「あ……あ……、兄…さま……っ！　やだっ……大き……僕リシェ……っ
　ーー肛門アヌス、悦いっ！」

　眼が細められ、兄もまた快感に堪たえるようにして、腰を使った。

「……リシェが…………兄さまから与えられる快楽に啼なく声が好きだよ」

「ーーもっと……もっと突いて……！　あ……ン…………悦いぃっ！　気持ち、ーー悦い……僕リシェの肛門アヌス……突いて、くだ…っ……あぁ……っ……！！　悦いいっ、ーーもっと！」 

　ーもっと！ー　弟の希ねがいを兄は叶え、腰を打ちつける、その激しさが増した。

「ーーひっ……あ……あぁっーーーに……さまあっ……！！」
「ーーーーく……っ…………」
　弟は、兄を呼びながら、ドライでイきメスイキし、兄は男根ペニスを、弟の肛門アヌスの最奥さいおうに穿うがち、精を迸ほとばしらせると、うねるように絞られる肛門アヌスに自身を解放し、寄せる快感に身を任せた。

　ずる……っと、兄の男根ペニスが、弟の肛門アヌスから抜かれた時には、弟は既に意識を手放していた。