悠久の Madrugada〈マドゥルガダ〉 －蒼い闇－

La Madrugada 16 〔艶羨〕# R18

「兄さま……」
　弟は、兄から下りて兄に背を向けて座り、後ろ手に両手首をが重ねた。

　兄は察して、手首のバングルから下がる鎖を両手首に絡からめ、ナスカンハズィールをで留とめる。パキンという音が、その鎖が枷かせとなったことを知らせる。

　兄は後ろから弟の顎あごを捉とらえ、仰かせた首をきつく吸い上げ、乳首を摘まみ上げた。

「ーー日陰シェイに、何を教わった？」

「あ……う…で……後ろ…して、お尻だけ、上げ、て……あんっ」

「そう……。被虐ひぎゃくの姿勢で、尻を振ってーー被虐の悦よろこびを習った？」

「習っーーあっ！」
　兄は弟の身体を表に返して押し倒した。

　弟は、後ろ手に枷かせをしたせいで、胸を反った姿勢になった。既に、乳首を勃たたせて。

「妬けるね」
　兄は、目を細め唇の端はしだけ上げ、皮肉気に微笑びしょうした。

「ーーや……ぁ…」
　兄は、弟の乳首を捏こねながら、弟に命じた。

「繰り返しなさい。“兄さま、リシェの乳首を苛いじめて、躾しつけてください”」
「ぁ…………、兄さま……僕リシェの、乳首……苛いじ……めて、躾しつけ、て…ください！　ーー兄さまっ！！」

　兄は、目の前に突き出されている弟の、片方の乳首をきつく吸い上げた。そして、舌でくにくに転がしては吸う、を繰り返した。ーーもちろん、反対側は指で摘つまみ、捏こね回して苛さいなむ。

「あ……や…………兄…さま、やめ……っ」
　弟は、思い切り胸を反そらせ、身を捩よじり、身悶みもだえ、兄に訴えたが、兄は笑んで取り合わなかった。

「やめないよ。リシェ、兄さまにやめて欲しかったら、胸を突き出すのをやめなさいーーほら、いつまでも兄さまに胸を突き出すのなら、もう一度だ。“リシェの乳首吸って、苛いじめてください”　言いなさい、リシェ」

「ーー僕リシェの、……僕リシェのっ、乳首を吸って……苛いじめてっ……ください、兄さまっ！」
　弟は、泣きながら繰り返したが、兄は更に弟を苛さいなむために道具茎環 ―ペニスリング―を取り出した。

　兄は茎環それを弟の男根ペニスに嵌はめ、きゅと絞った。精を垂れ流すこともできないくらいに。

「既に、肛門アヌスを責められてイく身体女の身体だが……もうひとつ……出さずにイくことメスイキをーー覚えるか？　リシェ」
　ふふっと、兄は楽しそうに笑った。
　
「ーーはい、兄さま」