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フレンチでリッチな夜でした
その3
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時刻は丁度真昼時、南フランスに照り付ける日差しは刻々と勢いを増して行くかのようであった。
コミュニティセンターの玄関口を出た所で、百目鬼とリウドルフは強い日差しへ銘々に手を翳す。路面や周囲に建ち並ぶ民家の壁からの照り返しによって、外は一面眩いばかりであった。
「こっちの日差しは中々きっついなぁ」
「フィールドワークの遣り甲斐も出て来ると言うもんじゃないのか?」
それぞれぼやきながらも、百目鬼とリウドルフは辺りに視線を散らせる。
アヴェロン県の南部、中心都市であるロデーズより南東へ二十キロ程下った場所にその『村』は在った。
パードリーと呼ばれる村である。
石造り、煉瓦造りの素朴な古民家が点在する一方で、屋根にソーラーパネルを載せた近代的な家屋も散見される。街道沿いにある所為か村の中央を伸びる道路は石畳ではなくアスファルト製のしっかりした代物で、道沿いに数軒の店舗が軒を連ねていた。
とは言え、街道の伸び行く先には畑が広がるばかりの典型的な農村である。人口が千に届くかどうかと言う規模の、至極ありふれた共同体であるようだった。
路肩に佇み、辺りを見回していたリウドルフの背に、その時後ろから声が掛けられる。
「お待たせ致しました、ムッシュ・ホーエンハイム!」
快活な声に促されて、百目鬼とリウドルフは揃って後ろを顧みた。彼らが今し方出て来た、村の中程に建つコミュニティセンターの奥から一人の女性が玄関口へと小走りに近付いて来る。
「手続きと説明に手間取ってしまって! ああ、もう大丈夫です、二人共!」
そう告げて二人の男の前で立ち止まったのは若い女であった。焦げ茶色の頭髪を項の辺りまで綺麗に下ろし、シャツとパンツのこれと言って目立たない、しかし清潔な装いを施している。体型自体は細身と評した所であろうか。肌は白く、その所為か目元にうっすらと雀卵斑が浮かんでいた。
「これはこれは、お手数をお掛けしまして申し訳御座いません」
百目鬼が被っていた帽子を脱いで一礼した。
対する女性はにこやかに応答する。
「お話は既に伺っております。日本からお越しの百目鬼誠二郎様。それに……」
そこでこちらを見上げた女へリウドルフは言葉を差し挟む。
「私の事はクリスタラーと呼んで貰いたい。何処でどんな輩が聞き耳を立てているかも判らん。どの道、五百年も昔の名前なぞに今更大した値打ちは無い」
「畏まりました。ムッシュ・クリスタラー」
相手の言葉の底に潜む気迫に押されてか、女も声の勢いをやや抑えて答えた。
それでも、彼女はすぐに元通り笑顔を浮かべ、コミュニティセンターの前に佇む二人の学者へ一礼した。
「『国際託宣統括機関』から派遣されましたゾエ・サマンと申します。普通にゾエと呼んで下さい」
そう告げてゾエはにっこりと笑った。
それからおよそ二十分後、三人は村の食堂で少し早めの昼食を取る運びとなった。
昼前の食堂に来客の姿は疎らであり、一行は窓辺の席に腰を据えて忌憚無く会話を続けていた。
「しっかし、そちらさんも大変でしょうなぁ。折角のバカンスの時期に雑用を押し付けられて」
百目鬼はカスレ(※肉と白インゲン豆の煮込み)をスプーンで口に運びながら言った。
向かいの席ではゾエがガレット(※蕎麦粉の生地に玉子やチーズを包んで焼いた料理)を切り分けている最中であったが、手を一度止めて答える。
「いえいえ。同じ所属先の大先輩に当たる方の案内役を任されたんですもの。粉骨砕身で勤務させて頂きます」
「いや、別に気負わなくていいから」
百目鬼の隣で林檎酒を呷った後、リウドルフはやんわりと答えた。
「元々大した余裕も無い組織なんだ。古株がちょっと遠出をするぐらいで大騒ぎしていたら、活動資金も忽ち底をついてしまうだろう」
「なぁんだ、素っ気無ぇなぁ」
百目鬼が食事の手を止めて傍らの発言者を見遣る。
「何だかんだでお前さんが重鎮として収まってる所なんだろ? その……」
「『国際託宣統括機関』。国連隷下の、つまりは世界レベルの窓際部署だ」
空にしたグラスをテーブルに置いて、リウドルフはつまらなそうに補足した。
それから彼は横手の窓の外へ、白昼の光に照らし出される街道沿いの木立へと意気に乏しい眼差しを向ける。
「世界中を活動の場とする国際的な超自然現象対処機関、と言えば聞こえは良いが、要するにあちこちの神学者や神職者、霊能力者の寄り合い所帯だ。社会的な重要度の面からも国連や諸外国からは軽んじられる傾向にあって、相応の予算枠しか設けられていない。こちらも浮世に所在無い身として、取り敢えず庇を借りているだけだ」
そこまで言うと、リウドルフは梢の向こうに覗く夏空を見上げて息をついた。
「『世界保健機関』と言い、つくづく貧乏所帯に縁がある……」
「まあそこは時代の流れと言いますか……」
向かいのゾエも流石に困った様子で、しんみりと相槌を打った。
一方のリウドルフは自分の前に置かれたキッシュ(※肉や野菜を玉子とクリームで閉じたパイのような料理)へと手を伸ばす。
「……とは言え、偶には違う御目付け役を宛がって貰えるなら願ってもない話だ」
「それで、以降はどうされますか?」
ゾエの遣した質問に、リウドルフは隣でカスレの半分程を平らげた連れを指し示した。
「日程その他についてはこいつに訊いてくれ。わざわざ首を突っ込んだのはこっちで、俺はただ付いて来ただけだ」
話を振られた百目鬼は、ナプキンで口の周りを丁寧に拭った。
「やァ、詳しい所はまだ決めてないんだけども……」
それから彼はこちらへと興味を移したゾエへと、徐に説明を始める。
「詰まる所はあれだぁね、フランスにいる教え子から聞いたんですわ。南西部で謎の怪死事件が相次いでると」
「ああ……」
百目鬼の遣した言葉にゾエも得心した素振りを覗かせた。
「今年の春先からこの農村部で住民が突然行方不明になったり、無惨な死体になって発見されたりする。現場には何の遺留品も残されておらず、今に至るまで真相は闇の中。そういう噂話を耳にすると居ても立っても居られなくなる性分なもんでねぇ、どうにも」
「単に落ち着きが無いだけと違うか?」
「宇宙規模で見てもお前さんにだきゃ言われたかねえなぁ、その台詞」
傍らの同類が遣した指摘を、百目鬼はあっさりと切り返した。
口をへの字に曲げたリウドルフを置いて、百目鬼は斜交いのゾエへと言葉を続ける。
「だもんで、こうして現地へ足を運んだって寸法で。警察まで出て来てるんじゃあ、あまり大っぴらに出歩く訳にも行かねえでしょうが、取り敢えず今日明日は村の近辺で聞き込みなんかの現地調査に明け暮れてみる積もりでいますわ」
「仰る事は何となく判りますが……」
相手の言い分と、何より独特の口調に些か気圧された体でゾエは愛想笑いを返した。
だが彼女はすぐに眼差しを真摯なものへと変え、物好きな学者へと注ぐ。
「ですが、どうしてまたこうまでして首を突っ込んでみようと思われたんです? 確かにこのパードリーの周辺で不穏な事件が起きているのは事実ですが、別に御親族の誰かが巻き込まれたと言う訳でもないんでしょう? 何故に日本からわざわざ、こんな遠くの田舎町まで足を運ぼうと思い立ったんですか?」
それまで受け身であった姿勢から一転、積極的に疑問をぶつけて来た相手を百目鬼はむしろ面白そうに見つめた。
「そう、そこなんですがねぇ、さっき言った教え子が、まーた余計な一言を付け加えて来やがったんですよ。そこが、そこだけがどうしても気になっちまったもんで」
そう答えると、百目鬼は傍らに置いたグラスに炭酸水を注いだ。
そして口元を湿らせてから、彼は相席する女を真っ直ぐ見つめて告げる。
「……こいつァ『ジェヴォーダンの獣』の再来だ、ってね」
百目鬼が愉快げに発言した直後、ゾエは俄かに目元を険しくし、リウドルフは脇へと目を逸らした。
窓の外から流れて来た車の駆動音が、三人の席の上を通り抜けて行った。
付近の梢から飛び立った小鳥の影が床の陽だまりを横切った。
コミュニティセンターの玄関口を出た所で、百目鬼とリウドルフは強い日差しへ銘々に手を翳す。路面や周囲に建ち並ぶ民家の壁からの照り返しによって、外は一面眩いばかりであった。
「こっちの日差しは中々きっついなぁ」
「フィールドワークの遣り甲斐も出て来ると言うもんじゃないのか?」
それぞれぼやきながらも、百目鬼とリウドルフは辺りに視線を散らせる。
アヴェロン県の南部、中心都市であるロデーズより南東へ二十キロ程下った場所にその『村』は在った。
パードリーと呼ばれる村である。
石造り、煉瓦造りの素朴な古民家が点在する一方で、屋根にソーラーパネルを載せた近代的な家屋も散見される。街道沿いにある所為か村の中央を伸びる道路は石畳ではなくアスファルト製のしっかりした代物で、道沿いに数軒の店舗が軒を連ねていた。
とは言え、街道の伸び行く先には畑が広がるばかりの典型的な農村である。人口が千に届くかどうかと言う規模の、至極ありふれた共同体であるようだった。
路肩に佇み、辺りを見回していたリウドルフの背に、その時後ろから声が掛けられる。
「お待たせ致しました、ムッシュ・ホーエンハイム!」
快活な声に促されて、百目鬼とリウドルフは揃って後ろを顧みた。彼らが今し方出て来た、村の中程に建つコミュニティセンターの奥から一人の女性が玄関口へと小走りに近付いて来る。
「手続きと説明に手間取ってしまって! ああ、もう大丈夫です、二人共!」
そう告げて二人の男の前で立ち止まったのは若い女であった。焦げ茶色の頭髪を項の辺りまで綺麗に下ろし、シャツとパンツのこれと言って目立たない、しかし清潔な装いを施している。体型自体は細身と評した所であろうか。肌は白く、その所為か目元にうっすらと雀卵斑が浮かんでいた。
「これはこれは、お手数をお掛けしまして申し訳御座いません」
百目鬼が被っていた帽子を脱いで一礼した。
対する女性はにこやかに応答する。
「お話は既に伺っております。日本からお越しの百目鬼誠二郎様。それに……」
そこでこちらを見上げた女へリウドルフは言葉を差し挟む。
「私の事はクリスタラーと呼んで貰いたい。何処でどんな輩が聞き耳を立てているかも判らん。どの道、五百年も昔の名前なぞに今更大した値打ちは無い」
「畏まりました。ムッシュ・クリスタラー」
相手の言葉の底に潜む気迫に押されてか、女も声の勢いをやや抑えて答えた。
それでも、彼女はすぐに元通り笑顔を浮かべ、コミュニティセンターの前に佇む二人の学者へ一礼した。
「『国際託宣統括機関』から派遣されましたゾエ・サマンと申します。普通にゾエと呼んで下さい」
そう告げてゾエはにっこりと笑った。
それからおよそ二十分後、三人は村の食堂で少し早めの昼食を取る運びとなった。
昼前の食堂に来客の姿は疎らであり、一行は窓辺の席に腰を据えて忌憚無く会話を続けていた。
「しっかし、そちらさんも大変でしょうなぁ。折角のバカンスの時期に雑用を押し付けられて」
百目鬼はカスレ(※肉と白インゲン豆の煮込み)をスプーンで口に運びながら言った。
向かいの席ではゾエがガレット(※蕎麦粉の生地に玉子やチーズを包んで焼いた料理)を切り分けている最中であったが、手を一度止めて答える。
「いえいえ。同じ所属先の大先輩に当たる方の案内役を任されたんですもの。粉骨砕身で勤務させて頂きます」
「いや、別に気負わなくていいから」
百目鬼の隣で林檎酒を呷った後、リウドルフはやんわりと答えた。
「元々大した余裕も無い組織なんだ。古株がちょっと遠出をするぐらいで大騒ぎしていたら、活動資金も忽ち底をついてしまうだろう」
「なぁんだ、素っ気無ぇなぁ」
百目鬼が食事の手を止めて傍らの発言者を見遣る。
「何だかんだでお前さんが重鎮として収まってる所なんだろ? その……」
「『国際託宣統括機関』。国連隷下の、つまりは世界レベルの窓際部署だ」
空にしたグラスをテーブルに置いて、リウドルフはつまらなそうに補足した。
それから彼は横手の窓の外へ、白昼の光に照らし出される街道沿いの木立へと意気に乏しい眼差しを向ける。
「世界中を活動の場とする国際的な超自然現象対処機関、と言えば聞こえは良いが、要するにあちこちの神学者や神職者、霊能力者の寄り合い所帯だ。社会的な重要度の面からも国連や諸外国からは軽んじられる傾向にあって、相応の予算枠しか設けられていない。こちらも浮世に所在無い身として、取り敢えず庇を借りているだけだ」
そこまで言うと、リウドルフは梢の向こうに覗く夏空を見上げて息をついた。
「『世界保健機関』と言い、つくづく貧乏所帯に縁がある……」
「まあそこは時代の流れと言いますか……」
向かいのゾエも流石に困った様子で、しんみりと相槌を打った。
一方のリウドルフは自分の前に置かれたキッシュ(※肉や野菜を玉子とクリームで閉じたパイのような料理)へと手を伸ばす。
「……とは言え、偶には違う御目付け役を宛がって貰えるなら願ってもない話だ」
「それで、以降はどうされますか?」
ゾエの遣した質問に、リウドルフは隣でカスレの半分程を平らげた連れを指し示した。
「日程その他についてはこいつに訊いてくれ。わざわざ首を突っ込んだのはこっちで、俺はただ付いて来ただけだ」
話を振られた百目鬼は、ナプキンで口の周りを丁寧に拭った。
「やァ、詳しい所はまだ決めてないんだけども……」
それから彼はこちらへと興味を移したゾエへと、徐に説明を始める。
「詰まる所はあれだぁね、フランスにいる教え子から聞いたんですわ。南西部で謎の怪死事件が相次いでると」
「ああ……」
百目鬼の遣した言葉にゾエも得心した素振りを覗かせた。
「今年の春先からこの農村部で住民が突然行方不明になったり、無惨な死体になって発見されたりする。現場には何の遺留品も残されておらず、今に至るまで真相は闇の中。そういう噂話を耳にすると居ても立っても居られなくなる性分なもんでねぇ、どうにも」
「単に落ち着きが無いだけと違うか?」
「宇宙規模で見てもお前さんにだきゃ言われたかねえなぁ、その台詞」
傍らの同類が遣した指摘を、百目鬼はあっさりと切り返した。
口をへの字に曲げたリウドルフを置いて、百目鬼は斜交いのゾエへと言葉を続ける。
「だもんで、こうして現地へ足を運んだって寸法で。警察まで出て来てるんじゃあ、あまり大っぴらに出歩く訳にも行かねえでしょうが、取り敢えず今日明日は村の近辺で聞き込みなんかの現地調査に明け暮れてみる積もりでいますわ」
「仰る事は何となく判りますが……」
相手の言い分と、何より独特の口調に些か気圧された体でゾエは愛想笑いを返した。
だが彼女はすぐに眼差しを真摯なものへと変え、物好きな学者へと注ぐ。
「ですが、どうしてまたこうまでして首を突っ込んでみようと思われたんです? 確かにこのパードリーの周辺で不穏な事件が起きているのは事実ですが、別に御親族の誰かが巻き込まれたと言う訳でもないんでしょう? 何故に日本からわざわざ、こんな遠くの田舎町まで足を運ぼうと思い立ったんですか?」
それまで受け身であった姿勢から一転、積極的に疑問をぶつけて来た相手を百目鬼はむしろ面白そうに見つめた。
「そう、そこなんですがねぇ、さっき言った教え子が、まーた余計な一言を付け加えて来やがったんですよ。そこが、そこだけがどうしても気になっちまったもんで」
そう答えると、百目鬼は傍らに置いたグラスに炭酸水を注いだ。
そして口元を湿らせてから、彼は相席する女を真っ直ぐ見つめて告げる。
「……こいつァ『ジェヴォーダンの獣』の再来だ、ってね」
百目鬼が愉快げに発言した直後、ゾエは俄かに目元を険しくし、リウドルフは脇へと目を逸らした。
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