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ピンクブロンドはわたしと同じクラス。
明るいがわがまま。
思うようにいかないとすぐに怒った。
元は平民。男爵の庶子として、男爵家に入った。マナーもできないのに、わたしを馬鹿にした。
できの悪い乳母の娘、と。
乳母の何を知っていると言うのだ。
わたしは耐えた。
今まで耐えたのだ。
怖いものはない。
ある日、公爵令嬢が呼び出された。
あなたの婚約者をやめろと。
ブローチのピンをむけておどした。
女の子だけならまだしも、男性もいた。
毅然と言い返す公爵令嬢に男性たちは殴りかかってきた。
わたしは乳母としての教育で培われた反応をみせ、公爵令嬢の前にたちはだかり、代わりに殴られた。
わたしは勢い倒れ、女の子のところに倒れた。
熱く、真っ赤・・・。
悲鳴が響いた。
男性たちは震え女の子たちは叫んだ。
公爵令嬢の声が聞こえにくい。
見えなかった。
先生方が悲鳴を聞きつけてやってきた。
混乱。
わたしは気を失った。
わたしは起きて初めて知った。
わたしの右目は女の子のピンが刺さり取り除きかれた。そう、失明したのだ。そして、殴られた影響で耳が・・・聞き取りにくなていた。
わたしは傷物になった。
もう、結婚は見込めない。
泣いた。
一人寂しく・・・。
母はショックで寝込み、わたしは侍女の道も閉ざされた。
わたしに暴力を振るった者たちは、公爵令嬢の証言の元退学になった。
その時、あなたは・・・不満を言ってたらしい。
ピンクブロンドも。
ひどい~と。なぜだと。
何がひどいのだろう。
わたしにはわからなかった。
公爵令嬢がいなければ、わたしの不注意で終わっていたのだと、後で聞かされた。
公爵令嬢は自分のせいだといい、とある魔術師を紹介してくれた。
公爵令嬢の従兄妹だという。
彼は魔術で義眼を作ってくれた。
治癒魔法では治らないから・・・。
嬉しかった。
わたしはそれから彼とお話をする様になった。
彼の話は面白かった。
彼に会うのは楽しかった。
でも、どこか、穴が空いているように寂しくなった。
何かが違う。
わたしが求めていたものと違う。
わたしは彼に相談した。
わたしの悩みを聞いてもらった。
彼は一つの可能性を与えてくれた。
わたしたちはそれが事実かどうか知るために、動くことにした。
わたしは守りたかった。
あなたを公爵令嬢をー。
昔のあなたは、今のわたしを見たら、泣いてくれている。
わたしはどこかで待っていた。
わたしは泣き虫なあなたがみたい。
冷たいあなたじゃない。
笑うあなたがいい。
そのためなら、わたしはなんでもする。
明るいがわがまま。
思うようにいかないとすぐに怒った。
元は平民。男爵の庶子として、男爵家に入った。マナーもできないのに、わたしを馬鹿にした。
できの悪い乳母の娘、と。
乳母の何を知っていると言うのだ。
わたしは耐えた。
今まで耐えたのだ。
怖いものはない。
ある日、公爵令嬢が呼び出された。
あなたの婚約者をやめろと。
ブローチのピンをむけておどした。
女の子だけならまだしも、男性もいた。
毅然と言い返す公爵令嬢に男性たちは殴りかかってきた。
わたしは乳母としての教育で培われた反応をみせ、公爵令嬢の前にたちはだかり、代わりに殴られた。
わたしは勢い倒れ、女の子のところに倒れた。
熱く、真っ赤・・・。
悲鳴が響いた。
男性たちは震え女の子たちは叫んだ。
公爵令嬢の声が聞こえにくい。
見えなかった。
先生方が悲鳴を聞きつけてやってきた。
混乱。
わたしは気を失った。
わたしは起きて初めて知った。
わたしの右目は女の子のピンが刺さり取り除きかれた。そう、失明したのだ。そして、殴られた影響で耳が・・・聞き取りにくなていた。
わたしは傷物になった。
もう、結婚は見込めない。
泣いた。
一人寂しく・・・。
母はショックで寝込み、わたしは侍女の道も閉ざされた。
わたしに暴力を振るった者たちは、公爵令嬢の証言の元退学になった。
その時、あなたは・・・不満を言ってたらしい。
ピンクブロンドも。
ひどい~と。なぜだと。
何がひどいのだろう。
わたしにはわからなかった。
公爵令嬢がいなければ、わたしの不注意で終わっていたのだと、後で聞かされた。
公爵令嬢は自分のせいだといい、とある魔術師を紹介してくれた。
公爵令嬢の従兄妹だという。
彼は魔術で義眼を作ってくれた。
治癒魔法では治らないから・・・。
嬉しかった。
わたしはそれから彼とお話をする様になった。
彼の話は面白かった。
彼に会うのは楽しかった。
でも、どこか、穴が空いているように寂しくなった。
何かが違う。
わたしが求めていたものと違う。
わたしは彼に相談した。
わたしの悩みを聞いてもらった。
彼は一つの可能性を与えてくれた。
わたしたちはそれが事実かどうか知るために、動くことにした。
わたしは守りたかった。
あなたを公爵令嬢をー。
昔のあなたは、今のわたしを見たら、泣いてくれている。
わたしはどこかで待っていた。
わたしは泣き虫なあなたがみたい。
冷たいあなたじゃない。
笑うあなたがいい。
そのためなら、わたしはなんでもする。
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