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わたしたちは15歳になり、学園に入学した。
貴族なら誰でもいく、王立学園。
わたしたちはそこに入った。
身分の差でクラスが変わる。
あなたと公爵令嬢、わたしの婚約者はAクラス。わたしは男爵家というのもあってCクラス。
あなたはそこで、たくさんの友人ができた。
生徒会にも入った。
わたしは外から見てるつもりが、あれよあれよと生徒会いり。
とは言っても、雑用係でわたしを使う。
かまわないけど。
なれているから。
でも、他の人はいいようには思わない。
わたしは虐められていた。
わからないように。
無視や伝達ミスは当たり前。
気づかれないようにわたしはしていた。
気にしていないというのもある。
わたしは乳母の娘だから。
自分より大事なものがあるから。
それが守れるなら、構わない。
公爵令嬢はいつもあなたのそばでいた。
当たり前。
婚約者だから。
仲がいいので、嬉しかった。
わたしは立場を弁える。
あなたにも公爵令嬢も敬う。
気軽に言って、と言われても治すことはしない。
お二人が結婚した後、わたしはお二人に支えるのだ。
母には毎日いい含められる。
当然のこと。
時たま、あなたから寂しそうな視線を感じるが無視をした。
*****
一つ学年が上がって、全てが壊れた。
ピンクブロンドの少女があなたに声をかけてから全てが変わった。
あなたは彼女に一目惚れした。
毎日彼女の側でいる。
公爵令嬢を見向きもしなくなった。
なぜ?
そして、わたしも突き放した。
わたしの婚約者も・・・。
ピンクブロンドはあなたの腕に身体をくっつけてしゃべる。
あざとらしい上目遣い。
あなた以外にもいく人の男性に同じことをしている。
婚約者もその一人。
あなたの側近の候補残らず、ピンクブロンドに夢中になった。
公爵令嬢は泣いた。
わたしは慰める。
あなたを諌める。
でも届かなかった。
母に相談して、母からあなたに苦言を呈した。
母は解雇された。
うるさい、
邪魔をするな、と言われた。
母はショックを受け、城を去り父の元へと帰った。
わたしは乳母の道を閉ざされた。
国王様も王妃様も、今は傍観を選び、母の解雇に対して何も言わなかった。ただ謝ってくれただけだった。
わたしは侍女見習いとして城に置いてくれるだけ、まだマシだった。
あなたとわたしの関係は終わった。
そして、婚約者との関係もなくなった。
婚約者解消した。
彼は何も言わなかった。
わたしの顔を見ることも言葉を交わすこともなかった。
生徒会もやめた。
でも、公爵令嬢はわたしを必要としてくれた。わたしはできる限り側でいた。
貴族なら誰でもいく、王立学園。
わたしたちはそこに入った。
身分の差でクラスが変わる。
あなたと公爵令嬢、わたしの婚約者はAクラス。わたしは男爵家というのもあってCクラス。
あなたはそこで、たくさんの友人ができた。
生徒会にも入った。
わたしは外から見てるつもりが、あれよあれよと生徒会いり。
とは言っても、雑用係でわたしを使う。
かまわないけど。
なれているから。
でも、他の人はいいようには思わない。
わたしは虐められていた。
わからないように。
無視や伝達ミスは当たり前。
気づかれないようにわたしはしていた。
気にしていないというのもある。
わたしは乳母の娘だから。
自分より大事なものがあるから。
それが守れるなら、構わない。
公爵令嬢はいつもあなたのそばでいた。
当たり前。
婚約者だから。
仲がいいので、嬉しかった。
わたしは立場を弁える。
あなたにも公爵令嬢も敬う。
気軽に言って、と言われても治すことはしない。
お二人が結婚した後、わたしはお二人に支えるのだ。
母には毎日いい含められる。
当然のこと。
時たま、あなたから寂しそうな視線を感じるが無視をした。
*****
一つ学年が上がって、全てが壊れた。
ピンクブロンドの少女があなたに声をかけてから全てが変わった。
あなたは彼女に一目惚れした。
毎日彼女の側でいる。
公爵令嬢を見向きもしなくなった。
なぜ?
そして、わたしも突き放した。
わたしの婚約者も・・・。
ピンクブロンドはあなたの腕に身体をくっつけてしゃべる。
あざとらしい上目遣い。
あなた以外にもいく人の男性に同じことをしている。
婚約者もその一人。
あなたの側近の候補残らず、ピンクブロンドに夢中になった。
公爵令嬢は泣いた。
わたしは慰める。
あなたを諌める。
でも届かなかった。
母に相談して、母からあなたに苦言を呈した。
母は解雇された。
うるさい、
邪魔をするな、と言われた。
母はショックを受け、城を去り父の元へと帰った。
わたしは乳母の道を閉ざされた。
国王様も王妃様も、今は傍観を選び、母の解雇に対して何も言わなかった。ただ謝ってくれただけだった。
わたしは侍女見習いとして城に置いてくれるだけ、まだマシだった。
あなたとわたしの関係は終わった。
そして、婚約者との関係もなくなった。
婚約者解消した。
彼は何も言わなかった。
わたしの顔を見ることも言葉を交わすこともなかった。
生徒会もやめた。
でも、公爵令嬢はわたしを必要としてくれた。わたしはできる限り側でいた。
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