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六十一話、変装デート

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 と、兎も角、兎も角着替えてもらいました。

 可愛いピンクのドレス姿。
 青みのある黒髪は目立つので、銀色のウィッグをつけてもらいました。そして、化粧。イメージは軽やかな女性です。
 青いアイシャドウに赤い口紅。

 元がいいから美女になった。
 見たことあるような顔。どこでだ???

 わたしも服を変えました。貴族男子の服。
 同じ銀のショートウィッグを被ります。
 
 身長までは隠せないから、アンドリューは背の高い美女になっているのでわわたしは弟イメージにしてみます。

 一緒にアルゼルト殿下たちの待って所へ行けば、みなさん呆然としてます。

「ちょ、ちょっと何これ?」
 
 ミッシェル様、ポニー様が目を覆います。
 マロン様、レックス様の胸を叩いて笑ってます。
 アルゼルト様、死にそうな目にならないでください。
 ケンロット様とロイド様が赤面しながら、口パクパクさせない!

「アンドリュー・・・、やばいぞ。性別が正しければ、婚約申し込むぞ」

 死にそうな目をしている人の言う言葉ですか?
 
 本気なら面白いけど・・・。

 アンドリュー様もどことなく居心地わるそうですが、仕方ないでしょう。

 バレないようにするには変装が一番ですからね。

 服があって良かった、と言うのが一番の本音ですね。
 入れ替わり喫茶、バンザーイ。


 昼からの『結び屋』はマロン様、ミッシェル様、ポニー様に任せてました。
 見守るだけのお仕事なので大丈夫です。



 わたしとアンドリュー様は学園祭デートが始まりました。

 なんでしょう・・・。

 先ほどのやりとりもあって、ものすごく気まづいと言うか、恥ずかしいと言うか・・・。

「どこ回りますか?」
「うん・・・」

 こんな感じ。

 仕方ないので一通り見て回ることにしました。

 校内では、一年さら三年までの出し物があります。外にはクラブの出し物や外部出店があります。

 校内から見ることにしました。

 一年生はお祭りのような出し物が多く、二年生は飲食系が多かったです。

 二人で和気藹々としました。
 男姿のアンドリュー様より話しやすく感じるのはなぜでしょうか?

 最後に特別クラス、一年二年のお化け屋敷迷路・・・。
 足がすくむ。

 やはり、マロン様たちから案内をいただきましたので、入って、感想を言わないとダメですよね。


「アメリア?大丈夫?」
「だ、大丈夫です、よ~、嫌だなぁ~、ははっ」


 二人ではいりました。

 いっ、いやぁ~、
 怖い!
 怖いよ~!

 やだあ~!!!

 いっやあああああああああああぁぁぁぁ!


「リア、大丈夫、大丈夫だから」

 アンドリュー様が抱きしめてくれました。
 抱きしめた返します。

「落ち着いて。大丈夫。僕がいるから・・・」

「アン?」

 わたしは見上げた。
 

 
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