【完結】結び屋 アメリア・ブロー〜他人の幸せを結んでいますが、自分の幸せの相手には気付きません〜

閑話〜アンドリュー

ひどい。


アメリアの僕に対する態度がものすごくひどい。
なぜだ？

なかなか名前を呼んでくれない。
レックスにはでは、って･･･。
呼んでくれたと思ったら、ものすごく適当だし。
もっと恋人らしく呼んで欲しい。

笑ってくれたっていいじゃないか。
頼ってくれてもいいじゃないか。
僕は男だ。
君を守る力だってあるんだ。
なのに･･･。

塩対応じゃない。
塩辛い･･･。
劇辛すぎる。

口に入れたらしょっぱすぎで吐くよ。

しかも、ズバッと僕の心を抉る。

すぐに退場を仄めかすし、僕が何したというんだ。

ただ、理不尽なことが嫌なだけなのに。
邪魔をする気じゃなかったんだ。
君を助けたくて、自然に足が、手が出ていたんだ。
君が殴られる･･･傷つくところなんて、みたくないんだ。


でも、殴られる気だったとは･･･。

　君は･･･。




君の覚悟は重い。
いつか潰れないか？
君はいつも正しい。
この世界が偽りだらけだよ。
苦しくないのか？
生きにくくないのか？
汚い想いに溢れてるよ。
傷つかないのか？
泣きたくならないのか？



僕は君はを支えたい。
癒やしてあげたい。
あの笑顔を守りたい。
幸せにしてあげたい。
抱きしめて、ずっと腕の中に仕舞い込んでしまいたい。
誰にも見せず、僕だけを見ていて欲しい。
どうすればかなうんだろうか･･･。

君は、

求めていないんだろな･･･。

自分の幸せより、他人の幸せを願う人だから。


他の人が幸せになったのを見た時の君は、自分の幸せのように微笑んでるの、自分できづいてるのかな？


すごく幸せそうに笑うよね。

僕は、その顔が好きだよ。
その顔に恋したんだ。

僕は君を守りたい。
今の僕は君を守る力がある。
幸せにできる。


でも、どうしよう。

一つ、君に嘘をついている。
嘘じゃないけど･･･だましてる。
恋人役になってもらってる。

･･･うれしい。

いつまで･･･。

本当の彼女になってくれるのか･･･。

初恋の人に告白。

できない！！
したら、速攻断られるのが目に見えている。

やばい。

本末転倒か？

初めの時点で素直になればよかったのか？

いや、ダメだろう。
逃げられる。

あの性格だ。
無理だ。
逃げる。

断られる。
ダメだ･･･。

結末が見える。

僕･･･こんなにヘタレだったか？

おかしい。
僕はおかしくなったのか？


もう少しこのままで･･･。

早く僕を思い出してもらおう。
そして･･･。






　　　　君が僕の初恋の人、だからね。