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十五話、勉強会2

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 毎日同じことの繰り返しでした。

 ケンロット様とポニー様、お二人が先に始められました、途中からミッシェル様が来られる。

 ヘタをすると、来ないことも・・・。

「ミッシェル、なんで来ないの。折角、ケンロット様が教えてくださるのに」
「わたし、いた方がいい?」
「なっ何言ってるのよ、もちろんでしょ」
「そう?ケンロット様と話す時間増えたのに?」
「でも、ケンロット様は、ミッシェルの事が・・・」
「言ったよね、わたしケンロット様の事、キライだって。なんでわざわざ、ずっといないといけないの?虫唾が走るわ」

 パシッ

 ポニー様がミッシェル様に平手打ちされました。

「いい加減にして。いつもいつも、ケンロット様の事馬鹿にして。もういい、ミッシェルとは当分口を聞かないわ!」

「ポニー・・・。っつ、わかったわよ。あんたもおデブちゃんにでもなればいいのよ!ポニーなんて嫌いよ!」

 売り言葉に買い言葉。ただし、内容が意味不明!!

 感情的になれば、ついつい口から出てしまうこともある。

 ミッシェル様は走り去っていきました。

 きっと行き先はあそこ。
 先回りしましょう・・・。

 エンリュリッヒ様にあとを頼み席を立ちました。


 案の定、来られたのは例のカゼボにです。
 さっと、アーリになると濡らしたハンカチを持って近づきました。

「ううっっ・・・っ」

 水で濡らしたハンカチを頬に当てます。

「上手くいかないよ~」
「大丈夫です。上手くできてました。少し言い過ぎすぎですが・・・」
「なんで、あんな事言っちゃったんだろう・・・。ポニーに嫌われたくないのにっ!」

 ポロポロと流れ伝う涙。

「もう少しだけ、我慢です。ポニー様へのフォローはさせていただきます」

 ミッシェル様はわたしに縋り付くように泣き続けました。



 ひとしきり泣いた後、彼女はいつもに戻ったように振る舞って帰られました。

 目を真っ赤にしたまま・・・。



~~~


 エンリュリッヒ様がやってきます。

 この方、犬ですかね?

 匂いをたどってきているのですか?
 なぜ、わたしのいるところがわかる?


「ミッシェル嬢は帰ってたのか?」
「はい、先程・・・、あちらは?」
「ケンロット殿が泣くポニー嬢を慰めていたよ」
「そうですか・・・」
「重複依頼・・・って、ミッシェル嬢?」
「あたりです」
「ケンロット殿と別れさせる?」
「・・・お付き合いもされてもいないのに、別れもないですけど」

「あっ、じゃあ、どうゆう・・・」
「プライバシー保護の為言えません」
「プライバシーって、すでに情報を集めた時点でないと思うけど」

 ちっ、正論かましやがって・・・。

「もう少し、もう少し待ってください」

 もう少しで終わるんだから。
 彼女の求めてる姿を・・・。


「わかった、今は聞かないでおくよ。代わりにアメリア。テストが終わったら、デートしよう」


 はい?

 この方の頭の中、腐ってるんじゃありませんか?








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