17 / 87
十五話、勉強会2
しおりを挟む
毎日同じことの繰り返しでした。
ケンロット様とポニー様、お二人が先に始められました、途中からミッシェル様が来られる。
ヘタをすると、来ないことも・・・。
「ミッシェル、なんで来ないの。折角、ケンロット様が教えてくださるのに」
「わたし、いた方がいい?」
「なっ何言ってるのよ、もちろんでしょ」
「そう?ケンロット様と話す時間増えたのに?」
「でも、ケンロット様は、ミッシェルの事が・・・」
「言ったよね、わたしケンロット様の事、キライだって。なんでわざわざ、ずっといないといけないの?虫唾が走るわ」
パシッ
ポニー様がミッシェル様に平手打ちされました。
「いい加減にして。いつもいつも、ケンロット様の事馬鹿にして。もういい、ミッシェルとは当分口を聞かないわ!」
「ポニー・・・。っつ、わかったわよ。あんたもおデブちゃんにでもなればいいのよ!ポニーなんて嫌いよ!」
売り言葉に買い言葉。ただし、内容が意味不明!!
感情的になれば、ついつい口から出てしまうこともある。
ミッシェル様は走り去っていきました。
きっと行き先はあそこ。
先回りしましょう・・・。
エンリュリッヒ様にあとを頼み席を立ちました。
案の定、来られたのは例のカゼボにです。
さっと、アーリになると濡らしたハンカチを持って近づきました。
「ううっっ・・・っ」
水で濡らしたハンカチを頬に当てます。
「上手くいかないよ~」
「大丈夫です。上手くできてました。少し言い過ぎすぎですが・・・」
「なんで、あんな事言っちゃったんだろう・・・。ポニーに嫌われたくないのにっ!」
ポロポロと流れ伝う涙。
「もう少しだけ、我慢です。ポニー様へのフォローはさせていただきます」
ミッシェル様はわたしに縋り付くように泣き続けました。
ひとしきり泣いた後、彼女はいつもに戻ったように振る舞って帰られました。
目を真っ赤にしたまま・・・。
~~~
エンリュリッヒ様がやってきます。
この方、犬ですかね?
匂いをたどってきているのですか?
なぜ、わたしのいるところがわかる?
「ミッシェル嬢は帰ってたのか?」
「はい、先程・・・、あちらは?」
「ケンロット殿が泣くポニー嬢を慰めていたよ」
「そうですか・・・」
「重複依頼・・・って、ミッシェル嬢?」
「あたりです」
「ケンロット殿と別れさせる?」
「・・・お付き合いもされてもいないのに、別れもないですけど」
「あっ、じゃあ、どうゆう・・・」
「プライバシー保護の為言えません」
「プライバシーって、すでに情報を集めた時点でないと思うけど」
ちっ、正論かましやがって・・・。
「もう少し、もう少し待ってください」
もう少しで終わるんだから。
彼女の求めてる姿を・・・。
「わかった、今は聞かないでおくよ。代わりにアメリア。テストが終わったら、デートしよう」
はい?
この方の頭の中、腐ってるんじゃありませんか?
ケンロット様とポニー様、お二人が先に始められました、途中からミッシェル様が来られる。
ヘタをすると、来ないことも・・・。
「ミッシェル、なんで来ないの。折角、ケンロット様が教えてくださるのに」
「わたし、いた方がいい?」
「なっ何言ってるのよ、もちろんでしょ」
「そう?ケンロット様と話す時間増えたのに?」
「でも、ケンロット様は、ミッシェルの事が・・・」
「言ったよね、わたしケンロット様の事、キライだって。なんでわざわざ、ずっといないといけないの?虫唾が走るわ」
パシッ
ポニー様がミッシェル様に平手打ちされました。
「いい加減にして。いつもいつも、ケンロット様の事馬鹿にして。もういい、ミッシェルとは当分口を聞かないわ!」
「ポニー・・・。っつ、わかったわよ。あんたもおデブちゃんにでもなればいいのよ!ポニーなんて嫌いよ!」
売り言葉に買い言葉。ただし、内容が意味不明!!
感情的になれば、ついつい口から出てしまうこともある。
ミッシェル様は走り去っていきました。
きっと行き先はあそこ。
先回りしましょう・・・。
エンリュリッヒ様にあとを頼み席を立ちました。
案の定、来られたのは例のカゼボにです。
さっと、アーリになると濡らしたハンカチを持って近づきました。
「ううっっ・・・っ」
水で濡らしたハンカチを頬に当てます。
「上手くいかないよ~」
「大丈夫です。上手くできてました。少し言い過ぎすぎですが・・・」
「なんで、あんな事言っちゃったんだろう・・・。ポニーに嫌われたくないのにっ!」
ポロポロと流れ伝う涙。
「もう少しだけ、我慢です。ポニー様へのフォローはさせていただきます」
ミッシェル様はわたしに縋り付くように泣き続けました。
ひとしきり泣いた後、彼女はいつもに戻ったように振る舞って帰られました。
目を真っ赤にしたまま・・・。
~~~
エンリュリッヒ様がやってきます。
この方、犬ですかね?
匂いをたどってきているのですか?
なぜ、わたしのいるところがわかる?
「ミッシェル嬢は帰ってたのか?」
「はい、先程・・・、あちらは?」
「ケンロット殿が泣くポニー嬢を慰めていたよ」
「そうですか・・・」
「重複依頼・・・って、ミッシェル嬢?」
「あたりです」
「ケンロット殿と別れさせる?」
「・・・お付き合いもされてもいないのに、別れもないですけど」
「あっ、じゃあ、どうゆう・・・」
「プライバシー保護の為言えません」
「プライバシーって、すでに情報を集めた時点でないと思うけど」
ちっ、正論かましやがって・・・。
「もう少し、もう少し待ってください」
もう少しで終わるんだから。
彼女の求めてる姿を・・・。
「わかった、今は聞かないでおくよ。代わりにアメリア。テストが終わったら、デートしよう」
はい?
この方の頭の中、腐ってるんじゃありませんか?
0
お気に入りに追加
302
あなたにおすすめの小説
真実の愛に婚約破棄を叫ぶ王太子より更に凄い事を言い出した真実の愛の相手
ラララキヲ
ファンタジー
卒業式が終わると突然王太子が婚約破棄を叫んだ。
反論する婚約者の侯爵令嬢。
そんな侯爵令嬢から王太子を守ろうと、自分が悪いと言い出す王太子の真実の愛のお相手の男爵令嬢は、さらにとんでもない事を口にする。
そこへ………
◇テンプレ婚約破棄モノ。
◇ふんわり世界観。
◇なろうにも上げてます。
婚約破棄ですか? どうなっても知りませんよ
天宮有
恋愛
貴族達が集まっている場で、公爵令嬢の私キャシーはドリアス王子に婚約破棄を言い渡されてしまう。
理由は捏造して私を悪者にしてから、王子は侯爵令嬢クノレラを新たな婚約者にすると宣言した。
婚約破棄を受け入れた私は、王子がこれから大変な目に合うことがわかっていた。
【完結】離縁いたしましょう、旦那様。
山葵
恋愛
私ミシェルの夫であるリンベルは、侍女のジェンナと浮気をしている。
私と夫は政略結婚。
2人の間に愛はない。
婚約前ジェンナと付き合っているのは知っていた。
私と婚約する為にジェンナと別れる様に両親から言われていたから、まさか婚約してからも関係が続くとは思っていなかった。
1番驚いたのは結婚後に侍女として雇ったのだ。
もう呆れて何も言えなかった。
勿論、リンベルとミシェルは、今も何も無い。
白い結婚を、離婚の時に裁判所に申し立てれば、結婚事態がなかった事になる。
明日で結婚して3年になる。
「旦那様、離縁いたしましょう!」
私はリンベルに笑顔でそう言った。
リタイア賢者の猫ファーストな余生
HAL
ファンタジー
猫が大好きだが、重度の猫アレルギーの少年、カズキ。異世界に召喚され、魔法でアレルギーを直してもらったカズキは、夢見ていた猫との生活のため、復活した邪神と戦った。
そして、いつしか大賢者と呼ばれていた少年は、仲間と共に見事に邪神を討伐して帰って来た。
「俺、これからは猫と静かに暮らすんだ・・・」
もう、戦う必要はない。
だが、そんな彼を周囲の人間が放っておく訳もなかった。
これは、国王の奸計(?)によって学院へ入学したり、世界の秘密を解き明かしたり、猫の為に魔物と戦ったりと、色々な騒ぎを起こしながら、失った青春を取り戻していく、一人の少年の物語。
・・・・・・多分。
他サイト様でも掲載しております。
【完結】私の事は気にせずに、そのままイチャイチャお続け下さいませ ~私も婚約解消を目指して頑張りますから~
山葵
恋愛
ガルス侯爵家の令嬢である わたくしミモルザには、婚約者がいる。
この国の宰相である父を持つ、リブルート侯爵家嫡男レイライン様。
父同様、優秀…と期待されたが、顔は良いが頭はイマイチだった。
顔が良いから、女性にモテる。
わたくしはと言えば、頭は、まぁ優秀な方になるけれど、顔は中の上位!?
自分に釣り合わないと思っているレイラインは、ミモルザの見ているのを知っていて今日も美しい顔の令嬢とイチャイチャする。
*沢山の方に読んで頂き、ありがとうございます。m(_ _)m
【完結】君は星のかけらのように・・・
彩華(あやはな)
恋愛
君に出会ったのは幼いだったー。
婚約者に学園で出会った一人の女性と。
僕は後悔する。
彼女の幸せを償いたいー。
身勝手な男の話です。
でも、一途な思いでもあります。
4話+1話構成です。
その悲劇、大嘘ですよね?元婚約者の私に慰めてもらえるとでも?
希猫 ゆうみ
恋愛
伯爵令嬢シンシアの婚約者パトリックは悲劇のヒロインぶる令嬢リリアナに心を奪われ、リリアナを救う為にシンシアとの婚約を破棄してしまう。そして非難轟々の中リリアナと結婚してしまった。
2年後、シンシアは宮廷に仕え異国から迎えた妃殿下の侍女として特殊な宝飾品を管理する充実した日々を送っていた。
しかし元婚約者パトリックはその頃、被害妄想の強い幼稚な妻リリアナの我儘と奇行に辟易する毎日を送っていたようで……
「彼女が家族に虐げられているなんて大嘘だよ。騙された」
知ったことではないと接触を拒むシンシアにパトリックは復縁まで持ちかけてくる。
「いえ、お断りですが?」
なぜならシンシアは既に異国の王子と……
【誤字報告お礼】
複数の読者様から誤字報告をいただきました。ありがとうございます!
御厚意に与りコメントは非表示とさせていただきましたが、この場を借りて御礼申し上げます。
これからもお楽しみ頂けましたら幸いです。
英雄になった夫が妻子と帰還するそうです
白野佑奈
恋愛
初夜もなく戦場へ向かった夫。それから5年。
愛する彼の為に必死に留守を守ってきたけれど、戦場で『英雄』になった彼には、すでに妻子がいて、王命により離婚することに。
好きだからこそ王命に従うしかない。大人しく離縁して、実家の領地で暮らすことになったのに。
今、目の前にいる人は誰なのだろう?
ヤンデレ激愛系ヒーローと、周囲に翻弄される流され系ヒロインです。
珍しくもちょっとだけ切ない系を目指してみました(恥)
ざまぁが少々キツイので、※がついています。苦手な方はご注意下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる