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二歳下の義弟とわかったのはしばらくしてからだった。
あれから、水晶でみていた。
男の人は父だ。
母の遺体を連れて行ってのは父だった。
そして、女の人は義母になる。
きっと母はこの女性と父の関係を見たのだろう。だから・・・。
彼女たちは自分の存在も知らないのだろう。
それでも、よかった。
義弟を見ることができるなら。
毎日見る。
何をしているのかを。
それだけで、幸せだった。
10年後ー
義弟の為にたくさん自分で勉強をした。
魔力の制御を覚え、できる事を増やしていった。
母の残した本で・・・。
義弟が困っているのを見ると、通気口を使って、内緒で手紙を送ることもあった。
当初は訝しんでいたが、それが上手くいったことから警戒心が解かれ、嬉しそうにする様になった。
それを見るのが嬉しかった。
義弟が十五歳になって学園に入った。
水晶で、学園内を見るのは苦労した。
学園の周りに結界でも張られているのか、力を通すのが難しいのだ。
仕方がないので紙を鳥の形に切り魔力を通して視察ようの鳥を飛ばす事にした。
義弟の学園生活は充実していた。
外の世界は目新しいもので溢れていた。
冷たい床はない。
暗い部屋はない。
ご飯は固いパンでない。
冷たいスープでもない。
寒くない。
汚くない。
みんな笑っている。
みんな怒っている。
みんな泣いている。
どうして、自分がここにあるのかわからなくなることがあった。
自分は生まれてはいけない存在
何度もいい聞かせた。
義弟が恋した。
相手はダンシャクレイジョウ。
ミブン、と言うものがわからなかったが、許されない恋だと言うのが、見ていてわかった。
ダンシャクレイジョウは他にも恋人らしき人がいた。
オウタイシ、と言われるミブンの高い人もいた。
義弟たちはダンシャクレイジョウに夢中だった。
どこがいいのかわからない。
変な力で惑わされているだけ。
嫌な感じ。
どうすれば、義弟をは目を覚ますのだろうか?
自分の魔力を使えばどうにかなるのか?
あれから、水晶でみていた。
男の人は父だ。
母の遺体を連れて行ってのは父だった。
そして、女の人は義母になる。
きっと母はこの女性と父の関係を見たのだろう。だから・・・。
彼女たちは自分の存在も知らないのだろう。
それでも、よかった。
義弟を見ることができるなら。
毎日見る。
何をしているのかを。
それだけで、幸せだった。
10年後ー
義弟の為にたくさん自分で勉強をした。
魔力の制御を覚え、できる事を増やしていった。
母の残した本で・・・。
義弟が困っているのを見ると、通気口を使って、内緒で手紙を送ることもあった。
当初は訝しんでいたが、それが上手くいったことから警戒心が解かれ、嬉しそうにする様になった。
それを見るのが嬉しかった。
義弟が十五歳になって学園に入った。
水晶で、学園内を見るのは苦労した。
学園の周りに結界でも張られているのか、力を通すのが難しいのだ。
仕方がないので紙を鳥の形に切り魔力を通して視察ようの鳥を飛ばす事にした。
義弟の学園生活は充実していた。
外の世界は目新しいもので溢れていた。
冷たい床はない。
暗い部屋はない。
ご飯は固いパンでない。
冷たいスープでもない。
寒くない。
汚くない。
みんな笑っている。
みんな怒っている。
みんな泣いている。
どうして、自分がここにあるのかわからなくなることがあった。
自分は生まれてはいけない存在
何度もいい聞かせた。
義弟が恋した。
相手はダンシャクレイジョウ。
ミブン、と言うものがわからなかったが、許されない恋だと言うのが、見ていてわかった。
ダンシャクレイジョウは他にも恋人らしき人がいた。
オウタイシ、と言われるミブンの高い人もいた。
義弟たちはダンシャクレイジョウに夢中だった。
どこがいいのかわからない。
変な力で惑わされているだけ。
嫌な感じ。
どうすれば、義弟をは目を覚ますのだろうか?
自分の魔力を使えばどうにかなるのか?
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