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四章、辺境会議

番外編、シェリルの独り言日記?

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 マリーちゃん、ケヴィンファンの方へ
 思う存分ご堪能ください。

◇◇◇◇◇


 ○月□日

 グレン様が王都へ行って、一週間。

 変わらずの平穏です。
 でも、物足らない。
 なんでかな?

 マリーちゃんが二つの卵を産んで、ポクポク温めています。時おり、チビケヴィンが代わりに温めている。
 父性に目覚めたみたい。
 デレっとした表情で、卵を見てる。
 鼻の下?が伸びて見えるのはなんでかな?

 まさか、マリーちゃんの旦那様は・・・、なわけないか。

 もう直、生まれてきていいはずなのに、なかなか孵らない。

 毎日騎士隊の誰かがやってくる。
 お茶を飲んでお菓子を食べる。
 楽しい話もしてくれる。

 ハイセン医師も顔を出す。

 タルクは毎日部屋に来る。


「マリーちゃんどう?」

 薬を作りながら、マリーちゃんの様子を伺うタルク。
 
 最近タルクは自分の『代償』を知ろうとしていた。
 タルクは癒しの力があるようだった。
 わたしの癒しの力と変わらないくらいの力があるようだった。
『代償』は『記憶』ではなくほっとした。
 では、なにか?

 タルク自身よくわかっていないよう。
 見た目も変化がないところから内臓疾患とかもあり得る。ハイセン医師も気にしていた。
 だから、『聖なる力』を使うことは禁止した。

 代わりにしっかり薬を作ってもらうことにした。
 現に、タルクは精をだしている。

 わたしの片腕として申し分ないくらいの知識をみにつけだした。
 いずれ追い越されるかもしれなくて、ドキドキする。

 
○月△日

 やっと、やっと、マリーちゃんの卵が孵った。

 ケヴィンがすごく喜んでた。
 ヒンッヒンッ
 って小躍りしてたくらい。
 喜び過ぎのケヴィンをマリーちゃんが鬱陶しそうに足蹴にしてたのが面白かった。

 孵った雛は一羽はピンク。もう一羽青かった。
 やっぱり、ケヴィンの子供??
 な訳ないと、アシュリーに突っ込まれた。
 そうよね、ケヴィンはアシュリーが好きなんだもの。

 ピンクの雛をユリ、青い雛をケリーと名づけた。

 ケリーはタルクに預けることにして、ユリはアレクディア様に預けることにした。

 これで、連絡も取れやすくなるはず。

 そう、手紙を出そうとしていると、アレクディア様がやってきた。

 心配して来てくれたの。
 撫で撫でしてくれた。
 嬉しい。

 ユリを紹介すると、ユリったら、一目でアレクディア様を気に入ったのか、まだ雛だと言うのに、毛も生え揃ってない小さな羽を広げて、もーアピール!!

 か、可愛い!!

 あのアリスが肩を震わせてた笑ってた。
 それに、びっくり。


 早く帰ってこないかな?

 早く、揶揄いたいな。
 
 ちょっと言うと、すぐに顔を変えるんだもの。楽しい。
 『冷酷の騎士』?

 どこが『冷酷』なんだろ?


○月×日。

 今日はマリーちゃんと遊んでいた。

 チビケヴィンの背中に乗って。
 上手に乗ってる。
 ついつい、拍手をした。

 そんな時、会話が聞こえて来た。

 いつも思うけど、マリーちゃんはどうやってつなげてるんだろう・・・。
 必要な会話でない時は、どんなにうるさくても相手には聞こえてないみたい。
 ティティ姉様、万能ですっ!!

 聞いていると、お姉様方の話や、レニーの声が聞こえて来た。

 みんな、わたしのことばかり。
 わたしは、大丈夫なのに・・・。
 子供扱いばかり。
 心配ばかりしてくれる。
 嬉しい反面、申し訳ない。

 もっと役に立ちたい・・・。

 アシュリーは、わたしはわたしのままでいいと言ってくれるけど、いいのか不安になる。

 ずっと迷惑ばかりかけてるのに。

 ・・・みんな楽しそうだったなぁ・・・

 わたしも行けばよかった。

 いつもなら、辺境伯会議には綺麗なお姉さん・・・踊り子さんがくるんだよな・・・。

 くるのは知ってるけど、ちゃんとないんだよなぁ・・・。
 見たかったなぁ

 そんなことを考えていると、
 


「で、グレンシェリルを護ってくれるよね?」

 レニー?
 何の話し?

「も、もちろん、全力で護りますっ」
「だ、そうですが、いかがです?シェリル?」

 ここで振ってくる?
 いかがです?って別に・・・。

『ふーん。アシュリーとアリスがいるから別に期待してないけど。よろしくね。で、踊り子さん、綺麗でしたぁ?』

 
 本音を言ってみた。
 ついでに聞いてみる。
 
 返答なし。
 まさか、見てなかったの?
 あんな綺麗な踊り。失礼じゃない?

「さいてー」

 そう言うとマリーちゃんの向こうで慌てているのがわかった。

「・・・いや、可愛いも何もない!」

 可愛くなかった?
 うそだぁ~。

んですよね?」
『いや、見てない?いや、見たか?えっ?』
「ふぅ~ん」

 どっち?
 見たの?見てないの?
 見たなら羨ましい。

「わたしも見たかったのに!!綺麗なのに見てないなんて、何してたんですか?寝てたんですか?」

 何もいわない!!
 もう、もう、もう!!!
 
 

「衣装綺麗だったんだろうな~」

 いいな、いいなぁ~。


 絶対羨ましい。

 帰ってきたら、いじってやる!!!

 振り回してやるんだから!






◇◇◇◇◇

次から5章、最終章です。

国王の陰謀に巻き込まれるシェリルたち。

グレンの行動は・・・。

シェリルの幸せ目指します。

後半は再びグレン視点多め予定ですが、よろしくお願いします😃
 

 




 
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