214 / 272
第213話 二人の騎士
しおりを挟む
「アベール、カーマイン」
カイギネスの目配せ。
指示を理解した二人の近衛騎士は、その娘を救助するべく馬を走らせた。
少女の年齢は10歳前後。
全裸で土に汚れており、ところどころ傷も負っている。
額には大人の指ほどの角が一本生えており、それが有角族、つまり〝鬼〟だと明示していた。
鬼は希少とされている。
鬼の血は子に受け継がれない。
鬼が鬼であるのは本人かぎり。
では突然変異して生まれるのか?
それも違う。
鬼を産んだという親の記録は存在しない。
鬼はつねに、突然、どこからか出現する。
アルテマもそうだった。
帝国領内の枯れた荒野。
ただひとり行き倒れているところをジルが見つけて保護したのだ。
そんな〝鬼〟の存在は帝国ではアルテマ一人。
ラゼルハイジャン全世界でも数えるほどだという。
そして鬼は総じて能力が高い。
特に成長してからは、知力、魔力、武力、あらゆる才能が世界の知的種族を凌駕している。
まるで強大な悪魔か神の祝福でも受けたかのように……。
そんな存在だからこそ――――というわけでもないが、そうでなくても魔物に襲われている人形《ひとがた》を見捨てるなんて選択は、カイギネスはもちろん部下二人にもありはしなかった。
たとえ相手が上級悪魔を憑依させた上級魔物だったとしても。
「た……助けてっ!!」
顔面を蒼白にして、涙と鼻水でぐちゃぐちゃになりながら逃げてくる少女。
足の裏は硬い岩肌に削られ血だらけになっていた。
アベールはそんな少女の言葉を理解できなかったが、意志はわかる。
「カーマイン!!」「おうっ!!」
二人は声を掛け合うと、さらに馬を加速させた。
上級魔物・死霊騎士《デッドナイト》。
人の躯に上級悪魔が取り憑いて魔物となったそれは、既死動物《アンデット》と呼ばれる強力なモンスター。
3メートルはあるかと思われるその身体は、元の骨格と筋肉が、悪魔によって肥大化されたもの。
無限の生命力と桁違いのパワーを持ったこの化け物を普通の戦士が相手をするならば十人は必要。
死霊騎士《デッドナイト》の体には、元の人間か着込んでいただろう鎧の一部が引っかかっていた。
作りから推測すると、それは聖王国の物。
どうやらここで聖王国の兵士が、なんらかの理由で死んだらしい。
そこにどこからか湧いてきた上級悪魔が取り憑いたのだ。
「物騒な場所で死んだ兵士は、油で焼くか荷獣の餌にするのが定石だろうに、それとも全滅でもしたか?」
部下を追いつつ、冷静に状況を分析するカイギネス。
死霊騎士《デッドナイト》が少女に追いついた。
「――――ひぃっ!!??」
恐怖に引きつる少女に向かって、聖王国製の剣を振り上げる死霊騎士《デッドナイト》。
――――ゴッ!!!!
唸りをあげ、振り下ろされる刃。
少女を真っ二つにする寸前。
――――ギィンッ!! メシャッ!!!!
飛び込んできたアベールがその一撃を受け止めた。
「ギュヒィィィィィィィィイィィンッ!!!!」
「ぬぐぅ!??」
桁違いな力!!
耐えきれず馬の前足が折れた。
アベールの肩も外れた。
そこに――――ドゴォォオオォォォォォオォンッ!!!!
「ウグはぁっ!??」
死霊騎士《デッドナイト》の横蹴りが炸裂する。
メキ――バキバキ!!
鈍い音を立てて吹き飛ばされるアベール。
鎧がひしゃげ、肋骨も潰された。
「――――ぐ、カーマイン!!」
しかし飛ばされながらもアベールは相棒の名を呼んだ。
呼ばれた相棒はアベールの撃破を気にとめることなく、
「つかまれっ!!」
――――ザンッ!!
馬の上から身を傾けて、少女を拾い上げた。
そして、そのまま胸に抱え込み、死霊騎士《デッドナイト》に挑むことなく離脱する。
そもそも勝てない相手。
それはアベールもわかっていた。
それでも飛び込んだのは、そうしないと少女を救えなかったことと、一瞬でも引きつけることができれば相棒が目的を果たしてくれるだろうと信頼していたからだ。
目論見どおり、少女を救出してくれたカーマイン。
全力で馬を駆り離れていくが、
「ぐるがあぐるがああぁぁあるぐるうるおうわあ……!!」
死霊騎士《デッドナイト》が不気味に唸って、手にした剣を逆手に持ち直し、振り上げた。そして逃げていくカーマイン目掛けて、
「お……おい……ちょっと……まて」
そんなのありか!? と目を丸くするアベール。
ギリギリギリ……!!
しなる死霊騎士《デッドナイト》の腕。
充分に力を溜めて、狙いを定め――――
――――ドキャッ!!!!
剣を投げつけた!!
ゴッ!!――――「っ!!??」――――ズドギャァンッ!!!!
轟速で、攻城弩《バリスタ》のごとく一直線に飛んだ剣は、雲を引き、カーマインに襲いかかった!! しかしその気配を一瞬早く感知したカーマインは、直撃する寸前、少女を抱えて馬から飛び降りた!!
「ぎゃるひあっぁぁぁやぁぁぁぁんっ!!!!」
貫かれた馬の胴体は、まるで割られた瓜のように弾け、肉塊と化す。
馬の血が爆発したかのように辺りに飛び散った。
その威力はドラゴンの鱗さえも貫くだろう一撃。
転がったカーマインはすぐさま起き上がり、少女を抱え、己の足で走り出す。
死霊騎士《デッドナイト》は続いて足元の岩盤を引きはがした。
人の身長ほどの薄岩を軽々と持ち上げると、
――――ギリギリギリ……!!
先と同じように、カーマインに狙いをつけ、筋肉を引き縛った。
カイギネスの目配せ。
指示を理解した二人の近衛騎士は、その娘を救助するべく馬を走らせた。
少女の年齢は10歳前後。
全裸で土に汚れており、ところどころ傷も負っている。
額には大人の指ほどの角が一本生えており、それが有角族、つまり〝鬼〟だと明示していた。
鬼は希少とされている。
鬼の血は子に受け継がれない。
鬼が鬼であるのは本人かぎり。
では突然変異して生まれるのか?
それも違う。
鬼を産んだという親の記録は存在しない。
鬼はつねに、突然、どこからか出現する。
アルテマもそうだった。
帝国領内の枯れた荒野。
ただひとり行き倒れているところをジルが見つけて保護したのだ。
そんな〝鬼〟の存在は帝国ではアルテマ一人。
ラゼルハイジャン全世界でも数えるほどだという。
そして鬼は総じて能力が高い。
特に成長してからは、知力、魔力、武力、あらゆる才能が世界の知的種族を凌駕している。
まるで強大な悪魔か神の祝福でも受けたかのように……。
そんな存在だからこそ――――というわけでもないが、そうでなくても魔物に襲われている人形《ひとがた》を見捨てるなんて選択は、カイギネスはもちろん部下二人にもありはしなかった。
たとえ相手が上級悪魔を憑依させた上級魔物だったとしても。
「た……助けてっ!!」
顔面を蒼白にして、涙と鼻水でぐちゃぐちゃになりながら逃げてくる少女。
足の裏は硬い岩肌に削られ血だらけになっていた。
アベールはそんな少女の言葉を理解できなかったが、意志はわかる。
「カーマイン!!」「おうっ!!」
二人は声を掛け合うと、さらに馬を加速させた。
上級魔物・死霊騎士《デッドナイト》。
人の躯に上級悪魔が取り憑いて魔物となったそれは、既死動物《アンデット》と呼ばれる強力なモンスター。
3メートルはあるかと思われるその身体は、元の骨格と筋肉が、悪魔によって肥大化されたもの。
無限の生命力と桁違いのパワーを持ったこの化け物を普通の戦士が相手をするならば十人は必要。
死霊騎士《デッドナイト》の体には、元の人間か着込んでいただろう鎧の一部が引っかかっていた。
作りから推測すると、それは聖王国の物。
どうやらここで聖王国の兵士が、なんらかの理由で死んだらしい。
そこにどこからか湧いてきた上級悪魔が取り憑いたのだ。
「物騒な場所で死んだ兵士は、油で焼くか荷獣の餌にするのが定石だろうに、それとも全滅でもしたか?」
部下を追いつつ、冷静に状況を分析するカイギネス。
死霊騎士《デッドナイト》が少女に追いついた。
「――――ひぃっ!!??」
恐怖に引きつる少女に向かって、聖王国製の剣を振り上げる死霊騎士《デッドナイト》。
――――ゴッ!!!!
唸りをあげ、振り下ろされる刃。
少女を真っ二つにする寸前。
――――ギィンッ!! メシャッ!!!!
飛び込んできたアベールがその一撃を受け止めた。
「ギュヒィィィィィィィィイィィンッ!!!!」
「ぬぐぅ!??」
桁違いな力!!
耐えきれず馬の前足が折れた。
アベールの肩も外れた。
そこに――――ドゴォォオオォォォォォオォンッ!!!!
「ウグはぁっ!??」
死霊騎士《デッドナイト》の横蹴りが炸裂する。
メキ――バキバキ!!
鈍い音を立てて吹き飛ばされるアベール。
鎧がひしゃげ、肋骨も潰された。
「――――ぐ、カーマイン!!」
しかし飛ばされながらもアベールは相棒の名を呼んだ。
呼ばれた相棒はアベールの撃破を気にとめることなく、
「つかまれっ!!」
――――ザンッ!!
馬の上から身を傾けて、少女を拾い上げた。
そして、そのまま胸に抱え込み、死霊騎士《デッドナイト》に挑むことなく離脱する。
そもそも勝てない相手。
それはアベールもわかっていた。
それでも飛び込んだのは、そうしないと少女を救えなかったことと、一瞬でも引きつけることができれば相棒が目的を果たしてくれるだろうと信頼していたからだ。
目論見どおり、少女を救出してくれたカーマイン。
全力で馬を駆り離れていくが、
「ぐるがあぐるがああぁぁあるぐるうるおうわあ……!!」
死霊騎士《デッドナイト》が不気味に唸って、手にした剣を逆手に持ち直し、振り上げた。そして逃げていくカーマイン目掛けて、
「お……おい……ちょっと……まて」
そんなのありか!? と目を丸くするアベール。
ギリギリギリ……!!
しなる死霊騎士《デッドナイト》の腕。
充分に力を溜めて、狙いを定め――――
――――ドキャッ!!!!
剣を投げつけた!!
ゴッ!!――――「っ!!??」――――ズドギャァンッ!!!!
轟速で、攻城弩《バリスタ》のごとく一直線に飛んだ剣は、雲を引き、カーマインに襲いかかった!! しかしその気配を一瞬早く感知したカーマインは、直撃する寸前、少女を抱えて馬から飛び降りた!!
「ぎゃるひあっぁぁぁやぁぁぁぁんっ!!!!」
貫かれた馬の胴体は、まるで割られた瓜のように弾け、肉塊と化す。
馬の血が爆発したかのように辺りに飛び散った。
その威力はドラゴンの鱗さえも貫くだろう一撃。
転がったカーマインはすぐさま起き上がり、少女を抱え、己の足で走り出す。
死霊騎士《デッドナイト》は続いて足元の岩盤を引きはがした。
人の身長ほどの薄岩を軽々と持ち上げると、
――――ギリギリギリ……!!
先と同じように、カーマインに狙いをつけ、筋肉を引き縛った。
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。
彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。
そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。
洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。
さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。
持ち前のサバイバル能力で見敵必殺!
赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。
そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。
人々との出会い。
そして貴族や平民との格差社会。
ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。
牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。
うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい!
そんな人のための物語。
5/6_18:00完結!
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
現代にモンスターが湧きましたが、予めレベル上げしていたので無双しますね。
えぬおー
ファンタジー
なんの取り柄もないおっさんが偶然拾ったネックレスのおかげで無双しちゃう
平 信之は、会社内で「MOBゆき」と陰口を言われるくらい取り柄もない窓際社員。人生はなんて面白くないのだろうと嘆いて帰路に着いている中、信之は異常な輝きを放つネックレスを拾う。そのネックレスは、経験値の間に行くことが出来る特殊なネックレスだった。
経験値の間に行けるようになった信之はどんどんレベルを上げ、無双し、知名度を上げていく。
もう、MOBゆきとは呼ばせないっ!!
婚約破棄? あ、ハイ。了解です【短編】
キョウキョウ
恋愛
突然、婚約破棄を突きつけられたマーガレットだったが平然と受け入れる。
それに納得いかなかったのは、王子のフィリップ。
もっと、取り乱したような姿を見れると思っていたのに。
そして彼は逆ギレする。なぜ、そんなに落ち着いていられるのか、と。
普通の可愛らしい女ならば、泣いて許しを請うはずじゃないのかと。
マーガレットが平然と受け入れたのは、他に興味があったから。婚約していたのは、親が決めたから。
彼女の興味は、婚約相手よりも魔法技術に向いていた。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる