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第171話 拒絶の悪魔・季里姫⑬
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助かったと知り、安堵するかと思われた怨霊だが、しかしその顔は沈んだものだった。
「……不服そうだな?」
『ふん、わかっておるだろう? 龍が倒されない限り、我もまた永遠に呪い続けねばならない……閻魔に消されたほうが楽、とすら思える』
「感謝もされずに……難儀なことだな」
『ふん……それでも、いまは少し……報われた気分だ』
ある種の同情を込め怨霊をねぎらってやるアルテマ。
怨霊もエツ子の言葉に少し表情が緩んでいた。
「……怨霊よ、お前は知らぬか? 難陀《あいつ》を倒す方法を……」
少しカッコ悪いが、そうもいっていられない。
アルテマは恥を隠さず、素直に聞いてみた。
すると怨霊はそんな態度を嫌わずに、しかし嫌味を込めて返してきた。
『……教えれば見逃してくれるのか?』
アルテマはエツ子と政志をチラリと見ると、
「お前がエツ子から離れると言うのなら、そうしてやっても構わない」
『ふむ……。ならば無理だな。契約を破棄すれば閻魔《エンマ》によって、我は無に帰されてしまうだろうよ』
――――婬眼《フェアリーズ》。
『閻魔大王。現世界の魔神。ひげもじゃ短気。可愛い娘にはえこひいきするゾ☆』
「……なるほど。悪魔は契約をなにより重んじる。それはこちらの世界でも同じのようだな。好きだぞ、そういうのは」
『……我を退治すれば子孫の目も回復するだろう。だが、それは同時に今後の子孫の守り手を失うことを意味する。……それで構わないのなら退治すればいい。我も覚悟はできている』
エツ子はもう歳で、怨霊の護りが消えたとしても難陀《なんだ》の興味には止まらない。
しかし今後生まれる子孫の女はまた、脅威にさらされる。
龍の生贄か、怨霊の呪いか。
どちらかを取ると言うならば、命のある方を選択する。
「……どちらを選ぶ? エツ子よ」
占いさんが本人に尋ねる。
けれど、この選択は自分たちで勝手に決めるわけにはいかない。
「そんなの、倒すに決まってるよ!! 龍も倒しちゃえばいい!! そうなんだよねお兄さん!!」
「ああ、そうだぞ。問題ない」
政志がクロードを見上げ、クロードも根拠のないグーサインを出す。
「……お前の孫はああ言っとるが……実際、いまだ難陀《なんだ》を退治する手段はわかっとらん。……あのバカの言うことは真に受けてはならん」
「……そうかい……」
うなずくエツ子婆さん。
しかしあまりに現実離れしたこの状況に混乱し、考えがまとまらない。
それでも、老いた自分のことよりも、まだ見ぬ子孫を思って判断するべきだろう。
エツ子は震える手で政志を探り、抱き寄せると。
「……すまないねぇ政志。……お前を見るのは……ばあちゃん、あきらめるわ」
「どうして!? 約束したじゃないか!? 僕はそのためにずっと練習してきたんだ!! 最後に……」
言いかけて、口を押さえる政志。
そこから先は言ってはダメなことだと涙を流す。
「……最後?」
その言葉が気になり、エツ子を見るアルテマ。
元一やみんなも怪訝な顔をして二人を見つめる。
占いさんだけは、事情を知っているように悲しい顔をしてうつむいた。
その仕草で、みななんとなく、エツ子の抱えている病気は目のそれだけでないことを悟る。
「アルテマちゃん……」
「……病気はすべて悪魔憑きが原因というわけではない。こちらで言う『科学』由来のものならば、私は手出しできないな……」
「そんな……」
アルテマの力ない言葉に、肩を落とすぬか娘。
元一や六段も険しい表情。
「少年が治療にこだわっていたのは……」
「ああ……。本当に、時間が無かったからじゃな」
ただ離れて暮らす。それだけの話しではなかった。
この機を逃すと、エツ子は二度と少年の姿を知ることができなくなる。
少年も、自分を知ってもらう機会を一生失うことになる。
しかし、エツ子の選んだ選択は。
「怨霊さんや、話は聞かせてもらったよ……。いままでありがとう。あんたはずっと先祖の願いを聞いてくれてたんだね……。目のことはいいんだよ……。それで命を助けてもらったんだからね。……そしてこれからも、私ら一族を……護ってくれるかい?」
「おばあちゃんっ!?」
政志の悲鳴。
聞いてアルテマは、静かに竹刀を収めた。
「怨霊よ、聞いての通りだ。お前の仕事はまだ続くそうだぞ?」
『そうか……』
クロードは納得しがたいようすだったが、人間たちの事情をかんがみる常識は持っていたようで。聖剣の加護を解除するとつまらなそうに鞘へ収めた。
エツ子の目も治せず。
難陀《なんだ》を封印する方法も見つけられなかった。
無駄に上級悪魔と戦闘しただけで、成果はなにもなかったといえる。
龍脈はいまだ閉じかけて、異世界の信仰も届いてこない。
このまま時間が過ぎてしまえば開門揖盗《デモン・ザ・ホール》も使えぬまま、一生をこの世界で過ごさねばならない。
それ以前に帝国の戦況も気になる。
おそらく防戦に徹して、しばらくは持ちこたえていてくれるだろうが、こちらの援助が届かねば、それもどこまでもつのやら。
「……マズイな……早く解決法を見つけなければ……」
はやるアルテマ。
怨霊は静かに立ち上がると、再びエツ子に取り憑くべく近寄っていく。
政志が抵抗してそのまえに立ちふさがるが、それを音もなく通り抜け、怨霊はエツ子の元へ――――。
――――カッ!!!!
そのとき、突如、裏山の方から一筋の光が走った。
(何だ?)
アルテマが気を向けた瞬間。
――――ドッゴ―――――――――――――――ォォォオオオォォォォオォォオォォオオオォォォォオォォオォォォォオオオォォォォオォォオォンッ!!!!!!
雷が落ちたような轟音と衝撃!!
叩きつけたよう、めくれ上がる地面!!
そして、その中にアルテマは。
謎の光に貫かれ、分解していく怨霊季里姫の姿を見た。
「……不服そうだな?」
『ふん、わかっておるだろう? 龍が倒されない限り、我もまた永遠に呪い続けねばならない……閻魔に消されたほうが楽、とすら思える』
「感謝もされずに……難儀なことだな」
『ふん……それでも、いまは少し……報われた気分だ』
ある種の同情を込め怨霊をねぎらってやるアルテマ。
怨霊もエツ子の言葉に少し表情が緩んでいた。
「……怨霊よ、お前は知らぬか? 難陀《あいつ》を倒す方法を……」
少しカッコ悪いが、そうもいっていられない。
アルテマは恥を隠さず、素直に聞いてみた。
すると怨霊はそんな態度を嫌わずに、しかし嫌味を込めて返してきた。
『……教えれば見逃してくれるのか?』
アルテマはエツ子と政志をチラリと見ると、
「お前がエツ子から離れると言うのなら、そうしてやっても構わない」
『ふむ……。ならば無理だな。契約を破棄すれば閻魔《エンマ》によって、我は無に帰されてしまうだろうよ』
――――婬眼《フェアリーズ》。
『閻魔大王。現世界の魔神。ひげもじゃ短気。可愛い娘にはえこひいきするゾ☆』
「……なるほど。悪魔は契約をなにより重んじる。それはこちらの世界でも同じのようだな。好きだぞ、そういうのは」
『……我を退治すれば子孫の目も回復するだろう。だが、それは同時に今後の子孫の守り手を失うことを意味する。……それで構わないのなら退治すればいい。我も覚悟はできている』
エツ子はもう歳で、怨霊の護りが消えたとしても難陀《なんだ》の興味には止まらない。
しかし今後生まれる子孫の女はまた、脅威にさらされる。
龍の生贄か、怨霊の呪いか。
どちらかを取ると言うならば、命のある方を選択する。
「……どちらを選ぶ? エツ子よ」
占いさんが本人に尋ねる。
けれど、この選択は自分たちで勝手に決めるわけにはいかない。
「そんなの、倒すに決まってるよ!! 龍も倒しちゃえばいい!! そうなんだよねお兄さん!!」
「ああ、そうだぞ。問題ない」
政志がクロードを見上げ、クロードも根拠のないグーサインを出す。
「……お前の孫はああ言っとるが……実際、いまだ難陀《なんだ》を退治する手段はわかっとらん。……あのバカの言うことは真に受けてはならん」
「……そうかい……」
うなずくエツ子婆さん。
しかしあまりに現実離れしたこの状況に混乱し、考えがまとまらない。
それでも、老いた自分のことよりも、まだ見ぬ子孫を思って判断するべきだろう。
エツ子は震える手で政志を探り、抱き寄せると。
「……すまないねぇ政志。……お前を見るのは……ばあちゃん、あきらめるわ」
「どうして!? 約束したじゃないか!? 僕はそのためにずっと練習してきたんだ!! 最後に……」
言いかけて、口を押さえる政志。
そこから先は言ってはダメなことだと涙を流す。
「……最後?」
その言葉が気になり、エツ子を見るアルテマ。
元一やみんなも怪訝な顔をして二人を見つめる。
占いさんだけは、事情を知っているように悲しい顔をしてうつむいた。
その仕草で、みななんとなく、エツ子の抱えている病気は目のそれだけでないことを悟る。
「アルテマちゃん……」
「……病気はすべて悪魔憑きが原因というわけではない。こちらで言う『科学』由来のものならば、私は手出しできないな……」
「そんな……」
アルテマの力ない言葉に、肩を落とすぬか娘。
元一や六段も険しい表情。
「少年が治療にこだわっていたのは……」
「ああ……。本当に、時間が無かったからじゃな」
ただ離れて暮らす。それだけの話しではなかった。
この機を逃すと、エツ子は二度と少年の姿を知ることができなくなる。
少年も、自分を知ってもらう機会を一生失うことになる。
しかし、エツ子の選んだ選択は。
「怨霊さんや、話は聞かせてもらったよ……。いままでありがとう。あんたはずっと先祖の願いを聞いてくれてたんだね……。目のことはいいんだよ……。それで命を助けてもらったんだからね。……そしてこれからも、私ら一族を……護ってくれるかい?」
「おばあちゃんっ!?」
政志の悲鳴。
聞いてアルテマは、静かに竹刀を収めた。
「怨霊よ、聞いての通りだ。お前の仕事はまだ続くそうだぞ?」
『そうか……』
クロードは納得しがたいようすだったが、人間たちの事情をかんがみる常識は持っていたようで。聖剣の加護を解除するとつまらなそうに鞘へ収めた。
エツ子の目も治せず。
難陀《なんだ》を封印する方法も見つけられなかった。
無駄に上級悪魔と戦闘しただけで、成果はなにもなかったといえる。
龍脈はいまだ閉じかけて、異世界の信仰も届いてこない。
このまま時間が過ぎてしまえば開門揖盗《デモン・ザ・ホール》も使えぬまま、一生をこの世界で過ごさねばならない。
それ以前に帝国の戦況も気になる。
おそらく防戦に徹して、しばらくは持ちこたえていてくれるだろうが、こちらの援助が届かねば、それもどこまでもつのやら。
「……マズイな……早く解決法を見つけなければ……」
はやるアルテマ。
怨霊は静かに立ち上がると、再びエツ子に取り憑くべく近寄っていく。
政志が抵抗してそのまえに立ちふさがるが、それを音もなく通り抜け、怨霊はエツ子の元へ――――。
――――カッ!!!!
そのとき、突如、裏山の方から一筋の光が走った。
(何だ?)
アルテマが気を向けた瞬間。
――――ドッゴ―――――――――――――――ォォォオオオォォォォオォォオォォオオオォォォォオォォオォォォォオオオォォォォオォォオォンッ!!!!!!
雷が落ちたような轟音と衝撃!!
叩きつけたよう、めくれ上がる地面!!
そして、その中にアルテマは。
謎の光に貫かれ、分解していく怨霊季里姫の姿を見た。
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