92 / 243
第91話 聖騎士クロード①
しおりを挟む
――――異世界ラゼルハイジャン。
サアトル帝国と聖王国ファスナの中間に、悪魔も寄りつかぬと噂される不気味な峡谷がある。
草木も生えぬ尖った山々に囲まれたその峡谷は『次元の狭間』『奈落の入り口』と噂され旅人の間で恐れられている。
そこに渡った吊り橋の上で、一人のエルフの男がじっと佇んでいた。
底の見えない谷底を見つめ、吹き上げてくる強風に長い金髪をなびかせている。
「クロード様、付近を捜索いたしましたが、やはり這い上がってきた痕跡はありませんでした」
部下の報告を聞くとクロードと呼ばれた男は、青白く輝く聖騎士の鎧をカチャリと鳴らし「そうか」とわかりきっていた返事をする。
――――聖騎士クロード。
聖王国ファスナに籍を置く貴族で、代々武家の家柄として王国に仕える。
聖王国第一将軍を父に持つ三男で、二人の兄もまた聖王国に使える騎士である。
半年ほど前。
クロードはこの吊り橋の上で、かつての宿敵、帝国最強と噂された暗黒騎士アルテマを打倒した。
とどめの剣を嫌ったアルテマは自らこの谷へと身を投げ、死んだはずだった。
――――しかし。
ここ最近になってアルテマ生存の噂が流れ、それと同時に、一度は落ち込んだ帝国軍の指揮が回復。帝国領内へと深く入り込んでいた聖王国軍は押し戻され、戦況は帝国側に巻き返されつつあった。
アルテマを討ち取ったのではなかったのか、一体どうなっている!?
証拠となる首を持ち帰らなかった事を、父である将軍にそう強く責められ、クロードはふたたびこの峡谷へと戻ってきた。
かつて自分を幾度も打ち負かした相手に、せめて死に方だけは選ばせてやろうと情をかけてやったのが仇となったか。
もし本当に生きていたのなら。
奈落に落ちたと見せかけて、何らかの方法で這い上がってきたと言うことになる。
しかし、いくら探索魔法をかけさせてもアルテマの魔素は検知できず、それはやはりアルテマは谷の底に落ちたままなのだと証明していた。
轟々と吹き荒れる風に揺られながらクロードは奈落の闇を睨みつける。
出張った足場も、引っかかる都合のいい枝も、何もない闇。
ここから落ちて助かるはずがない。
わかりきっていた結果だが、しかし、おかしな噂がアルテマの姿をチラチラと浮かび上がらせる。
――――異世界からの戦略物資。
枯渇させたはずの水源も、そこに仕掛けた毒計略も、ことごとく、どこからともなくもたらされた不思議な援助により無効化された。
特に最近配られたと噂される解毒薬は、帝国はもちろん聖王国すらも、いや、ラゼルハイジャン全土の技術をかき集めてでも作り出すことのできない特級品で、それはこの世ではない別世界からの贈り物だと噂されている。
『ビタットスメクタ・アルファB錠』
聖王国のスパイが件の村から持ち帰ってきた秘薬の切れ端である。
そこに書かれた文字らしきものはクロードには全く読めなかったが、その材質や加工具合からこの世界で作られた物でないことはわかった。
馬鹿馬鹿しい……本当に馬鹿馬鹿しい話だが……。
もしこの峡谷が、伝承通り次元の狭間であるのなら。
そしてそこに飛び込んだアルテマが、その先の世界で生きていたのなら。
それらの不思議な噂と物資の存在は説明ができてしまう。
帝国には皇帝一族と一部の有望家臣にのみ伝えられる秘術があるという。
開門揖盗《デモン・ザ・ホール》と呼ばれるその秘術は、声姿のみならず、物質も転移させることができる超級戦術魔法。
たしか……アルテマはそれを使えたはず。
かつて戦場で、幾度となくその驚異に打ち破られた。
別次元。アルテマ。物質転移。
この三つのキーワードが、どうにもヤツの生存を囁いてくるのだ……。
クロードは吸い込まれそうな深い闇を睨んで歯ぎしりする。
やはり生きているはずがない。
ヤツは死んだ。
この俺が討ち取ったのだ。
それはゆるがない事実だ。
しかし……忌まわしいが……しかしだ!!
死してなおヤツは英雄となり、俺の前に立ちふさがる。
このまま証拠もなく、おめおめと帰還などできるか!!
そうなればこの先ずっと帝国はアルテマの生存をうそぶき、俺は千載一遇の捕物を逃した間抜けとして不面目を晒して生きていかねばならない。
そんなことになってたまるか!!
勝ったのは俺だ!!
「誰か、この谷の底に下りろ!! 下りて、何としてでもアルテマの死の痕跡を探して出し、俺の元に持ってこい!!」
「む、無茶ですクロード様。こ、この谷は底が知れず、探索に下りた冒険者も誰一人として生還できた記録がありません」
「ならば本当に次元の狭間だ、などと言うつもりなのか貴様は!?」
「い、いえ!! し、しかし魔物などの巣窟ではとの噂もあります、と、と、とにかくここはいったん陣営に戻り、新たに捜索隊を組織し直してはどうでしょう!?」
「はん、臆しおって!! 貴様それでも栄えある聖王国軍人か!!」
苛立ちのままに怒鳴りつけるクロード。
だがそのとき、
――――ずごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!
ひときわ強烈な谷風が深い割れ目の底から吹き上がってきた!!
「――な、なに!?」
強風に持ち上げられ、吊り橋が激しくうねる。
「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
舞い上がり、浮かび上がったように踊る橋板に隣の部下が足をとられて落下した。
「くっ!!??」
クロードも体をあおられ落下しかけるが、かろうじて縄を掴んで踏みとどまる。
「「クロード様!!」」
岸に集まった部下たちが血相を変えて騒ぎ立てるなか――――
――――ブチブチブチ。
捻れた橋は荷重のバランスを崩し、縄がだんだんと解《ほつ》れて細くなり、
――ブチンッ!!
あっけなく断ち切れてしまった。
支えのなくなったクロードはその落差の衝撃で手を離してしまい、
「う、うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
絶叫の声とともに奈落の暗闇に飲み込まれていった。
サアトル帝国と聖王国ファスナの中間に、悪魔も寄りつかぬと噂される不気味な峡谷がある。
草木も生えぬ尖った山々に囲まれたその峡谷は『次元の狭間』『奈落の入り口』と噂され旅人の間で恐れられている。
そこに渡った吊り橋の上で、一人のエルフの男がじっと佇んでいた。
底の見えない谷底を見つめ、吹き上げてくる強風に長い金髪をなびかせている。
「クロード様、付近を捜索いたしましたが、やはり這い上がってきた痕跡はありませんでした」
部下の報告を聞くとクロードと呼ばれた男は、青白く輝く聖騎士の鎧をカチャリと鳴らし「そうか」とわかりきっていた返事をする。
――――聖騎士クロード。
聖王国ファスナに籍を置く貴族で、代々武家の家柄として王国に仕える。
聖王国第一将軍を父に持つ三男で、二人の兄もまた聖王国に使える騎士である。
半年ほど前。
クロードはこの吊り橋の上で、かつての宿敵、帝国最強と噂された暗黒騎士アルテマを打倒した。
とどめの剣を嫌ったアルテマは自らこの谷へと身を投げ、死んだはずだった。
――――しかし。
ここ最近になってアルテマ生存の噂が流れ、それと同時に、一度は落ち込んだ帝国軍の指揮が回復。帝国領内へと深く入り込んでいた聖王国軍は押し戻され、戦況は帝国側に巻き返されつつあった。
アルテマを討ち取ったのではなかったのか、一体どうなっている!?
証拠となる首を持ち帰らなかった事を、父である将軍にそう強く責められ、クロードはふたたびこの峡谷へと戻ってきた。
かつて自分を幾度も打ち負かした相手に、せめて死に方だけは選ばせてやろうと情をかけてやったのが仇となったか。
もし本当に生きていたのなら。
奈落に落ちたと見せかけて、何らかの方法で這い上がってきたと言うことになる。
しかし、いくら探索魔法をかけさせてもアルテマの魔素は検知できず、それはやはりアルテマは谷の底に落ちたままなのだと証明していた。
轟々と吹き荒れる風に揺られながらクロードは奈落の闇を睨みつける。
出張った足場も、引っかかる都合のいい枝も、何もない闇。
ここから落ちて助かるはずがない。
わかりきっていた結果だが、しかし、おかしな噂がアルテマの姿をチラチラと浮かび上がらせる。
――――異世界からの戦略物資。
枯渇させたはずの水源も、そこに仕掛けた毒計略も、ことごとく、どこからともなくもたらされた不思議な援助により無効化された。
特に最近配られたと噂される解毒薬は、帝国はもちろん聖王国すらも、いや、ラゼルハイジャン全土の技術をかき集めてでも作り出すことのできない特級品で、それはこの世ではない別世界からの贈り物だと噂されている。
『ビタットスメクタ・アルファB錠』
聖王国のスパイが件の村から持ち帰ってきた秘薬の切れ端である。
そこに書かれた文字らしきものはクロードには全く読めなかったが、その材質や加工具合からこの世界で作られた物でないことはわかった。
馬鹿馬鹿しい……本当に馬鹿馬鹿しい話だが……。
もしこの峡谷が、伝承通り次元の狭間であるのなら。
そしてそこに飛び込んだアルテマが、その先の世界で生きていたのなら。
それらの不思議な噂と物資の存在は説明ができてしまう。
帝国には皇帝一族と一部の有望家臣にのみ伝えられる秘術があるという。
開門揖盗《デモン・ザ・ホール》と呼ばれるその秘術は、声姿のみならず、物質も転移させることができる超級戦術魔法。
たしか……アルテマはそれを使えたはず。
かつて戦場で、幾度となくその驚異に打ち破られた。
別次元。アルテマ。物質転移。
この三つのキーワードが、どうにもヤツの生存を囁いてくるのだ……。
クロードは吸い込まれそうな深い闇を睨んで歯ぎしりする。
やはり生きているはずがない。
ヤツは死んだ。
この俺が討ち取ったのだ。
それはゆるがない事実だ。
しかし……忌まわしいが……しかしだ!!
死してなおヤツは英雄となり、俺の前に立ちふさがる。
このまま証拠もなく、おめおめと帰還などできるか!!
そうなればこの先ずっと帝国はアルテマの生存をうそぶき、俺は千載一遇の捕物を逃した間抜けとして不面目を晒して生きていかねばならない。
そんなことになってたまるか!!
勝ったのは俺だ!!
「誰か、この谷の底に下りろ!! 下りて、何としてでもアルテマの死の痕跡を探して出し、俺の元に持ってこい!!」
「む、無茶ですクロード様。こ、この谷は底が知れず、探索に下りた冒険者も誰一人として生還できた記録がありません」
「ならば本当に次元の狭間だ、などと言うつもりなのか貴様は!?」
「い、いえ!! し、しかし魔物などの巣窟ではとの噂もあります、と、と、とにかくここはいったん陣営に戻り、新たに捜索隊を組織し直してはどうでしょう!?」
「はん、臆しおって!! 貴様それでも栄えある聖王国軍人か!!」
苛立ちのままに怒鳴りつけるクロード。
だがそのとき、
――――ずごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!
ひときわ強烈な谷風が深い割れ目の底から吹き上がってきた!!
「――な、なに!?」
強風に持ち上げられ、吊り橋が激しくうねる。
「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
舞い上がり、浮かび上がったように踊る橋板に隣の部下が足をとられて落下した。
「くっ!!??」
クロードも体をあおられ落下しかけるが、かろうじて縄を掴んで踏みとどまる。
「「クロード様!!」」
岸に集まった部下たちが血相を変えて騒ぎ立てるなか――――
――――ブチブチブチ。
捻れた橋は荷重のバランスを崩し、縄がだんだんと解《ほつ》れて細くなり、
――ブチンッ!!
あっけなく断ち切れてしまった。
支えのなくなったクロードはその落差の衝撃で手を離してしまい、
「う、うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
絶叫の声とともに奈落の暗闇に飲み込まれていった。
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説
自称ヒロインに「あなたはモブよ!」と言われましたが、私はモブで構いません!!
ゆずこしょう
恋愛
ティアナ・ノヴァ(15)には1人の変わった友人がいる。
ニーナ・ルルー同じ年で小さい頃からわたしの後ろばかり追ってくる、少しめんどくさい赤毛の少女だ。
そしていつも去り際に一言。
「私はヒロインなの!あなたはモブよ!」
ティアナは思う。
別に物語じゃないのだし、モブでいいのではないだろうか…
そんな一言を言われるのにも飽きてきたので私は学院生活の3年間ニーナから隠れ切ることに決めた。
兄がいるので悪役令嬢にはなりません〜苦労人外交官は鉄壁シスコンガードを突破したい〜
藤也いらいち
恋愛
無能王子の婚約者のラクシフォリア伯爵家令嬢、シャーロット。王子は典型的な無能ムーブの果てにシャーロットにあるはずのない罪を並べ立て婚約破棄を迫る。
__婚約破棄、大歓迎だ。
そこへ、視線で人手も殺せそうな眼をしながらも満面の笑顔のシャーロットの兄が王子を迎え撃った!
勝負は一瞬!王子は場外へ!
シスコン兄と無自覚ブラコン妹。
そして、シャーロットに思いを寄せつつ兄に邪魔をされ続ける外交官。妹が好きすぎる侯爵令嬢や商家の才女。
周りを巻き込み、巻き込まれ、果たして、彼らは恋愛と家族愛の違いを理解することができるのか!?
短編 兄がいるので悪役令嬢にはなりません を大幅加筆と修正して連載しています
カクヨム、小説家になろうにも掲載しています。
婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた
cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。
お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。
婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。
過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。
ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。
婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。
明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。
「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。
そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。
茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。
幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。
「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?!
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
【完結】ずっと、ずっとあなたを愛していました 〜後悔も、懺悔も今更いりません〜
高瀬船
恋愛
リスティアナ・メイブルムには二歳年上の婚約者が居る。
婚約者は、国の王太子で穏やかで優しく、婚約は王命ではあったが仲睦まじく関係を築けていた。
それなのに、突然ある日婚約者である王太子からは土下座をされ、婚約を解消して欲しいと願われる。
何故、そんな事に。
優しく微笑むその笑顔を向ける先は確かに自分に向けられていたのに。
婚約者として確かに大切にされていたのに何故こうなってしまったのか。
リスティアナの思いとは裏腹に、ある時期からリスティアナに悪い噂が立ち始める。
悪い噂が立つ事など何もしていないのにも関わらず、リスティアナは次第に学園で、夜会で、孤立していく。
私は私で勝手に生きていきますから、どうぞご自由にお捨てになってください。
木山楽斗
恋愛
伯爵令嬢であるアルティリアは、婚約者からある日突然婚約破棄を告げられた。
彼はアルティリアが上から目線だと批判して、自らの妻として相応しくないと判断したのだ。
それに対して不満を述べたアルティリアだったが、婚約者の意思は固かった。こうして彼女は、理不尽に婚約を破棄されてしまったのである。
そのことに関して、アルティリアは実の父親から責められることになった。
公にはなっていないが、彼女は妾の子であり、家での扱いも悪かったのだ。
そのような環境で父親から責められたアルティリアの我慢は限界であった。伯爵家に必要ない。そう言われたアルティリアは父親に告げた。
「私は私で勝手に生きていきますから、どうぞご自由にお捨てになってください。私はそれで構いません」
こうしてアルティリアは、新たなる人生を送ることになった。
彼女は伯爵家のしがらみから解放されて、自由な人生を送ることになったのである。
同時に彼女を虐げていた者達は、その報いを受けることになった。彼らはアルティリアだけではなく様々な人から恨みを買っており、その立場というものは盤石なものではなかったのだ。
ヒロインの、はずですが?
おりのめぐむ
恋愛
<あらすじ>
元平民出身のエセ貴族として入学式に参加した伯爵令嬢シャルロット・ラぺーシュ。
クリーム色の肩までの髪に伯爵家譲りの淡いピンクの瞳。
美人というよりは可愛らしくほんわかとした空気感と愛らしさを持ったその姿。
ん……見知った自分と違うんですけど? もしかしてわたしはゲームのヒロイン??
<作品について>
もうド定番の設定で使い回されたネタですがラブコメを意識しつつどうにか第1部も終了。需要があるか判りませんが一応続きは書く予定。
ラストダンジョンをクリアしたら異世界転移! バグもそのままのゲームの世界は僕に優しいようだ
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はランカ。
女の子と言われてしまう程可愛い少年。
アルステードオンラインというVRゲームにはまってラストダンジョンをクリア。
仲間たちはみんな現実世界に帰るけれど、僕は嫌いな現実には帰りたくなかった。
そんな時、アルステードオンラインの神、アルステードが僕の前に現れた
願っても叶わない異世界転移をすることになるとは思わなかったな~
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる