38 / 272
第37話 大成功?
しおりを挟む
『ア、アルテマ……さま……?』
ジルに連れられ、3人の若い見習い神官が部屋に入ってくる。
彼らは開門揖盗《デモン・ザ・ホール》によって映し出されたアルテマを見て、無事を喜ぶより先に首をかしげた。
「あ~~~~すまん。わけあっていまは子供返りしている……まぁなんだ、詳しいことは後で師匠に聞いてくれ。とにかく私は生きている、心配かけてすまなかったな」
同じことの繰り返しになるのを恐れ、アルテマは説明を未来のジルに丸投げし、再開の挨拶もそこそこに本題に入ろうとする。
「――――……そういうわけで、いまから力の続く限り、そちらに水を移送する。お前たちはそれを汲み取り、兵士たちに分配する作業を頼みたい」
『は……はぁ……そ、それは……も、もちろん……構いません、けど……?』
ちっちゃくなったアルテマに異世界の住人。そしていきなりの水の援助と、濃い情報目白押しの展開に、どれからどうリアクションを取っていいかわからず彼らは目を泳がせまくる。
『語りたいことも多いでしょうが、今は何より先方の好意を受け取ることが先決、時は待ってはくれません。兵士も勝機も待ってはくれません。明日には奇襲軍も出陣するでしょう、それまでに水の分配を終えます。あなたたち、手伝ってくれますね?』
言いつつジルは、山のように積まれた木桶を彼らに指し示した。
『は……はぁ…………。はぁ?』
その木桶を両手に、いまいち何が始まるのかわからないといった顔の彼ら。
アルテマの手には、何やら先に穴の開いた槍? のような物が握られて、そのお尻から長くて太い白色の綱が伸び、それがはるか奥にある赤い箱へと繋がっている。
その赤い箱には『消火栓』と書かれてあったのだが、彼らにはもちろんそれは読めなかった。
「お~~~~い、もういいのかぁ? 始めるぞぉ~~~~!?」
消火栓の蓋を開け、バルブに手をかけながら六段が叫んでくる。
「うむ。いいぞ、始めてくれ!!」
少し緊張した顔でアルテマは承知を伝える。
六段は、錆びて固まりかけているバルブに無理やり力を加え回し始める。
――――メシメシ……ビキッ。
と、バルブの軸が軋み、赤い錆がポロポロとこぼれ落ちてくる。
「……あのさあ」
それを見ながら、ぬか娘がモジョに尋ねる。
「……なんだ?」
「消火栓の水って飲めるの? ホースの水の方がよくない?」
「……5000人分の飲水だぞ? いちいちホースでなんか出してたら日が暮れる。……それに消火栓の水は普通に水道水だ……もぐもぐ」
おにぎりの残りを食べながら答えるモジョ。
さてどうなることやら、とすっかり見物客モードである。
「へぇ~~そうなんだ。知らなかった」
「……まあ、何十年も使われてなかっただろうから、錆やカビは多少あるかも知れんが、それも出してれば流れるだろう。……それに、なんとなくだが、異世界の人間は少々の濁りくらい何とも思わないように思う」
「あ~~~~かもねぇ……中世っぽいもんねぇ」
水の質も悪いと言っていた。
その言葉から、大体の浄化技術が分かった。
そこからの衛生観念も想像できた。
などど話しているうちに、
「ぐおりゃぁっ!!」
――――バキッ!!
鈍い破壊音とともにバルブが回転した。
「よっしゃあ、開いたぞ!!」
汗を吹き出し、キコキコと全開まで回す六段。
それに伴い、もこもこと、ホースが膨らんで水が進んでくる。
「来るぞアルテマ、呪文を唱えぃ!!」
タイミングを見計らって元一が合図を出す。
「了解!! 師匠、お願いします!!」
『はいっ!!』
『『――――開門揖盗《デモン・ザ・ホール》!!』』
散水ノズルから水が吹き出ると同時に、再び転送用のホールがまばゆい銀色の光柱とともに開けられた!!
どばっしゃ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!!
『ぎゃあぁぁぁぁぁぁっ!??』
『うわっぷ、ぶはっあぶぶぶぶぶぶっ!!』
『きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
『ぶくぶくぶくぶくぶくぶく』
光の破片とともに、世界を水が飛び越える。
そしてその勢いを殺すことなく、ジルと見習い神官たちに襲いかかった。
垂れることなく一直線に伸びた水の筒は破城槌のごとく部屋の全てを打ち壊し、薙ぎ払っている。
「やった!! 成功じゃ!!」
「んぐぬぬぬぬ……!!」
無事、異世界へと届けられている放水砲。
アルテマはその威力に押されまいと、必死に足を踏ん張って開いた亜空の穴へと狙いを定めてノズルを支えている。
「成功……なのかなぁ……?」
苦笑いのぬか娘。
向こう側では水の大砲に撃たれた四人が大パニックになって溺れている。
「まぁ、それでも届いているんや。成功は成功やろうて、かかかか、ヒック」
散乱する桶、額縁、調度品。ひっくり返る神官たち。達観して全ての騒ぎを受け入れているジル。
そんな彼女らを眺め、飲兵衛は愉快そうに酒を傾けた。
ジルに連れられ、3人の若い見習い神官が部屋に入ってくる。
彼らは開門揖盗《デモン・ザ・ホール》によって映し出されたアルテマを見て、無事を喜ぶより先に首をかしげた。
「あ~~~~すまん。わけあっていまは子供返りしている……まぁなんだ、詳しいことは後で師匠に聞いてくれ。とにかく私は生きている、心配かけてすまなかったな」
同じことの繰り返しになるのを恐れ、アルテマは説明を未来のジルに丸投げし、再開の挨拶もそこそこに本題に入ろうとする。
「――――……そういうわけで、いまから力の続く限り、そちらに水を移送する。お前たちはそれを汲み取り、兵士たちに分配する作業を頼みたい」
『は……はぁ……そ、それは……も、もちろん……構いません、けど……?』
ちっちゃくなったアルテマに異世界の住人。そしていきなりの水の援助と、濃い情報目白押しの展開に、どれからどうリアクションを取っていいかわからず彼らは目を泳がせまくる。
『語りたいことも多いでしょうが、今は何より先方の好意を受け取ることが先決、時は待ってはくれません。兵士も勝機も待ってはくれません。明日には奇襲軍も出陣するでしょう、それまでに水の分配を終えます。あなたたち、手伝ってくれますね?』
言いつつジルは、山のように積まれた木桶を彼らに指し示した。
『は……はぁ…………。はぁ?』
その木桶を両手に、いまいち何が始まるのかわからないといった顔の彼ら。
アルテマの手には、何やら先に穴の開いた槍? のような物が握られて、そのお尻から長くて太い白色の綱が伸び、それがはるか奥にある赤い箱へと繋がっている。
その赤い箱には『消火栓』と書かれてあったのだが、彼らにはもちろんそれは読めなかった。
「お~~~~い、もういいのかぁ? 始めるぞぉ~~~~!?」
消火栓の蓋を開け、バルブに手をかけながら六段が叫んでくる。
「うむ。いいぞ、始めてくれ!!」
少し緊張した顔でアルテマは承知を伝える。
六段は、錆びて固まりかけているバルブに無理やり力を加え回し始める。
――――メシメシ……ビキッ。
と、バルブの軸が軋み、赤い錆がポロポロとこぼれ落ちてくる。
「……あのさあ」
それを見ながら、ぬか娘がモジョに尋ねる。
「……なんだ?」
「消火栓の水って飲めるの? ホースの水の方がよくない?」
「……5000人分の飲水だぞ? いちいちホースでなんか出してたら日が暮れる。……それに消火栓の水は普通に水道水だ……もぐもぐ」
おにぎりの残りを食べながら答えるモジョ。
さてどうなることやら、とすっかり見物客モードである。
「へぇ~~そうなんだ。知らなかった」
「……まあ、何十年も使われてなかっただろうから、錆やカビは多少あるかも知れんが、それも出してれば流れるだろう。……それに、なんとなくだが、異世界の人間は少々の濁りくらい何とも思わないように思う」
「あ~~~~かもねぇ……中世っぽいもんねぇ」
水の質も悪いと言っていた。
その言葉から、大体の浄化技術が分かった。
そこからの衛生観念も想像できた。
などど話しているうちに、
「ぐおりゃぁっ!!」
――――バキッ!!
鈍い破壊音とともにバルブが回転した。
「よっしゃあ、開いたぞ!!」
汗を吹き出し、キコキコと全開まで回す六段。
それに伴い、もこもこと、ホースが膨らんで水が進んでくる。
「来るぞアルテマ、呪文を唱えぃ!!」
タイミングを見計らって元一が合図を出す。
「了解!! 師匠、お願いします!!」
『はいっ!!』
『『――――開門揖盗《デモン・ザ・ホール》!!』』
散水ノズルから水が吹き出ると同時に、再び転送用のホールがまばゆい銀色の光柱とともに開けられた!!
どばっしゃ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!!
『ぎゃあぁぁぁぁぁぁっ!??』
『うわっぷ、ぶはっあぶぶぶぶぶぶっ!!』
『きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
『ぶくぶくぶくぶくぶくぶく』
光の破片とともに、世界を水が飛び越える。
そしてその勢いを殺すことなく、ジルと見習い神官たちに襲いかかった。
垂れることなく一直線に伸びた水の筒は破城槌のごとく部屋の全てを打ち壊し、薙ぎ払っている。
「やった!! 成功じゃ!!」
「んぐぬぬぬぬ……!!」
無事、異世界へと届けられている放水砲。
アルテマはその威力に押されまいと、必死に足を踏ん張って開いた亜空の穴へと狙いを定めてノズルを支えている。
「成功……なのかなぁ……?」
苦笑いのぬか娘。
向こう側では水の大砲に撃たれた四人が大パニックになって溺れている。
「まぁ、それでも届いているんや。成功は成功やろうて、かかかか、ヒック」
散乱する桶、額縁、調度品。ひっくり返る神官たち。達観して全ての騒ぎを受け入れているジル。
そんな彼女らを眺め、飲兵衛は愉快そうに酒を傾けた。
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。
彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。
そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。
洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。
さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。
持ち前のサバイバル能力で見敵必殺!
赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。
そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。
人々との出会い。
そして貴族や平民との格差社会。
ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。
牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。
うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい!
そんな人のための物語。
5/6_18:00完結!
お坊ちゃまはシャウトしたい ~歌声に魔力を乗せて無双する~
なつのさんち
ファンタジー
「俺のぉぉぉ~~~ 前にぃぃぃ~~~ ひれ伏せぇぇぇ~~~↑↑↑」
その男、絶叫すると最強。
★★★★★★★★★
カラオケが唯一の楽しみである十九歳浪人生だった俺。無理を重ねた受験勉強の過労が祟って死んでしまった。試験前最後のカラオケが最期のカラオケになってしまったのだ。
前世の記憶を持ったまま生まれ変わったはいいけど、ここはまさかの女性優位社会!? しかも侍女は俺を男の娘にしようとしてくるし! 僕は男だ~~~↑↑↑
★★★★★★★★★
主人公アルティスラは現代日本においては至って普通の男の子ですが、この世界は男女逆転世界なのでかなり過保護に守られています。
本人は拒否していますが、お付きの侍女がアルティスラを立派な男の娘にしようと日々努力しています。
羽の生えた猫や空を飛ぶデカい猫や猫の獣人などが出て来ます。
中世ヨーロッパよりも文明度の低い、科学的な文明がほとんど発展していない世界をイメージしています。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
付与効果スキル職人の離島生活 ~超ブラックな職場環境から解放された俺は小さな島でドラゴン少女&もふもふ妖狐と一緒に工房を開く~
鈴木竜一
ファンタジー
傭兵を派遣する商会で十年以上武器づくりを担当するジャック。貴重な付与効果スキルを持つ彼は逃げ場のない環境で強制労働させられていたが、新しく商会の代表に就任した無能な二代目に難癖をつけられ、解雇を言い渡される。
だが、それは彼にとってまさに天使の囁きに等しかった。
実はジャックには前世の記憶がよみがえっており、自分の持つ付与効果スキルを存分に発揮してアイテムづくりに没頭しつつ、夢の異世界のんびり生活を叶えようとしていたからだ。
思わぬ形で念願叶い、自由の身となったジャックはひょんなことから小さな離島へと移住し、そこで工房を開くことに。ドラゴン少女やもふもふ妖狐や病弱令嬢やらと出会いつつ、夢だった平穏な物づくりライフを満喫していくのであった。
一方、ジャックの去った商会は経営が大きく傾き、その原因がジャックの持つ優秀な付与効果スキルにあると気づくのだった。
俺がいなくなったら商会の経営が傾いた?
……そう(無関心)
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
婚約破棄? あ、ハイ。了解です【短編】
キョウキョウ
恋愛
突然、婚約破棄を突きつけられたマーガレットだったが平然と受け入れる。
それに納得いかなかったのは、王子のフィリップ。
もっと、取り乱したような姿を見れると思っていたのに。
そして彼は逆ギレする。なぜ、そんなに落ち着いていられるのか、と。
普通の可愛らしい女ならば、泣いて許しを請うはずじゃないのかと。
マーガレットが平然と受け入れたのは、他に興味があったから。婚約していたのは、親が決めたから。
彼女の興味は、婚約相手よりも魔法技術に向いていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる